到達目標
私たちが普段何気なく手に取り読んでいる本を「モノ」として見ることで、文学の歴史を理解することができる。特に、近世の出版文化を出版の仕組み・ジャンル・出版統制を学び、本が政治や文化とどのように結びついているのか理解することができる。
教育目標B 学習・教育到達目標B-2
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 近世以前の日本における本の歴史的展開を多角的に理解することができる。 | 近世以前の日本における本の歴史的展開をおおよそ理解することができる。 | 近世以前の日本における本の歴史的展開を理解することができない。 |
評価項目2 | 近世における出版文化を、政治や経済などと結びつけて総合的に理解することができる。 | 近世における出版文化を、おおよそ理解することができる。 | 近世における出版文化を理解することができない。 |
評価項目3 | 授業の内容を踏まえ、自らの疑問や着眼点について調査し、根拠を持って自らの考えを論述できる。 | 授業の内容を踏まえ、自らの疑問や着眼点について自らの考えを論述できる。 | 授業の内容を踏まえ、自らの疑問や着眼点について自らの考えを論述することができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
普段私たちが何気なく手に取り、読んでいる本はいつからこの形、大きさになったのか。また、現代と江戸時代で、本を出版することや人々が本を読むことにはどのような共通点や相違点があるのか。本を「モノ」として捉え、その成立や変遷の歴史を追うことから始め、特に江戸時代の出版文化を通時的に見ることで、文学を作品の外側から考える。
授業の進め方・方法:
毎時間ワークシートを配布し、講義形式で進める。配布されたワークシートを埋めながら講義内容を理解する。
注意点:
評価方法・評価基準:試験と教場レポートの内容で評価する。作品や歴史的背景への正確な理解が示されていることに加え、自らの意見が明確に論述されていることを評価基準とする。また、授業ごとにコメントペーパーを課す。授業に主体的に参加し、自ら感じたこと、疑問に思ったことを記述できていることを評価する。
事前学習:自分の興味のある事柄について、書物やインターネットなどで調べてみる。
持参するもの:プリントを配布するので各自保管・持参すること。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス;「モノ」としての「本」について考える |
授業の目標と学習の仕方を理解することができる。現代の「本」について意識的に考える。
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2週 |
日本における文字の歴史 |
漢字文化圏の中の日本の文字文化について理解できる。
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3週 |
世界の本の歴史 |
現代の本の形になるまで、世界ではどのような形で文字を記録していたのかを理解できる。
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4週 |
日本の本の歴史① |
日本における本の形の変遷を理解できる。
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5週 |
日本の本の歴史② |
日本における本の形の歴史の中でも、紙の種類と使い分けについて理解できる。
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6週 |
日本の印刷の歴史 |
日本における印刷文化の歴史を理解できる。
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7週 |
江戸時代の出版の歴史① |
印刷文化から出版文化への変遷を理解できる。
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8週 |
教場レポート課題の視聴 |
教場レポートのテーマに沿った映像資料を視聴する。
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4thQ |
9週 |
教場レポート |
課題に沿ってレポートを執筆し期限内に提出できる。
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10週 |
江戸時代の出版の歴史② |
江戸時代の都市の発展と出版文化の成熟の関係を理解できる。
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11週 |
江戸時代の出版の歴史③ |
江戸時代の出版統制の歴史を理解できる。
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12週 |
江戸時代の出版の歴史④ |
江戸時代の出版統制とその弊害を、現代の出版文化との比較から理解できる。
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13週 |
江戸時代の東北の出版文化 |
江戸時代の一関藩を中心とした出版、書物の文化について理解できる。
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14週 |
「モノ」としての本 |
江戸時代に刊行された実際の書物を触ってみて、現代の本との違いを考察できる。
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15週 |
まとめ |
授業の内容を総括し学習内容を理解できる。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 3 | |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 3 | |
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 3 | |
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。 | 3 | |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 3 | |
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 3 | |
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 3 | |
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。 | 3 | |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 3 | |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 3 | |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | レポート | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | 発表 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 70 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |