到達目標
以下の項目を目標とする。
① 水管理に必要な水文学の理解
② 治水計画手法の理解
③ 洪水防御対策手法の理解
④ 利水計画手法の理解
岐⾩⾼専ディプロマポリシー:(D)
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 河川計画と水文量調査の関連について正確に説明できる | 河川計画と水文量調査の関連についてほぼ正確に説明できる | 河川計画と水文量調査の関連について説明できない |
評価項目2 | 水管理上必要な水文統計解析と流出解析について正確に説明できる | 水管理上必要な水文統計解析と流出解析についてほぼ正確に説明できる | 水管理上必要な水文統計解析と流出解析について説明できない |
評価項目3 | 洪水防御計画手法について正確に説明できる | 洪水防御計画手法についてほぼ正確に説明できる | 洪水防御計画手法について説明できない |
評価項目4 | 利水・環境・砂防の各計画に関する基本的事項について正確に説明できる | 利水・環境・砂防の各計画に関する基本的事項についてほぼ正確に説明できる | 利水・環境・砂防の各計画に関する基本的事項について説明できない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
建設分野の社会資本整備において,水害を防ぐ(治水)と共に渇水を防ぐ(利水)ことは人間の安全で快適な生活といった面から必要不可欠である。地球規模の温暖化に代表される気候変動が問題視されるなか,治水,利水の計画手法(水工計画手法)を見直す動きがある.本授業では現行の標準的な水工計画手法のあらましについて学んだ後,気候変動を視野に入れた水工計画手法に関する最近の論文を教材に,これからの水管理計画手法について理解を深める.
授業の進め方・方法:
講義形式および輪講形式(学生による反転授業)で授業を行なう。講義と輪講の割合は,受講人数,受講生の河川工学に関する知識の程度等を総合的に考慮して決める。
英語導入計画:Technical term(50%)
注意点:
選択科目であるので受講生は水管理に興味があり意欲的な姿勢であることを前提とする。
反転授業では,各自で水工計画に関する論文を検索,選択し,発表,討議を行う. 反転授業の全て(自分の発表の回,および,他学生の発表の回,の両方)に参加することを履修の要件とする.
授業の内容を確実に⾝につけるために、予習・復習が必須である
なお,成績評価に教室外学修の内容は含まれる
学習・教育目標 (D-4 社会基盤系)60%,(D-3 安全系)40%
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
水管理工学で学ぶ内容の説明 |
水管理工学で学ぶ内容を理解する
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2週 |
水文量(降水量,水位,流量)調査の概要 |
河川調査方法の概要を理解する.(教室外学修)反転授業準備.
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3週 |
水文統計解析その1 |
水文統計理解(教室外学修)反転授業準備.論文検索
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4週 |
水文統計解析その2 |
水文統計の理解.(教室外学修)反転授業準備.論文検索
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5週 |
洪水防御計画の基本と計画高水の決定方法 |
洪水防御計画の理解.(教室外学修)反転授業準備.授業資料作成
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6週 |
近年の水害の特長についてその1 |
近年の水害の特長について深く理解する.(教室外学修)反転授業準備.授業資料作成
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7週 |
近年の水害の特長についてその2(反転授業) |
近年の水害の特長について深く理解する.(教室外学修)反転授業準備.論文検索
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8週 |
近年の水害の特長についてその3(反転授業) |
近年の水害の特長について深く理解する.(教室外学修)反転授業準備.論文検索
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2ndQ |
9週 |
気候変動に関する最近の研究動向その1 |
近年の気候変動に関する研究動向を理解する.(教室外学修)反転授業準備.論文検索
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10週 |
気候変動に関する最近の研究動向その2(反転授業) |
近年の気候変動に関する研究動向を理解する.(教室外学修)反転授業準備.論文検索
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11週 |
気候変動に関する最近の研究動向その3(反転授業) |
近年の気候変動に関する研究動向を理解する.(教室外学修)反転授業準備.授業資料作成
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12週 |
気候変動に関する最近の研究動向その4(反転授業) |
近年の気候変動に関する研究動向を理解する.(教室外学修)反転授業準備.授業資料作成
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13週 |
気候変動を考慮した水工計画に関する最近の研究動向その1 |
新しい水工計画に関する研究動向の理解.(教室外学修)反転授業準備.論文検索
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14週 |
気候変動を考慮した水工計画に関する最近の研究動向その2(反転授業) |
新しい水工計画に関する研究動向の理解.(教室外学修)反転授業準備.授業資料作成
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15週 |
気候変動を考慮した水工計画に関する最近の研究動向その3(反転授業) |
新しい水工計画に関する研究動向の理解.(教室外学修)反転授業準備.授業資料作成
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。 | 4 | |
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。 | 4 | |
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。 | 4 | |
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。 | 4 | |
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。 | 4 | |
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 |
専門的能力 | 100 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 |