各種センサの原理・構造などを理解し,システムに要求されるセンサを正しく選択できる.また,センサ信号の処理方法を理解し,システムに適切な信号に変換できる.また,簡単なシステム設計にも対応できる.
概要:
センサの基礎,及び電子回路を用いた微小センサ信号のフィルタリングと増幅方法,基本的なアナログ-ディジタル変換やフィードバックなどによるシステムの構成方法を学ぶ.さらに,アナログ電子回路とディジタル回路やマイコンとの協調的電子回路システムの基礎的な構成方法を学習する.
電子回路を主体として構成されるシステム技術の基礎を修得する.
授業の進め方・方法:
テーマに沿った調べ学習3週と発表1週を基本セットとして3回行う.
注意点:
第3学年の「電気回路」や「電子回路基礎」,第4学年の「電子回路A」などの知識が基礎となる.
センサは,ロボットなどの制御システムにおいて,物理量をシステムが利用できる形で取得するために必要不可欠な要素であり,必要とされる応用範囲が非常に広い.また,多種多様な物理量に対応するために多彩な種類があり,必要とされる技術分野が多岐もわたる.したがって,授業で説明される内容のみでは深い理解は難しいので,予習復習のみならず関連しそうな技術の学習も必要である.
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 電気・電子系 | 計測 | 計測方法の分類(偏位法/零位法、直接測定/間接測定、アナログ計測/ディジタル計測)を説明できる。 | 2 | 後1,後2 |
指示計器について、その動作原理を理解し、電圧・電流測定に使用する方法を説明できる。 | 2 | 後1,後2 |
倍率器・分流器を用いた電圧・電流の測定範囲の拡大手法について理解している。 | 2 | 後1,後2 |
A/D変換を用いたディジタル計器の原理について理解している。 | 2 | 後1,後2 |
情報系 | その他の学習内容 | 少なくとも一つの具体的なオフィススイートを使って、文書作成や図表作成ができ、報告書やプレゼンテーション資料を作成できる。 | 3 | 後5,後9,後14 |
専門的能力の実質化 | PBL教育 | PBL教育 | 工学が関わっている数々の事象について、自らの専門知識を駆使して、情報を収集することができる。 | 3 | 後3,後4,後5,後7,後8,後9,後11,後12,後13,後14 |
集められた情報をもとに、状況を適確に分析することができる。 | 3 | 後3,後4,後5,後7,後8,後9,後11,後12,後13,後14 |
与えられた目標を達成するための解決方法を考えることができる。 | 2 | 後11,後12,後13,後14 |
状況分析の結果、問題(課題)を明確化することができる。 | 2 | 後11,後12,後13,後14 |