建設工学総論

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 建設工学総論
科目番号 0023 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 グローバル地域創生工学専攻(物質工学コース) 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「環境の科学」山口勝三、菊地立、斎藤紘一共著、培風館、その他:自製プリント
担当教員 金 主鉉,増田 周平

到達目標

地球環境問題の解決は、分野を問わず全ての技術の基礎になっている。このことを講義を通して学び、ものづくりや環境問題の解決など、将来各自が進むべき道で役立つような知識を修得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1地球環境に関する問題を、温暖化、酸性雨などの諸現象から理解できる。地球環境に関する問題を、温暖化現象から理解できる。地球環境問題である温暖化現象が理解できない。
評価項目2大気汚染、水質汚濁、難分解性物質による汚染問題の現状と原因、対策について理解できる。大気汚染、水質汚濁、難分解性物質による汚染問題の現状と原因について理解できる。大気汚染、水質汚濁、難分解性物質による汚染問題の現状と原因が理解できない。
評価項目3資源とエネルギー問題の現状を理解し、対処法についてその要素技術や解決プロセスを理解できる。資源とエネルギー問題の現状を理解できる。資源とエネルギー問題の現状が理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
地球環境に関する問題を、大気汚染、水質汚濁、温暖化、難分解性物質などの諸現象から理解を深め、資源とエネルギー問題の解決を念頭に、問題の存在と対処法に関してその要素技術や解決プロセスへの理解を深める。
授業の進め方・方法:
授業に先行してレポート提出を求めるとともに、グループ課題発表および講義形式で行う。
注意点:
合格点は60点である。自学自習レポート提出を前提として到達度試験結果を60%、課題発表を40%で評価し、これを評価点とする。
自ら広く調べ、学ぶことによって知識が身に付くことを知り、環境問題が広範囲な分野に影響を 与えていることを理解する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業ガイダンス
授業の進め方と評価の仕方について説明する。
2週 1.環境問題とは
 ~環境問題の出現と本質
環境問題発生の背景とその本質について理解できる。
3週 2.大気汚染と酸性雨
 (1)大気汚染物質と光化学汚染
 
光化学汚染の原因物質と発生要因について理解できる。

4週  (2)酸性雨 酸性雨の定義と影響及び現状に関して説明できる。
5週 3.水質汚濁と汚染物質
 (1)水質指標と環境基準
水質指標を理解し、環境基準について説明できる。
6週  (2)富栄養化と海洋汚染 富栄養化の意味とその解決策について説明できる。
7週 4.温暖化する地球
 (1)地球環境と温室効果
大気中ガス濃度と温室効果について説明できる。
8週  (2)人間活動と炭素の循環
 (3)温暖化の影響と対策
 
物質循環の中で炭素の循環に関して理解できる。温暖化が地球環境に与える影響について説明できる。
4thQ
9週 5.難分解性物質による汚染 難分解性物質の誕生とその利用、健康への影響について説明できる。
10週 6.資源と環境
 (1)資源問題とエネルギー
エネルギーの使用経過と資源に関して理解できる。
11週  (2)水資源と食料 水資源や食糧問題について説明できる。
12週 7.都市環境
 (1)都市の気温上昇
近年の都市気温の傾向を理解し、その原因を説明できる。
13週  (2)都市の大気汚染
 (3)自然の仕組みと都市づくり、環境保全
大気汚染物質の発生源について説明できる。自然を利用した都市や、環境保全策について理解できる。
14週 課題発表  上記項目について学習した内容を発表し、その理解度を確認する。
15週 到達度試験 上記項目について学習した内容の理解度を確認する。
16週 試験の解説と解答 到達度試験の解説と解答、および授業アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題発表合計
総合評価割合6040100
基礎的能力402060
専門的能力101020
分野横断的能力101020