到達目標
本授業は近年の地球科学的知見や、沖縄の環境変遷・災害史などの紹介と議論を通じて、それら知識の共有と活用を目指す。具体的な目標は、①a地球科学における論文・報告書の記載を理解しその概要を紹介できること、①b琉球王国の公的な歴史書「球陽」から天変地異に関する記述を抽出し、地球科学的現象として説明できること、②それら文献紹介に対してその妥当性や得られた知識の発展性・応用性について議論できること、とする。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 最低限の到達レベルの目安 |
文献を理解し紹介できる | 文献を紹介し、その学術的あるいは社会的価値や位置づけを論評できる | 適切に文献を紹介できる | 学術的な文献が読める |
文献紹介に対して的確に議論できる | 議論の昇華に貢献できる | 的確に議論できる | 議論に参加できる |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
この授業は文献の輪読による演習形式を主体に実施する。
*本来この授業は機械システム工学コース向けのシラバスで実施したいが、そのためには受講生が少数で「日琉交流史」と併願しないことが大前提である。もし是が非でも万難を排して両科目を受講したいという受講生がいる場合、または受講希望者が大人数の場合は、不本意ではあるが、このシラバスで実施する。
授業の進め方・方法:
演習は次のような流れで進める。①受講生は、予め指定された学術誌・文献の中から、任意の論文・報告・記事を選択する。②選択した文献を熟読・要約し、発表資料としてまとめる。③発表資料を発表予定日の前日までに所定のフォルダに納める。④文献読解の成果を一巡目は30分程度、二巡目は45分程度で発表する。⑤発表者以外の受講生は提出された発表資料に目を通して内容を傾聴し、質疑を問う。
演習の座長は当初は担当教員が行うが、できれば2巡目以降は受講生が交替で担当し、議論をコントロールする経験を積んで欲しい。
注意点:
サボらないこと。特に発表をすっぽかして授業に穴を空けないこと。これを守れない受講生は早期不合格を言い渡す場合もあるし、全体的な発表放棄が多ければ授業自体が不成立となることもあり得る。自覚を持って参加すること。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
授業ガイダンスおよび役割分担、文献選択 |
授業の進め方を把握する。また参加学生は紹介する文献を決める。
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2週 |
教員の先導発表および役割分担、文献選択 |
担当教員が文献紹介のやりかたを例示するので、その手法・手順を模倣し身につける。また参加学生は紹介する文献を決める。
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3週 |
演習1-1:2人の受講生が文献を紹介し、全受講生で議論する |
発表を確実に実施する。積極的に議論に参加する。発表を終えた受講生は次の発表準備を始める。
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4週 |
演習1-2:同上 |
同上
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5週 |
演習1-3:同上 |
同上
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6週 |
演習1-4:同上 |
同上
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7週 |
小括:演習一巡目を論評し、二巡目にむけての助言を試みる。 |
自身や他の受講生の演習内容を顧み、改善に努める。
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8週 |
演習2-1:1人の受講生が文献を紹介し、全受講生で議論する |
発表を的確に実施する。建設的な議論を構築する。
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4thQ |
9週 |
演習2-2:同上
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同上
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10週 |
演習2-3:同上
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同上
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11週 |
演習2-4:同上 |
同上
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12週 |
演習2-5:同上 |
同上
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13週 |
演習2-6:同上
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同上
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14週 |
演習2-7:同上 |
同上
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15週 |
演習2-8:同上 |
同上
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16週 |
総括:状況によっては期末試験 |
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評価割合
| 発表 | 質疑応答 | 参加態度 | 出席状況 | 合計 |
総合評価割合 | 40 | 30 | 20 | 10 | 100 |
基礎的能力 | 20 | 20 | 20 | 10 | 70 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 20 | 10 | 0 | 0 | 30 |