科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 文学
科目番号 0043 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 先端融合開発専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教員が作成したプリントを配布する。
担当教員 樋口 千紘

到達目標

①日本文学の特質を理解できている。
②日本の文化、習慣、風土等の特色を理解できている。
③文学史に関わる術語・重要語について、ほぼ正確に説明できる。
④変体仮名を読むことができる。
⑤自分の考えを的確に表現することができる。
岐阜高専ディプロマポリシー:(C)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本文学の特質を、御伽草子に関連づけて正確に理解し、適切な表現で説明することができる。日本文学の特質を、御伽草子に関連づけて理解し、説明することができる。日本文学の特質を理解していない。
評価項目2日本の文化・習慣・風土の特質を理解し、適切な表現で説明することができる。日本の文化・習慣・風土の特質を理解し、説明することができる。日本の文化・習慣・風土の特質を理解していない。
評価項目3文学史に関わる述語・重要語を正確に理解し、適切な表現で説明することができる。文学史に関わる術語・重要語を理解し、説明することができる。文学史に関わる術語・重要語を理解していない。
評価項目4 変体仮名を用いた崩し字を読むことができる。変体仮名を用いた崩し字を、8割読むことができる。変体仮名を用いた崩し字を、6割未満しか読むことができない。
評価項目5自分の考えを的確に文章として表現できる。自分の考えを文章として表現できる。自分の考えを的確に表現することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
世界各国の歴史、文化、風土、習慣を理解し、他者・他国の立場を尊重できる、広い視野に基づく倫理的判断力を養うために、その大前提となる自国の歴史・文化・風土に対する理解力を養う。教材としては、中世文学を中心に取り上げる。王朝期は貴族のものとされていた物語が、中世期には庶民も親しめるようになった。中古の物語を捉え直した作品や、近世期に繋がる作品も生まれた時代である。中世期における古典文学受容のあり方を学び、中世期の作品を通してさまざまな時代の古典文学についての理解を深めたい。
授業の進め方・方法:
授業は、配付資料と板書を中心に行う。
(事前準備の学習)歴史的仮名遣いの読み方を復習しておくこと。
英語導入計画:なし
注意点:
授業の内容を確実に身につけるために、予習・復習が必須である。
なお、成績評価には授業外学習の内容は含まれる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス:中世文学の紹介
2週 崩し字読解練習(ALのレベルB) 崩し字読解に必要な基礎的事項を確認し、影印版テキストを読む。
(授業外学習:事前)身近にある崩し字を探す。(約1時間)
(授業外学習・事後)崩し字を復習する。(約3時間)
3週 御伽草子概論(ALのレベルC) 「御伽草子」と呼ばれる室町時代の物語群について理解する。
(授業外学習・事前)御伽草子についてのイメージを考える。(約1時間)
(授業外学習・事後)御伽草子概論について復習する。(約3時間)
4週 渋川版『御伽草子』概論(ALのレベルC) 渋川版『御伽草子』の成立とその背景について理解する。
(授業外学習・事前)御伽草子と昔話についてイメージを膨らませる。(約1時間)
(授業外学習・事後)渋川版『御伽草子』について復習する。(約3時間)
5週 渋川版『御伽草子』「一寸法師」概論(ALのレベルC) 渋川版『御伽草子』に収録される「一寸法師」の成立とその背景について理解する。
(授業外学習・事前)自分の知っている「一寸法師」について考える。(約1時間)
(授業外学習・事後)御伽草子の「一寸法師」について復習する。(約3時間)
6週 渋川版『御伽草子』「一寸法師」読解(ALのレベルB) 渋川版『御伽草子』に収録される「一寸法師」の影印版テキストを読み、崩し字読解も行う。
(授業外学習・事前)崩し字、変体仮名について復習しておく。(約2時間)
(授業外学習・事後)「一寸法師」の影印版テキストを復習する。(約2時間)
7週 渋川版『御伽草子』「一寸法師」読解(ALのレベルB) 渋川版『御伽草子』「一寸法師」について理解する。
(授業外学習・事前)崩し字を復習する。(約2時間)
(授業外学習・事後)「一寸法師」を復習する。(約3時間)
8週 中間試験
2ndQ
9週 『義経記』概論(ALのレベルC) 源義経を主人公とした軍記物語『義経記』の成立と背景について理解する。
(授業外学習・事前)源義経について知っていることをまとめる。(約2時間)
(授業外学習・事後)源義経と『義経記』について復習する。(約2時間)
10週 『義経記』読解(ALのレベルB) 『義経記』について理解する。
(授業外学習・事前)授業時に配布される本文プリントを予習する。(約2時間)
(授業外学習・事後)『義経記』について復習する。
11週 義経物概論(ALのレベルC) 源義経を主人公とした物語群について理解する。
(授業外学習・事前)源義経に対するイメージを考える。(約1時間)
(授業外学習・事後)義経物について復習する。(約3時間)
12週 御伽草子『みなづる』概論(ALのレベルC) 御伽草子『みなづる』の成立とその背景について理解する。
(授業外学習・事前)御伽草子について復習する。(約2時間)
(授業外学習・事後)『みなづる』について復習する。(約2時間)
13週 御伽草子『みなづる』読解(ALのレベルB) 御伽草子『みなづる』の影印版テキストを読み、崩し字読解も行う。
(授業外学習・事前)崩し字を復習する。(約2時間)
(授業外学習・事後)『みなづる』影印版テキストを復習する。(約2時間)
14週 御伽草子『みなづる』読解(ALのレベルB) 御伽草子『みなづる』について理解する。
(授業外学習・事前)崩し字を復習する。(約2時間)
(授業外学習・事後)『みなづる』を復習する。(約2時間)
15週 期末試験
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題合計
総合評価割合100100200
基礎的能力100100200
専門的能力000