歴史1

科目基礎情報

学校 モデルコア高専5 開講年度 平成27年度 (2015年度)
授業科目 歴史1
科目番号 0111 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 制御情報工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 高校日本史(山川出版社 81山川 日B308)、新詳高等地図(帝国書院、046帝国 地図302)
担当教員

到達目標

1.日本の歴史が、現在の日本国の地域のみならず、古くは東アジア、近代以降は世界の動向と密接に関わるなかで形成されてきたことを学び、国際社会の一員として、諸問題の解決に向けて、歴史的背景を踏まえて多面的に考察するための基礎を身につける。
2.提出物を期限内に仕上げて提出するスケジュール能力を身につける。
3.授業に集中し、必要な知識を身につけることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本史の概略をよく理解し、主要な事項について、興味や関心を抱いて、原因や結果に至るまで説明できる。 日本史の流れの概略を理解し、主要な事項について説明できる。 日本史の流れの概略を理解できない。
評価項目2提出物をきちんと仕上げて期限内に提出することができる。提出物を期限内に提出することができる。提出物が期限内に提出できない。
評価項目3小テストの内容をよく理解して、発展問題を自分で作成することができる。小テストの内容を理解し、類似問題を解くことができる。小テストの内容を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
朝廷を中心とした古代の律令国家、幕府を中心とした中世の封建社会、欧米の近代国家の制度を取り入れて中央集権化を進めた明治時代を中心に、日本史を概観する。
授業の進め方・方法:
授業は講義形式を中心とする。
小テストをしっかり復習すること。
注意点:
・日頃から新聞やニュースに目を通し、現在、日本や世界で起こっていることについて、広い関心を持つこと。
・身近なところに地図帳をおき、ニュースに登場する地名を確かめて、頭の中に日本や世界の地図を作ること。
・ノートをとる際には、黒板を書き写すだけでなく、気づいたことや説明などのメモを加え、後から振り返ったときに役に立つ独自のノートを目指すこと。
・漢字を楷書で書けるように練習すること。
・成績評価は評価割合に準拠するが、授業中の居眠りなどが甚だしい場合には、減点することもある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 歴史学とは何かについて、大まかなイメージを持つ。
ノートの取り方の一例を身につける。
2週 律令国家の成立 律令国家の成立について、中国や朝鮮半島との関わりも含めて説明できる。
3週 奈良時代 天皇を中心とした朝廷の制度と、国家仏教について説明できる。
4週 平安時代 藤原氏の摂関政治と国風文化について説明できる。
5週 武士の誕生 院政と武士勢力の台頭について説明できる。
6週 平氏と源氏 武士政権の誕生と源平の争いについて説明できる。
7週 鎌倉幕府 鎌倉幕府の根幹を支える制度としての守護と地頭について説明できる。
封建制度の概念について説明できる。
8週 中間試験 これまでの授業内容を理解し、試験問題に適切な解答ができる。
2ndQ
9週 試験返却・解答
仏教の変遷
奈良時代の国家仏教や平安時代の天台宗・真言宗から、鎌倉新仏教の成立まで、仏教の変遷を時代背景とあわせて説明できる。
10週 室町時代 蒙古襲来による鎌倉幕府の崩壊から、南北朝時代を経て室町幕府が成立したこと、さらに下克上の時代が始まり、戦国時代にいたる流れを説明できる。
11週 江戸時代 幕藩体制と江戸時代の外交関係、当時の欧米諸国の世界進出について説明できる。
12週 ペリー来航 ロシアの開国要求と江戸幕府の対応について、19世紀アメリカの砲艦外交と日米修好通商条約について説明できる。
13週 開国の影響 開国後の日本経済の混乱と、政治的な動揺に対する幕府の対応(安政五年の政変)、その失敗について説明できる。
14週 攘夷から倒幕へ 反幕府派の諸藩が攘夷から倒幕へと考え方を変えたこと、薩長同盟と徳川慶喜の大政奉還について説明できる。
15週 期末試験 これまでの授業内容を理解し、試験問題に適切な解答ができる。
16週 試験返却・解答
明治維新と戊辰戦争
明治政府の中央集権化政策について説明できる。
後期
3rdQ
1週 徴兵令と四民平等 近代的軍隊の創設のために、法的に平等な国民の創出が必要だったことが説明できる。
2週 富国強兵 政府の財源確保のための地租改正と殖産工業政策について説明できる。
3週 文明開化 廃仏毀釈と啓蒙思想の導入、明治政府の教育政策について説明できる。
4週 岩倉使節団と征韓論 岩倉使節団と条約改正問題、征韓論と明治六年の政変、その後の朝鮮・清国・琉球との関係の変化を説明できる。
5週 士族反乱の鎮圧 明治維新に対する農民や士族の不満によって反乱が起こったこと、鎮圧後は反政府活動が武力反乱から言論による闘争に移ったことを説明できる。
6週 自由民権運動・憲法制定・国会開設 大日本帝国憲法と日本国憲法の相違点、制限選挙がもたらした結果について説明できる。
7週 東アジアの国際環境 欧米列強の帝国主義政策による植民地獲得競争について説明できる。
朝鮮半島をめぐる日清間の緊張と脱亜論について説明できる。
8週 中間試験 これまでの授業内容を理解し、試験問題に適切な解答ができる。
4thQ
9週 試験返却・解答
日清戦争
日清戦争の原因と結果、三国干渉の影響について説明できる。
10週 日清戦争後の政治 政党内閣の出現、政治に影響を持った元老と官僚について説明できる。
11週 ロシアとの戦い 列強の清国進出と北清事変、日英同盟から日露戦争にかけての経緯について説明できる。
12週 日露戦争の影響 日本に対する列強の警戒とアジア諸国の日本への期待と失望について説明できる。
13週 日韓併合と満州への進出 韓国と満州での日本の植民地支配について説明できる。
14週 第一次世界大戦 大戦の勃発と日本の参戦について説明できる。
15週 期末試験 これまでの授業内容を理解し、試験問題に適切な解答ができる。
16週 試験返却・解答 試験結果と照らし合わせて、これまでの復習をおこなう。

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力70000300100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000