感性デザイン

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 感性デザイン
科目番号 0003 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産システムデザイン工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 授業資料
担当教員 伊師 華江

到達目標

・講義内で取り上げるデザイン評価の方法を理解できる。
・事例を通して感性デザインの考え方を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
感性および感性にもとづくデザイン事例の理解主要な概念とその関連事項を正しく説明できる。主要な概念とその関連事項を確認できる。左記に達しない。
人間中心設計のための手法の理解手法の種類,目的と具体的手順の詳細を説明できる。手法の種類,目的と具体的手順を確認できる。左記に達しない。
調査の実施独立して調査を計画・実施でき、関連するデータを分析してわかりやすくまとめることができる。補助を得て調査を実施でき、データをまとめることができる。左記に達しない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE D2 専門分野と周辺の工業技術を理解し、デザインに応用展開できる能力

教育方法等

概要:
「ものづくり」における感性価値の重要性が高まっています。この授業では,利用者の感性,心理,行動の特性にもとづくデザインの考え方を生活空間の事例を通して理解すると共に,様々なデザイン評価の手法について学びます。
授業の進め方・方法:
授業の進め方:パワーポイントを用いた講義を行います。授業内容に合わせた演習・ワークも随時行います。毎回の授業でWebClassを用いた確認テストと振り返りミニレポート課題を提出してもらいます。
授業内容・方法:授業期間の前半は,利用者の感性や心理,行動の特性にもとづくデザインの考え方や事例を取り上げます。授業期間の後半では様々なデザイン評価法を学び,特定のテーマを設定して調査(演習)を行うことで手法を理解します。授業には,授業理解を深めるための個人ワークやグループワーク,お互いの意見や知識,経験を共有・交換するワークが含まれます。
注意点:
本科目は,建築デザイン学コース3年「人間工学」および建築デザイン学コース5年「認知科学演習」から続く科目です。授業内容に関連する調査(演習)を行います。結果をまとめて発表し,レポートを作成して提出していただきますので,自学自習時間に積極的に準備にあたる必要があります。授業の進捗状況によって授業計画の一部が変更になる可能性があります。事前事後の学習に関しては各週の授業内容・方法を参照のこと。6回以上欠席した場合,課題レポートの提出が出来ません。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 イントロダクション
予習:シラバスを確認する
復習:配布プリントを見直し,身近な実例を考察する
学習目標と学習方法を確認できる。
2週 感性の心理学的基礎
予習:配布プリントを確認する
復習:配布プリントを見直し,身近な実例を考察する
感性の定義,感性の考え方,感性に関わる心理学的な概念を説明できる。
3週 感性の工学的応用
予習:配布プリントを確認する
復習:配布プリントを見直し,身近な実例を考察する
感性価値の定義,感性の工学的応用事例を説明できる。
4週 アフォーダンスとシグニファイア
予習:配布プリントを確認する
復習:配布プリントを見直し,身近な実例を考察する
アフォーダンスの意味を確認し,空間デザインとの関わりを議論できる。
5週 伝わるデザインの法則
予習:配布プリントを確認する
復習:配布プリントを見直し,身近な実例を考察する
伝わるデザインの法則を確認し,応用することができる。
6週 CUD 
予習:配布プリントを確認する
復習:配布プリントを見直し,身近な実例を考察する
カラーユニバーサルデザインの原則を理解し,実践できる。
7週 人間中心設計① 
予習:配布プリントを確認する
復習:配布プリントを見直し,身近な実例を考察する
ユーザビリティの概念と人間中心設計プロセスを説明できる。
8週 人間中心設計②
予習:配布プリントを確認する
復習:配布プリントを見直し,身近な実例を考察する
人間中心設計における代表的な手法を説明できる。
4thQ
9週 インタビュー調査,質問紙調査 
予習:配布プリントを確認する
復習:配布プリントを見直し,身近な実例を考察する
インタビュー調査および質問紙調査をの特徴を確認できる。インタビュー調査における「聴く技術」を実践できる。
10週 プロトコル分析
予習:配布プリントを確認する
復習:配布プリントを見直し,身近な実例を考察する
プロトコル分析の概要を説明できる。
11週 演習 
予習:配布プリントを確認する
復習:配布プリントを見直し,演習内容を再確認する
デザイン評価を設計することができる。
12週 演習 
予習:配布プリントを確認する
復習:配布プリントを見直し,演習内容を再確認する
デザイン評価を実施することができる。
13週 演習  
予習:配布プリントを確認する
復習:配布プリントを見直し,演習内容を再確認する
デザイン評価の結果を分析することができる。
14週 発表・討論 
予習:配布プリントを確認する
復習:配布プリントを見直し,演習内容をふりかえる
調査結果を取りまとめて発表できる。
15週 レポートの作成 
予習:演習内容をふりかえる
復習:作成したレポートを見直す
調査結果と結果に基づくデザイン提案を文章でまとめることができる。
16週 総まとめ  第1週~第15週までの内容をふりかえることができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

課題レポート授業内活動(確認問題等)授業内活動(ワーク等)合計
総合評価割合402040100
基礎的能力2020040
専門的能力2002040
分野横断的能力002020