英詩研究

科目基礎情報

学校 沖縄工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 英詩研究
科目番号 6030 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械システム工学コース 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 プリント配布
担当教員 星野 恵里子

到達目標

詩作品に親しみ、参考文献を探し出し、自分なりの解釈や自分の言葉で日本語訳をすることができるようになる。さらには、作品の意図することを把握しながら、ふさわしい抑揚で朗読することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1作品が生まれた時代背景も考察しながら、作品を和訳するのみならず、自分の論理で解釈できる。その際、様々な参考文献を読み、自分の論理に合うように取捨選択できる。また、ブレイク自身の手による絵画と詩作品の関連性も考察できる。 作品が生まれた時代背景を考察しながら、作品を和訳できる。様々な参考文献を読むことが出来る。 作品が生まれた時代背景を説明できる。作品を和訳・解釈できる。
評価項目2作品の文脈を把握しながら、を自分の言葉で和訳でき、和訳したものが詩として読むに堪えうるものである。さらには、自分なりの理論で作品を解釈できる。作品に合うように朗読できる。 既存の和訳を参考にしながら文脈を把握でき、自分の言葉に置き換えて和訳できる。既存の解釈を参考にしながら自分なりの解釈をしようと努力している。発音を間違えることなく朗読できる。 既存の和訳や解釈を参考にしながら、自分の言葉で和訳や解釈ができる。時折発音を間違えるが、朗読できる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
グローバルに活躍するということは、外国語を流暢に話すことではなく、自国文化のみならず相手国文化への理解をもつことであると考えられる。英語に関しては、英語を母語としている国の文化への理解、ということになるが、その文化の一部を担うのが文学である。本講義では以下の3点を中心に扱う。①英国の画家で詩人であるWilliam Blake(1757-1827)の初期の作品を中心に和訳・解釈・朗読する。②ブレイク周辺の詩人の作品を和訳・解釈・朗読する。③サブカルチャーを含めた現代文化へのブレイクの影響を考察する。
授業の進め方・方法:
毎回扱う作品とレポーターを決め、レポーターが責任を持って以下の事を発表する。
①作品の和訳
②作品の解釈
③作品の朗読
注意点:
参考資料等をきちんと提示し、自分のオリジナリティを出すようにする。
なお、授業の進行や授業内容は状況によっては変わることもある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 扱う作品の提示とレポーターを決める
William Blakeの生涯を、生きた時代に合わせて把握できる。
2週 Introduction' 'Earth's Answer'
Introductionにまつわる周辺を理解できる。
3週 The Lamb' 'The Tyger'
二つの詩作品が象徴するものが理解できる。
4週 Infant Joy' 'Infant Sorrow'
幼子の持つ対照的な感情の原因が理解できる。
5週 二つの'Nurse' Song'
同タイトルを持つ二つの詩作品の違いとその理由を理解できる。
6週 二つの'Holy Thursday'
同タイトルを持つ二つの詩作品の違いとその理由を理解できる。
7週 二つの'The Chimney Sweeper'
同タイトルを持つ二つの詩作品の違いとその理由を理解できる。
8週 植物にまつわる詩 'The Blossom' 'The Sick Rose'
詩作品で表現されている植物が象徴する事物を理解できる。
4thQ
9週 植物にまつわる詩 'The Poison Tree' 'My Pretty Rose-Tree'
詩作品で表現されている植物が象徴する事物を理解できる。
10週 The Marriage of Heaven and Hell
本作品の特徴的な部分を抽出し、その特異な表現やそれが象徴するものを理解できる。
11週 英国・アイルランドのロマン派詩人について
ロマン派とは何か、どのような詩人がいるか理解できる。
12週 ブレイクをモチーフとしたサブカルチャー紹介

サブカルチャーとは何か、理解できる。
13週 ブレイクをモチーフとしたサブカルチャー紹介
サブカルチャーにブレイクのどの部分が扱われているか指摘できる。
14週 ブレイクをモチーフとしたサブカルチャー紹介
サブカルチャーで扱われているブレイクに共通する事物を理解することができる。
15週 現代を生きるブレイク
現代人にいかにブレイクが影響を与えたか考察・理解できる。
16週

評価割合

レポート口頭発表(相互評価を含む)合計
総合評価割合6040100
基礎的能力202040
専門的能力202040
主体的・継続的学修意欲20020