数学Ⅲ

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 数学Ⅲ
科目番号 0034 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 創造工学科(電気・電子コース) 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 大日本図書 新基礎数学,新微分積分 Ⅰ
担当教員 田阪 文規,木村 太郎

到達目標

極限の概念を理解し,数列・微分・積分の基本概念を説明できる。数列・微分・積分の基本的な計算ができる。微分法により関数の増減を調べグラフの概形を描くことができる。逆三角関数の値とその導関数を求めることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1等差数列・等比数列に関する計算ができ,総和記号を使いこなすことができる。等差・等比数列に関する基本的な計算ができる。等差・等比数列に関する基本的な計算,総和記号の使用ができない。
評価項目2導関数を調べることにより関数の増加・減少を調べグラフの概形を描くことができる。基本的な関数の導関数を計算できる。基本的な関数の導関数を計算できない。
評価項目3置換積分・部分積分を計算できる。基本的な関数の不定積分・定積分を計算できる。基本的な関数の不定積分・定積分を計算できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
まず,数列について学ぶ。ついで,関数の極限の概念を学び,微分法・積分法の基本事項を学習する。微分法においては,導関数の概念とその計算方法を学び,応用として関数の増加・減少を調べグラフを描く。積分法においては,不定積分・定積分の概念とその計算方法を学ぶ。
授業の進め方・方法:
基本的事項や論理的内容を講義で説明し,応用については演習で学習する。演習を行う際には、初めに例題について解説し,そのあとに類題やより高度な問題に取り組んでもらう。
注意点:
前期中間試験14%,前期末試験14%,後期中間試験14%,学年末試験14%,CBT 14%,その他授業中に行うテスト(課題テスト・小テスト等)10%,レポート10%、授業への取り組み10%で評価し,総合評価50点以上を合格とする。各試験においては達成目標に即した内容を出題する。試験問題のレベルは授業で取り扱った問題と同程度とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 等差数列とその和 等差数列の概念を理解し,その一般項を計算できる。
等差数列の和を計算できる。
2週 等比数列とその和 等比数列の概念を理解し,その一般項を計算できる。
等比数列の和を計算できる。
3週 総和の記号 総和の記号を使うことができる。
4週 いろいろな数列 自然数(の2乗)の和の公式を使うことができる。
5週 関数の極限 関数の極限の概念を理解し,関数の極限の簡単な計算ができる。
6週 微分係数 関数の平均変化率・微分係数の概念を理解し,計算ができる。
7週 導関数 関数の導関数の概念を理解し,定義に従って導関数の計算ができる。積・商の導関数の公式を使う計算ができる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 三角関数の導関数 三角関数の導関数の公式を使う計算ができる。
10週 指数関数の導関数 自然対数の底を理解する。
指数関数の導関数の公式を使う計算ができる。
11週 合成関数の導関数 合成関数の導関数の公式を使う計算ができる。
12週 対数関数の導関数 対数関数の導関数の公式を使う計算ができる。
13週 逆三角関数の導関数 逆三角関数の値とその導関数を求めることができる。
14週 いろいろな関数の極限 いろいろな関数の極限を計算できる。
15週 関数の連続性 関数の連続性の概念を理解する。
16週
後期
3rdQ
1週 関数のグラフの接線,関数の増減・極値
多項式関数のグラフの接線を計算できる。
導関数を調べることにより,関数の増減・極値を調べられることを理解する。
2週 関数の増減表・グラフの概形 多項式関数の増減表を作り,グラフの概形を描くことができる。
3週 関数の最大・最小 関数の最大・最小に関する問題を解くことができる。
4週 不定形の極限 平均値の定理,ロピタルの定理を理解し,不定形の極限を計算できる。
5週 高次導関数 高次導関数を求めることができる。
6週 関数の凹凸 第2次導関数を用いて,関数の凹凸を調べてグラフの概形を描くことができる。
7週 媒介変数 媒介変数方程式の意味を理解し,導関数をを求め,接線の方程式を求めることができる。
8週 中間試験
4thQ
9週 不定積分 不定積分の概念を理解し,基本的な関数の不定積分を求めることができる。
10週 定積分(1) 定積分の概念・定積分と不定積分の関係・定積分の計算方法を理解し,基本的な関数の定積分が計算できる。
11週 定積分(2) 微分積分学の基本定理を理解し,面積を求めることができる。
12週 分数関数の積分 分数関数の積分が計算できる。
13週 三角関数の積分 三角関数の基本公式を利用する積分の計算ができる。
14週 置換積分 不定積分,定積分の置換積分法を使う計算ができる。
15週 部分積分 不定積分,定積分の部分積分法を使う計算ができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電力直流機の原理と構造を説明できる。4
変圧器の原理、構造、特性を説明でき、その等価回路を説明できる。4
分野別の工学実験・実習能力電気・電子系分野【実験・実習能力】電気・電子系【実験実習】電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。3
抵抗・インピーダンスの測定が実践できる。3
オシロスコープを用いて実際の波形観測が実施できる。3
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。3
インピーダンスの周波数特性を考慮し、実験結果を考察できる。4
共振について、実験結果を考察できる。4
トランジスタの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果を考察できる。4
増幅回路等(トランジスタ、オペアンプ)の動作に関する実験結果を考察できる。4
論理回路の動作について実験結果を考察できる。4
ディジタルICの使用方法を習得する。4

評価割合

試験レポート取り組み合計
総合評価割合801010100
基礎的能力801010100
専門的能力0000
分野横断的能力0000