到達目標
ライフサイエンス領域の研究開発を推進するために有用かつ必須とされる各種ITツールの基本的な使用法を理解し、実践できるようになることを目標とする。また、プログラミングにおける論理的な考え方を身につけるとともに、VBAとR言語を用いたプログラム作成の基礎力を養い、簡単なプログラムを実装できるようにすることを目標とする。
【IV-C-1】、【IV-C-2】、【IV-C-3】
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 最低限必要な
到達レベル(可) |
研究計画の立案に有用なITツールの基本的な使用法を理解し、これらを用いて特定の課題を解決できる。 | 授業で取り扱うITツールの特長と利用方法を他者に説明することができる。 | 授業で取り扱うITツールを使用して目的に情報を獲得することができる。 | 授業で取り扱うITツールを利用することができる。 |
研究計画の実行に有用なITツールの基本的な使用法を理解し、これらを用いて特定の課題を解決できる。 | 自ら課題を設定し、適切なITツールを選択して問題解決ができる。 | 設定された課題に対し、授業で取り扱うITツールを利用して関連する情報を収集することができる。 | 授業や定期試験で課された課題に対して、指定されたITツールを利用することができる。 |
制御文などの基本構文に対して学習する。 | 指定された課題を実行するために、自ら論理的に考え、筋道を立ててプログラムをコードすることができる。 | 指定された課題に対して、VBAまたはRを用いてプログラムを作成することができる。 | VBAとRでプログラムを作成することができる。 |
基本的なプログラムをコーディングする手法に対して学習し、それを専門分野に応用する。 | 自ら設定した課題に対して適切プログラミング言語を選択し、適切なプログラムを作成することができる。 | 設定された課題に対し、VBAまたはRを用いてプログラムを作成し、実行することができる。 | 授業や定期試験で課された課題に対して、指定されたプログラミング言語を利用することができる。 |
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学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
ライフサイエンス領域での研究開発を推進するために有用なデータベースの基本的な使用法を、講義と実習により理解する。プログラミングに関する基礎を身につけ、VBAとR言語を用いたプログラム作成の基礎力を養い、簡単なプログラムを実装できるようにする。
授業の進め方・方法:
ITツールの活用次第で、各種の実験に使う時間が有効に活用できるばかりでなく、実験の質も向上させることができます。また、本授業で学習する内容は、ライフサイエンス系の研究者が日夜、標準的に使用する基本的なツールです。本科3年生以降の創造研究および卒業研究・特別研究で実際に活用することを強く意識し、演習を通してツールを獲得すること。また、プログラミングの論理的な考え方は、実験計画やプロジェクト計画等にも広く活用することができます。プログラミングというスキルを身に付けるだけではなく、論理的な考え方を身に付けるという意識で授業に臨むこと。
注意点:
・授業レポートは授業中に作成し、提出する。
・「自分の頭で考える」ことを意識し、授業中に実践する。
・デジタルツールは、「知っている」ことよりも「便利に使う」ことが重要。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス
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授業の目標と内容を理解する。
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2週 |
特許情報プラットフォーム
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特許情報プラットフォーム(JPP)の使用法を学ぶ。
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3週 |
特許情報プラットフォーム(演習)
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JPPで特定の課題を演習する。
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4週 |
特許情報プラットフォーム(演習)
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JPPで特定の課題を演習する。
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5週 |
和文論文データベース1
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CiNiiとJDream IIの使用法を学ぶ。
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6週 |
和文論文データベース(演習)
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CiNiiとJDream IIで特定の課題を演習する。
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7週 |
和文論文データベース(演習)
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CiNiiとJDream IIで特定の課題を演習する。
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8週 |
中間試験 |
履修内容を定着する。
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2ndQ |
9週 |
英文論文データベース
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有用な実験プロトコールサイトの使用法を学ぶ。
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10週 |
実験プロトコール
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有用な実験プロトコールサイトの使用法を学ぶ。
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11週 |
実験プロトコール(演習)
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特定の実験プロトコールサイトで特定の課題を演習する。
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12週 |
塩基配列データベース
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類似塩基配列の検索法(BLAST)を学ぶ。
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13週 |
塩基配列データベース
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BLASTで特定の課題を演習する。
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14週 |
アミノ酸配列データベース
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類似アミノ酸配列の検索法(BLAST)を学ぶ。
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15週 |
アミノ酸配列データベース(演習)
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BLASTで特定の課題を演習する。
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16週 |
期末試験 |
履修内容を定着する。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス
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プログラミングとは?
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2週 |
Excel基礎
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Excelの基本操作を復習する。
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3週 |
Excel基礎
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基本的なExcel関数処理を行う。
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4週 |
Excel応用
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条件分岐を中心とした実践的なExcel関数処理を行う。
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5週 |
VBA基礎
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Visual Basic for Applications (VBA)の概要を理解する。
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6週 |
VBA基礎
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変数の取り扱いを理解する。
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7週 |
VBA応用
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If文、For文でプログラムを作成する。
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8週 |
中間試験 |
履修内容の定着。
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4thQ |
9週 |
Rを用いた計算処理とデータ作成・出力1
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Rを用いて基本的な計算処理及びデータ作成と出力を行なう。
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10週 |
Rを用いた計算処理とデータ作成・出力2
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Rを用いて基本的な計算処理及びデータ作成と出力を行なう。
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11週 |
Rを用いたデータ処理とグラフ作成・出力1
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Rを用いて基本的なデータ処理を行ない、棒グラフの作成と出力を行なう。
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12週 |
Rを用いたデータ処理とグラフ作成・出力2
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Rを用いてプロット図と回帰分析を実行する。
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13週 |
Rを用いたデータ処理とグラフ作成・出力3
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Rを用いて複数のグラフ作成の繰り返し処理を行なう。
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14週 |
Rを用いた基本的な統計処理1
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Rを用いて平均値の比較や相関の有無に関する基本的な統計処理を行なう。
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15週 |
Rを用いた基本的な統計処理2
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Rを用いて平均値の比較や相関の有無に関する基本的な統計処理を行なう。
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16週 |
期末試験 |
履修内容を定着する。
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評価割合
| 定期試験 | 小テスト | レポート | その他(演習課題・発表・実技・成果物等) | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 0 | 50 | 0 | 100 |
基礎的理解 | 20 | 0 | 30 | 0 | 50 |
応用力(実践・専門・融合) | 20 | 0 | 0 | 0 | 20 |
社会性(プレゼン・コミュニケーション・PBL) | 0 | 0 | 10 | 0 | 10 |
主体的・継続的学習意欲 | 10 | 0 | 10 | 0 | 20 |