国語Ⅱ

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 令和07年度 (2025年度)
授業科目 国語Ⅱ
科目番号 002 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気情報工学科(2021年度以降入学者) 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「論理国語」「文学国語」(大修館)、「古典読本(古文編)」「古典読本(漢文編)」(明治書院),
学習課題ノート(大修館)、「カラー版新国語便覧」(第一学習社)、「標準漢字演習」(とうほう)、国語辞典・古語辞典・漢和辞典
担当教員 安藤 陽平,倉持 しのぶ

到達目標

1 論理的な文章を客観的に理解することができる。
2. 文学的な文章を多角的に鑑賞することができる。
3. 日本文化への理解を深めることができる。
4. 現代日本語の知識を適切に活用して表現できる。
5. 論理的かつ効果的に双方向的コミュニケーションをとることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1論理的な文章を客観的に理解することができる。 論理的な文章を理解することができる。 論理的な文章を理解することができない。
評価項目2文学的な文章を多角的に鑑賞することができる。 文学的な文章を鑑賞することができる。 文学的な文章を鑑賞することができない。
評価項目3日本文化への理解を十分に深めることができる。 日本文化への理解を深めることができる。 日本文化への理解を深めることができない。
評価項目4現代日本語の知識を適切に活用して表現することができる。 現代日本語の知識を活用して表現することができる。現代日本語の知識を活用して表現することができない。
評価項目5論理的かつ効果的に双方向的コミュニケーションをとることができる。 双方向的コミュニケーションをとることができる。 双方向的コミュニケーションをとることができない。

学科の到達目標項目との関係

電気情報工学科の教育目標④ 説明 閉じる
本科の教育目標③ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現代文・古文・漢文をバランスよく学習し、知識・読解力・鑑賞力を身につけるとともに、論理的思考力を伸ばすことができるよう、シラバスに沿って授業を進める。漢字検定試験準2級以上(4年生までに2級)合格をめざす。
授業の進め方・方法:
予習を前提として授業を進める。現代文は本文を熟読し、漢字の読み方や語句の意味を調べておくこと。古文・漢文は授業で説明する方法を参考にして授業の前にノート等を作成しておき、授業中は必要事項を書き込むようにする。夏・冬の長期休暇には別途課題を課す。
注意点:
授業内容をきちんと理解するために、毎回必ず予習をして授業に臨むこと。
① 学習に有用な、しっかりしたノート等を作成し、理解力・表現力の伸長に心がける。
② 辞書を引き予習復習を行って、漢字力・語彙力を養成し、日常的な学習習慣を身につける。
③ 新聞を含め広く文章に親しみ、実際に読み書きすることを心がける。具体例としてコラム写書を行うことを推奨する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
ノートの作り方
      
・学習の取り組み方や意義・評価法等がわかる。
・古文・漢文のノートの作り方がわかる。
2週 【現代文】
・世界を広げる「批評」の言葉〈論国〉  
・文章の前提・含意を理解することができる。
3週 ・世界を広げる「批評」の言葉〈論国〉 
・文章の前提・含意を理解することができる。
4週 ・月の語訳〈文国〉
・言葉への感覚と思考を深めることができる。      
5週 ・月の語訳〈文国〉        ・言葉への感覚と思考を深めることができる。      
6週 【古文】           
・児の飴食ひたること
・一年次の学習を踏まえ、的確に内容を読み取ることができる。
7週 【漢文】           
・塞翁馬
次週、中間試験を実施する。
・訓点法を習得し、正確な書き下し文を書くことができる。
8週 前期中間試験・答案返却指導    
【現代文】
・山月記〈文国〉                        
・文体の特徴や効果を考えたり、解釈を深めたりすることができる。
・解釈を共有し、その多様性について考えることができる。
2ndQ
9週 【現代文】
・山月記〈文国〉
・文体の特徴や効果を考えたり、解釈を深めたりすることができる。
・解釈を共有し、その多様性について考えることができる。
10週 ・山月記〈文国〉 ・文体の特徴や効果を考えたり、解釈を深めたりすることができる。
・解釈を共有し、その多様性について考えることができる。
11週 ・山月記〈文国〉 ・文体の特徴や効果を考えたり、解釈を深めたりすることができる。
・解釈を共有し、その多様性について考えることができる。
・解釈を共有し、文体の特徴や効果を考えたり、解釈を深めたりすることができる。
12週 【古文】 
・ゆく河の流れ
・日本古典の代表的随筆を読み、筆者の考え方を理解することができる。               
13週 ・ゆく河の流れ
【漢文】              
・夢為胡蝶
・日本古典の代表的随筆を読み、筆者の考え方を理解することができる。
・荘子の思想を理解することができる。
14週 【漢文】              
・夢為胡蝶
・荘子の思想を理解することができる。
15週 前期末試験
16週 答案返却指導
後期
3rdQ
1週 【現代文】
・ミロのヴィーナス〈論国〉
・言葉同士の関係に注意しつつ、全体の論理展開を理解することができる。
2週 ・ミロのヴィーナス〈論国〉 ・言葉同士の関係に注意しつつ、全体の論理展開を理解することができる。
3週 ・コミュニティから見た日本〈論国〉 ・筆者の用いる資料や論理にもとづいて、主張を読み取ることができる。
4週 ・コミュニティから見た日本〈論国〉 ・筆者の用いる資料や論理にもとづいて、主張を読み取ることができる。
5週 【古文】            
・南院の競射
・敬語を理解することができる。
6週 ・南院の競射
【漢文】
・四面楚歌
・敬語を理解することができる。
・訓読の習得につとめ、歴史物語を通じて人間の生き方について考えを深めることができる。
7週 ・四面楚歌
次週、中間試験を実施する。
・訓読の習得につとめ、歴史物語を通じて人間の生き方について考えを深めることができる。
8週 前期中間試験・答案返却指導
【現代文】           
・私の日本住居論〈文国〉  
・日本文化に対する見方、考え方を深めることができる。
4thQ
9週 ・私の日本住居論〈文国〉           ・日本文化に対する見方、考え方を深めることができる。
10週 ・科学は生きている〈論国〉 ・筆者の主張および論理構成を理解し、「科学」に対する見方を深めることができる。
11週 ・科学は生きている〈論国〉 ・筆者の主張および論理構成を理解し、「科学」に対する見方を深めることができる。
12週 【古文】            
・光源氏誕生
・敬語法に注目し、主語を補いながら解釈することができる。    
・日本古典の代表作を味わい、正確に理解することができる。
13週 【古文】            
・光源氏誕生
・敬語法に注目し、主語を補いながら解釈することができる。    
・日本古典の代表作を味わい、正確に理解することができる。
14週 【漢文】           
・侵官之害
・法家の思想を理解するとともに、人間の生き方やあり方についての考えを深めることができる。
15週 学年末試験
16週 答案返却指導

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要旨・要点をまとめることができる。2
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。2
社会生活で使われる語彙(故事成語・慣用句等を含む)を増やし、思考・表現に活用できる。2
専門の分野に関する用語を論理的思考・表現に活用できる。2
文学作品(小説・随筆・詩歌・古典等)を文脈に即して鑑賞し、そこに描かれたものの見方や登場人物の心情を説明できる。2
言語的・文化的教養(語彙・知識等)に広く関心を持ち、そこで得られた知識や考え方を効果的な表現に活用できる。2
言語作品の読解を通して、人間や社会の多様な在り方についての考えを深め、自己を客観的に捉えたり自分の意見を述べることができる。2
常用漢字を中心に、日本語を正しく読み、表記できる。2
実用的な文章(手紙・メール等)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。2
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集し、それを整理、分析できる。2
整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開、表現方法を工夫し、報告・論文を作成できる。2
作成した報告・論文の内容及び自分の思考や考察を資料(図解・動画等)にまとめ、的確に口頭発表できる。2
課題や条件に応じ、根拠に基づいて議論できる。2
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。2
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。1

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合8020100
基礎的能力601070
専門的能力000
分野横断的能力201030