概要:
情報システム構築の実践的能力を獲得することを目的として,以下の実験・実習を実施する。
(A)システム構築実習:Linux OSを用いたコンピュータシステムの構築および管理・運用についての実習
をおこない,情報システムの機能や構造について体験的に理解する。
(B)データ操作実習:データ操作の概念と基礎知識を習得するために,表計算ソフト(Microsoft Excel)を
用いたデータ操作の基礎と応用を学ぶ。
(C)電子・電子工学実験:情報システムを構成するデジタル機器以外のハードウェアについて,その構
成要素の動作原理について実験を通じて理解する。
授業の進め方・方法:
前期は2つのグループに分かれて(A)システム構築実習と(B)データ操作実習を各7回ずつ行う。それぞれ課された課題を行い、実習内容についてレポートにまとめる。
後期は4つのグループに分かれて、磁気記録実験・光通信実験・音響通信実験・直流電源の製作および特性測定の4つの実習を各3回ずつ行う。それぞれの課題でレポートを作成し提出する。また、最後の実習課題についてはプレゼンテーション資料を作成し発表を行う。
注意点:
本科目はコンピュータリテラシ,プロジェクト実習および下記に示す科目と関連する。
(A) プログラミング基礎,コンピュータシステム基礎,ネットワーキングI,II
(B) データ工学基礎,データ工学
(C) 電気回路,電子回路基礎,電子回路,物理II
・すべての実習,実験を行うこと。欠席した場合は速やかに担当教員に対応を相談すること。
・実習,実験の過程や結果を細目にノート等に記録すること。
・報告書の提出は期限を守ること。提出が遅れる場合は,あらかじめ連絡すること。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
(A)システム構築実習 Linux OSのインストール |
OSの働きを理解する。Linux OSをインストールできる。
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2週 |
基本的なコマンド(ファイル操作),正規表現 |
コマンドを用いファイルやディレクトリの操作ができる。
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3週 |
基本的なコマンド(テキスト操作),エディタ |
エディタを用いテキストの編集ができる。
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4週 |
管理者の仕事,ユーザ権限とアクセス権 |
管理者としてユーザ管理やアクセス権設定ができる。
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5週 |
シェルスクリプト |
シェルスクリプトを組み,作業の自動化が行える。
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6週 |
ネットワークの設定と管理 |
TCP/IPによるネットワークの設定と管理ができる。
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7週 |
ネットワークサービス |
Webサービス,ファイル共有などの設定ができる。
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8週 |
(B)データ操作実習 表の概念,表の作成と編集 |
データの集計,処理をするための表の概念と役割を理解できる。
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2ndQ |
9週 |
表の整形,印刷 |
表作成,編集,整形,印刷などの基本操作体系を修得する。
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10週 |
計算と関数,グラフ |
関数を使った計算,グラフを使った可視化ができるようになる。
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11週 |
データベース,応用 |
データベース的な応用ができるようになる。
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12週 |
他のツールとの連携 |
他のツールと連携して、データ処理を効率的に行うことができるようになる。
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13週 |
統計処理 |
簡単な統計処理を行えるようにな る。
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14週 |
自由課題 |
データ操作実習で修得したスキルを活用し、統計処理に関する自由課題を行うことができる。
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15週 |
予備日 |
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16週 |
予備日 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス |
4つの実験テーマについて目的を理解する。
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2週 |
磁気記録実験・光通信実験・音響通信実験・直流電源の製作および特性測定の1回目 |
磁気記録の原理や磁性体の性質を理解する・LEDとフォトトランジスタと光ファイバで光通信の基礎を理解する・スピーカやマイクロホンの動作原理、増幅器の必要性を理解する・電源回路に使われている各素子の機能と性質を理解する。
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3週 |
磁気記録実験・光通信実験・音響通信実験・直流電源の製作および特性測定の2回目 |
磁気記録方式などについて理解する・通信プロトコルを理解てデータ通信をプログラミンにより実現する・音声波形から音声認識を考察できる・整流回路および平滑回路の動作について理解する
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4週 |
レポート作成 |
実験結果からレポートが作成できる。
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5週 |
磁気記録実験・光通信実験・音響通信実験・直流電源の製作および特性測定の1回目 |
磁気記録の原理や磁性体の性質を理解する・LEDとフォトトランジスタと光ファイバで光通信の基礎を理解する・スピーカやマイクロホンの動作原理、増幅器の必要性を理解する・電源回路に使われている各素子の機能と性質を理解する。
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6週 |
磁気記録実験・光通信実験・音響通信実験・直流電源の製作および特性測定の2回目 |
磁気記録方式などについて理解する・通信プロトコルを理解てデータ通信をプログラミンにより実現する・音声波形から音声認識を考察できる・整流回路および平滑回路の動作について理解する。
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7週 |
レポート作成 |
実験結果からレポートが作成できる。
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8週 |
磁気記録実験・光通信実験・音響通信実験・直流電源の製作および特性測定の1回目 |
磁気記録の原理や磁性体の性質を理解する・LEDとフォトトランジスタと光ファイバで光通信の基礎を理解する・スピーカやマイクロホンの動作原理、増幅器の必要性を理解する・電源回路に使われている各素子の機能と性質を理解する。
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4thQ |
9週 |
磁気記録実験・光通信実験・音響通信実験・直流電源の製作および特性測定の2回目 |
磁気記録方式などについて理解する・通信プロトコルを理解てデータ通信をプログラミンにより実現する・音声波形から音声認識を考察できる・整流回路および平滑回路の動作について理解する。
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10週 |
レポート作成 |
実験結果からレポートが作成できる。
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11週 |
磁気記録実験・光通信実験・音響通信実験・直流電源の製作および特性測定の1回目 |
磁気記録の原理や磁性体の性質を理解する・LEDとフォトトランジスタと光ファイバで光通信の基礎を理解する・スピーカやマイクロホンの動作原理、増幅器の必要性を理解する・電源回路に使われている各素子の機能と性質を理解する。
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12週 |
磁気記録実験・光通信実験・音響通信実験・直流電源の製作および特性測定の2回目 |
磁気記録方式などについて理解する・通信プロトコルを理解てデータ通信をプログラミンにより実現する・音声波形から音声認識を考察できる・整流回路および平滑回路の動作について理解する。
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13週 |
プレゼンテーションの準備 |
実験結果から発表資料が作成できる。
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14週 |
プレゼンテーション |
実験内容をデータを使って正しく説明できる。
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15週 |
予備日 |
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16週 |
予備日 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学リテラシー | 工学リテラシー | 物理、化学、情報、工学についての基礎的原理や現象を、実験を通じて理解できる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後2,後3 |
基礎的原理や現象を理解するための実験手法、実験手順、実験データ処理法等について理解する。 | 3 | 後2,後3,後5,後6,後8,後9,後11,後12 |
実験テーマの内容を理解し、実験・測定結果の妥当性評価や考察等について論理的な説明ができる。 | 3 | 後4,後7,後10,後13,後14 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系 | システムプログラム | コンピュータシステムにおけるオペレーティングシステムの位置づけを説明できる。 | 1 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7 |
情報数学・情報理論 | 集合に関する基本的な概念を理解し、集合演算を実行できる。 | 1 | 前11,前12,前13,前14 |
集合の間の関係(関数)に関する基本的な概念を説明できる。 | 1 | 前11,前12,前13,前14 |
その他の学習内容 | 少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて、起動・終了やファイル操作など、基本的操作が行える。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7 |
少なくとも一つの具体的なオフィススイートを使って、文書作成や図表作成ができ、報告書やプレゼンテーション資料を作成できる。 | 3 | 前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14 |
データモデル、データベース設計法に関する基本的な概念を理解している。 | 1 | 前11,前12,前13,前14 |
メディア情報の主要な表現形式や処理技法について説明できる。 | 2 | 後2,後3,後5,後6,後8,後9,後11,後12 |