無機化学Ⅲ

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 無機化学Ⅲ
科目番号 0039 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 物質化学工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 無機化学 基礎から学ぶ元素の世界(長尾宏隆、大山 大 著;裳華房)/ 補助プリント
担当教員 古崎 睦

到達目標

1. 基本的な無機元素単体および化合物について理解し、その構造や結合様式、性質について説明できる。
2. 錯体の構造、結合状態、性質について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1基本的な無機元素単体および化合物について理解し、その構造、結合状態、性質を正しく説明できる。本的な無機元素単体および化合物について理解し、その構造、結合状態、性質を説明できる基本的な無機元素単体および化合物の構造、結合状態、性質を説明できない。
評価項目2錯体の構造、結合状態、性質について理解し、正しく説明できる。錯体の構造、結合状態、性質について説明できる。錯体の構造、結合状態、性質について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 物質化学工学科の教育目標 ② 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 本科の教育目標 ③ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
元素単体および無機化合物の諸性質を決定する「要因」について系統的に学ぶ科目である。
授業の進め方・方法:
前半は「元素各論」、後半は「錯体化学」の内容であるが、いずれも板書やプリント、教科書を中心にした講義に加え、小テスト等の演習を随時行うことにより理解を深める。
注意点:
・原則として、毎授業時に小テストを実施する。
・総時間数45時間(自学自習15時間)  
・自学自習時間(15時間)は、日常の授業(30時間)のための予習復習時間、理解を深めるための演習課題の考察・解法の時間および小テストや定期試験の準備のための学習時間を総合したものとする。
・評価については、合計点数が60点以上で単位修得となる。その場合、各到達目標項目の到達レベルが標準以上であることが認められる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、水素の化合物 学習内容や評価方法がわかり、水素化合物の分類、代表的化合物の特徴がわかる。
2週 アルカリ金属元素単体(1) アルカリ金属元素単体の性質、所在・製法・用途がわかる。
3週 アルカリ金属元素単体(2) アルカリ金属元素単体の性質、所在・製法・用途がわかる。
4週 アルカリ金属元素化合物 アルカリ金属元素の代表的化合物について、その特徴がわかる。
5週 アルカリ土塁金属元素単体 アルカリ土類金属元素単体の性質、所在・製法・用途がわかる。
6週 アルカリ土塁金属元素化合物 アルカリ土類金属元素の代表的化合物について、その特徴がわかる。
7週 貴ガス元素とハロゲン元素単体 希ガス元素およびハロゲン元素単体の性質、所在・製法・用途がわかる。
8週 中間試験 学んだ知識を確認することができる。
2ndQ
9週 錯体化学の専門用語 錯体化学分野で用いられる専門用語を正しく理解できる。
10週 錯体の命名法 錯体の化学式および名称を定める際の約束が分かる。
11週 錯体の構造と異性体 錯体の代表的な立体構造について理解でき、幾何異性体と光学異性体について説明することができる。
12週 原子価結合理論 原子価結合理論を理解し、それにより錯体の磁性を説明できる。
13週 結晶場理論(1) 結晶場理論を理解し、それにより代表的な錯体の磁性を説明できる。
14週 結晶場理論(2) 分光化学系列や吸収スペクトルを基に、錯体の色を推測・説明できる。
15週 配位子場理論 結晶場理論と配位子場理論の違いを理解し、代表的な錯体の性質について、配位子場理論を用いて説明できる。
16週 期末試験 学んだ知識を確認することができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野無機化学配位結合の形成について説明できる。4前4,前5,前6,前8,前9,前10
錯体化学で使用される用語(中心原子、配位子、キレート、配位数など)を説明できる。4前9
錯体の命名法の基本を説明できる。4前10
配位数と構造について説明できる。4前11
代表的な錯体の性質(色、磁性等)を説明できる。4前12,前13,前14,前15
代表的な元素の単体と化合物の性質を説明できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7
分析化学錯体の生成について説明できる。4前12,前13,前14,前15

評価割合

試験小テスト口頭発表態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力2010000030
専門的能力5020000070
分野横断的能力0000000