1. IUPACの命名法を理解し,構造から名前を,また名前から構造を誘導できる.
2. 代表的な官能基に関して,その性質を理解でき,それらの官能基についての代表的な反応およびその分子内への導入法を説明できる.
概要:
この科目は企業で有機高分子化合物の生産プラントの運転を担当していた教員が,その経験を活かし,有機化合物の一般的な分類,命名法と性質,反応性等について講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
炭素原子を含む分子を扱う有機化学は我々自身や我々の身の回りのほぼ全てのものに関連し,化学の重要な一分野となっている。この科目では,有機化学Ⅰ・Ⅱに引き続き,有機化合物の命名法,様々な官能基の構造と性質・反応性の関係についての基礎知識を習得する。
前回および当日の授業内容から,教科書の例題や問題に沿った内容の小テストを行う。自宅学習帳で復習するとともに,次週の範囲の予習が必要である。
注意点:
・総時間数45時間(自学自習15時間)
・自学自習時間(15時間)は,日常の授業(30時間)に係る自宅での予習・復習,レポート作成および定期試験の 準備等の学習時間を総合したものとする。
・評価については,合計点数が60点以上で単位修得となる.その場合,各到達目標項目の到達レベルが標準以上であることが認められる。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 有機化学 | 代表的な官能基を有する化合物を含み、IUPACの命名法に基づき、構造から名前、名前から構造の変換ができる。 | 4 | 前4,前7 |
ルイス構造を書くことができ、それを利用して反応に結びつけることができる。 | 4 | 前2,前3,前7,前8,前14 |
共鳴構造について説明できる。 | 4 | 前3,前13 |
代表的な官能基に関して、その構造および性質を説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3,前5,前9,前10,前11,前12,前13 |
それらの官能基を含む化合物の合成法およびその反応を説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3,前5,前6,前9,前10,前11,前12,前15 |
代表的な反応に関して、その反応機構を説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3,前6,前9,前10,前11,前12,前15 |
電子論に立脚し、構造と反応性の関係が予測できる。 | 4 | 前2,前3,前6,前9,前10,前11,前12,前15 |
反応機構に基づき、生成物が予測できる。 | 4 | 前1,前2,前3,前6,前9,前10,前11,前12,前15 |