応用物理Ⅱ

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 応用物理Ⅱ
科目番号 0003 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 システム制御情報工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 原康夫著 「物理学基礎」(第4版) 学術図書出版社 / プリント,新物理基礎(第一学習社),物理(啓林館)
担当教員 岡島 吉俊

到達目標

1. 電場を理解し、ガウスの法則を使って電場を求めることができる。
2. 導体の性質を理解し、キャパシターの電気容量や極板間の電位差を求めることができる。
3. 電流と磁場について、数式(ベクトルや微分積分)を用いて理解することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 (A-1)電場を直感的に理解し、ガウスの法則を使って電場を求めることができる。電場を理解し、ガウスの法則を使って電場を求めることができる。電場を直感的に理解できず、ガウスの法則を使って電場を求めることができない。
評価項目2 (A-1)導体の性質をよく理解し、様々なキャパシタ−の電気容量や極板間の電位差を求めることができる。導体の性質を理解し、キャパシタ−の電気容量や極板間の電位差を求めることができる。導体の性質を理解できず、キャパシタ−の電気容量や極板間の電位差を求めることができない。
評価項目3 (A-1)電流と磁場について、直感的に数式(ベクトルや微分積分)を用いて理解することができる。電流と磁場について、数式(ベクトルや微分積分)を用いて理解することができる。電流と磁場について、数式(ベクトルや微分積分)を用いて理解することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
最初に真空中の静電場をベクトルや微分,積分を用いて扱う方法を学ぶ。続いて,導体や誘電体が存在するときの静電場や,静電場に対する導体・誘電体の振る舞いについて学ぶ。後半では,電流や電流が作る磁場について学ぶ。

授業の進め方・方法:
教科書「物理学基礎(第4版)」に沿って講義を行う。また,課題のプリントを配布して問題演習を行ってもらうことがある。
注意点:
・教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目の割合は,A-1(100%)とする。
・総時間数45時間(自学自習15時間)
・自学自習時間(15時間)は,日常の授業(30時間)に対する予習復習,課題の解答作成時間,試験のための学習時間を総合したものとする。
・評価については,合計点数が60点以上で単位修得となる。その場合,各到達目標項目の到達レベルが標準以上であること,教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目を満たしたことが認められる。
・物理法則を表す公式を単に暗記するのではなく,物理現象と関連づけて直感的に理解すること。一つの公式に数値を当てはめる だけで満足せず,物理的イメージを持ち,それを元に考えることが重要である。
・演習と1・2・3年生で学んだ物理の復習を継続的におこなって、知識と理解を持続させること。わからない場合は,まず自分なりに理解する努力をし,それでも解決できない場合は遠慮せず教員に質問すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 第16章 真空中の静電場(1) クーロンの法則を説明し、点電荷の間にはたらく静電気力を求めることができる。
2週 第16章 真空中の静電場(2) ガウスの法則を用いて電場を計算できる。
3週 第16章 真空中の静電場(3) 電位を、質点に対する仕事とエネルギーの関係と関係づけて理解できる。
4週 第17章 導体と静電場(1) 導体について、自由電子と関連させて説明できる
5週 第17章 導体と静電場(2) キャパシターの電気容量や極板間の電位差を求めることができる
6週 第18章 誘電体と静電場(1) 誘電体の性質について理解し説明できる。
7週 第18章 誘電体と静電場(2) キャパシターの極板間(電場の中)に誘電体を置くと、誘電体やキャパシターがどのような影響をうけるのかを理解できる。
8週 前期中間試験 これまで学んだ内容について,試験で確認する。
2ndQ
9週 第19章 電流(1)
電流が荷電粒子の流れであることを理解できる。
オームの法則を説明し、電圧、電流、抵抗に関する計算ができる。
10週 第19章 電流(2) 抵抗を直列接続、及び並列接続したときの合成抵抗の値を求めることができる。
ジュール熱や電力を求めることができる。
11週 第19章 電流(3) キルヒホッフの法則を直感的に理解し、複雑な回路に適用することができる
12週 第20章 電流と磁場(1) 磁荷がそのまわりに磁場をつくることを理解できる。
電流が磁場をつくることを理解できる。
13週 第20章 電流と磁場(2) 磁場に関するガウスの法則、ビオ−サバールの法則、アンペールの法則を理解することができる。
14週 第20章 電流と磁場(3) 磁場に関するガウスの法則、ビオ−サバールの法則、アンペールの法則を理解することができる。
15週 前期末試験 これまで学んだ内容について,試験で確認する。
16週 答案返却・解説 学んだ知識の再確認と修正ができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理電気導体と不導体の違いについて、自由電子と関連させて説明できる。3
クーロンの法則を説明し、点電荷の間にはたらく静電気力を求めることができる。3
オームの法則から、電圧、電流、抵抗に関する計算ができる。3
抵抗を直列接続、及び並列接続したときの合成抵抗の値を求めることができる。3
ジュール熱や電力を求めることができる。3

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力70300000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000