有機化学特論

科目基礎情報

学校 苫小牧工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 有機化学特論
科目番号 0004 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 創造工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 Organic Chemistry / Clayden, Greeves, Warren : Oxford, 2012, ISBN:978-0-19-9270293
Writing Reaction Mechanisms in Organic Chemistry / Savin : Elsevier, 2014, ISBN:978-0-12-4114753
Heterocyclic chemistry, 5th edition, Joule and Mills, Wiley. ISBN-13: 978-1405133005
基礎高分子科学(第2版)、高分子学会編、東京化学同人、ISBN978-4-8079-0962-9
基礎高分子化学、柴田光弘、三共出版、ISBN978-4-7827-0674-9
担当教員 渡邉 智,アルテアガ フェルナンド

到達目標

1.- 逆合成分析を用いた合成経路計画するスキルを身につける。
2.- 有機金属と配位子からの触媒設計のスキルを身につける。
3.- 高分子物性を理解し、人に説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1有機金属触媒や逆合成分析の内容を説明できる。有機金属触媒や逆合成分析の内容を理解できる。有機金属触媒や逆合成分析の内容を理解できない。
評価項目2高分子物性を説明できる。高分子物性を理解できる。高分子物性を理解できない。
評価項目3授業の内容を英語で話すもしくは書いて説明できる。授業の内容を英語で聞くもしくは読んで理解できる。英語(の論理)で理解できない。

学科の到達目標項目との関係

Ⅰ 人間性
Ⅱ 創造性
Ⅲ 国際性

教育方法等

概要:
本コースは前半(週1-8)をフェルナンド、後半(週9-15)を渡邉が担当するオムニバス形式です。前半は全て英語で実施します。有機化学の概念や用語を英語で適切に表現する手段を習得する。後半は日本語と英語で行います。高分子物性の概念を英語の論理で考え、説明できる手法を習得します。
授業の進め方・方法:
【前半】次回講義の授業項目をシラバスで確認して、核当項目を教科書や資料で予習すること。授業資料を事前にアップロードする。また、授業項目毎に演習課題を出すので、それをもとに自学自習により取り込むこと。小テストに関しては、前半分まで含まれている。学生発表については、pptを使用して、英語で説明する。
【後半】授業時間以外での予習と復習は課しません。授業では高分子物性に関する「基礎問題」と「応用問題」を提示しますので、各自でその問題に取り組みます。その後、学生間および教員-学生間で問答をします。授業の最後には、その授業の内容および自分の考えを文章で纏めて提出します。
注意点:
合格点は 60 点である.学業成績が60点未満のものに対して再試験を実施する場合がある.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 英語での有機化学の一般的な単語 有機化学の古典的な反応例として反応機構を英語で説明できる。
2週 逆合成 ターゲット化合物に対しての合成経路を計画立てる。
3週 立体化学とイオンキレーション 金属イオンキレーションによって立体選択性がどのように変化するか説明できる。
4週 ヘテロ環式化合物 芳香族ヘテロ環化合物合成及び反応性
5週 有機化学における(S, Si, and P) 18電子側、錯体形成の説明できる。カップリング反応の反応機構説明できる。
6週 有機金属化学およびカップリング反応 基本的な重合反応についての知識を持ち,汎用高分子材料の合成法を列挙できる.
7週 学生発表(英語) 論文を10-15分程度英語での発表。
8週 小テスト
4thQ
9週 授業の進め方、高分子合成の復習 英語と日本語の論理の違い、文章の書き方を説明する。高分子の分子量を例に授業の進め方を説明する
10週 高分子の熱物性 高分子のガラス転移温度、融点を復習し、結晶と非晶質について取り上げる。
11週 高分子の力学物性 ① 固体の応力-ひずみ曲線、液体(溶液)の応力-速度曲線から凝集系材料の力学特性を理解する。エネルギー弾性とエントロピー弾性の違いを取り上げる。
12週 高分子の力学物性 ② 力学特性を粘弾性の概念に発展させ、力学物性と温度物性の相関を理解する。
13週 高分子の光物性 光の電磁波、物質の誘電率や屈折率などの基礎を復習し、高分子材料の偏向や導波路などを理解する。
14週 高分子の複合材料 高分子材料の階層性、パーコレーション臨界などを取り上げる。
15週 まとめ ソフトマテリアル、非線形材料という観点で高分子を見直し、後半の授業を総括する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

小テストレポート演習,討論への参加と行動合計
総合評価割合25075100
基礎的能力1304053
専門的能力1203547