制御系CAD

科目基礎情報

学校 モデルコア高専5 開講年度 平成27年度 (2015年度)
授業科目 制御系CAD
科目番号 0067 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 制御情報工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 Scilabで学ぶシステム制御の基礎 橋本洋志 他 オーム社
担当教員

到達目標

1. 制御に必要な基礎数学を制御系設計ソフトウェアScilab、MATLABで解析できる.
2. ScilabやXCOSを使用して制御系の解析、設計ができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1工学の分野を横断した専門科目に興味や関心を抱き、制御系CADを使って問題解決に取り組める制御工学の専門知識に興味や関心を抱き、制御系CADを使って問題解決に取り組める制御工学の専門知識に興味や関心を抱いても、制御系CADを使って問題解決に取り組めない
評価項目2周波数応答法による制御設計をよく理解でき、制御系CADを使って発展問題が作成できる周波数応答法による制御設計を理解し、制御系CADを使って類似問題を解くことができる周波数応答法による制御設計が理解できない
評価項目3古典制御と現代制御の関係をよく理解し、制御系CADの取り扱いの違いを説明できる古典制御と現代制御の関係を理解し、基本的な制御系CADの取り扱いができる古典制御と現代制御の関係が理解できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
制御系設計ソフトウェアとして普及しているScilab、MATLABを用いて制御工学の例題や演習問題を解く
また、これらにはGUIを用いたXCOS、Simulinkがありブロック図で表したシステムの挙動が視覚で確認できる
授業の進め方・方法:
・ 授業は講義+課題形式で行う、授業中は集中して聴講し課題に積極的に取り組むこと
・ 課題の提出は、授業中に行うことを原則とする
・ 課題の提出は、Blackboard上で行う
注意点:
・ 一般科目の基礎数学・微分積分・微分方程式・線形代数と関わっているので復習しておくこと
・ 分野を横断した科目で、応用数学・古典制御・工学数理基礎・電気回路の理解にも有効である
・ 無償のScilabと有償のMATLABの操作法はほとんど同じで、いろいろな専門分野への拡張性がある

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 数式を用いたシミュレーション技法 ScilabとMATLABが起動でき、簡単な例題が解ける
2週 GUIを用いたシミュレーション技法 XCOSとSimulinkが起動でき、簡単な例題が解ける
3週 制御のための基礎数学1 複素数の計算を、Scilab やMATLABで求められる
関数(real、imag、conj、atan、exp)が使える
4週 制御のための基礎数学2 ラプラス変換とフーリェの関係が説明できる
関数(fft、ifft)が使える
5週 制御のための基礎数学3 ラプラス逆変換の留数の計算ができる
関数(roots、pdiv、horner)が使える
6週 制御のための基礎数学4 行列の加算、乗算などの計算ができる
関数(size、zeros、ones、det、inv)が使える
7週 伝達関数の表現 電気回路や機械システムの伝達関数が表現できる
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 試験返却・解答
ブロック線図 の表現
電気回路の伝達関数をブロック線図で表現できる
10週 システムの時間応答1 CR回路(微分/積分回路)のインパルス応答とステップ応答がScilabで求められる
11週 システムの時間応答2 CR回路(微分/積分回路)のインパルス応答とステップ応答がXCOSで求められる
12週 システムの時間応答3 1次、2次遅れ系要素のインパルス応答とステップ応答がScilabで求められる
13週 システムの時間応答4 1次、2次遅れ系要素のインパルス応答とステップ応答がXCOSで求められる
14週 システムの時間応答5 伝達関数の極と零点を変化させた2次遅れ系要素のステップ応答が説明できる
15週 前期定期試験
16週 試験返却・解答
システムの時間応答6
最小位相系と非最小位相系の違いが説明できる
後期
3rdQ
1週 試験返却・解答
周波数特性1
ドレミの音を聞いて周波数を知る
正弦波入力に対する応答からゲインと位相を知ることがd
2週 周波数特性2 制御要素のベクトル軌跡を描くことができる
3週 周波数特性3 制御要素のボード線図を描くことができる
4週 周波数特性4 制御要素のニコルズ線図を描くことができる
5週 安定余裕の評価1 ナイキスト線図を用いて安定余裕の評価ができる
6週 安定余裕の評価2 ボード線図を用いて安定余裕の評価ができる
7週 システムの安定判別法1 ラウスの安定判別法が説明できる
8週 後期中間試験
4thQ
9週 試験返却・解答
システムの安定判別法2
ナイキストの安定判別法が説明できる
10週 周波数応答法による制御系設計1 ゲイン調整でゲイン定数が設計できる
11週 周波数応答法による制御系設計2 位相遅れ補償の伝達関数が設計できる
12週 周波数応答法による制御系設計3 位相進み補償の伝達関数が設計できる
13週 PID補償による制御系設計 限界感度法とステップ応答法によりPIDコントローラの伝達関数が設計できる
14週 実現問題 伝達関数から状態方程式を導くことができる
15週 後期定期試験
16週 試験返却・解答
状態方程式の時間応答
状態方程式のステップ応答を求めることができる

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合600010300100
基礎的能力20001010040
専門的能力2000010030
分野横断的能力2000010030