国語III

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 国語III
科目番号 g0050 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 『精選論理国語』(東京書籍)、『現代文重要キーワード』(旺文社)
担当教員 田嶋 彩香

到達目標

本授業では文学作品および評論文を扱い、「読む力」「考える力」「知識・理解」の学力の向上を重視する。文章を的確に読み書きできる能力や語彙力の向上はもちろんだが、様々な時代の様々な個性あふれる文章や作者にふれながら、日本のみならず世界の歴史や文化、社会問題などを広く学び、文章を読むこと・書くことへの興味関心と幅広い視野で世界を眺める力を養う機会としてほしい。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1論理的な文章について、人物・情景・心情、歴史・文化・社会問題等を深く読み取り、自分の考えを深めることができる。 論理的な文章について、人物・情景・心情、歴史・文化・社会問題等を深く読み取り、感想を持つことができる。論理的な文章について、深く読み味わうことができない。
評価項目2文章が扱う時代や社会状況等を的確に理解し、作中人物の境遇・性格・心理を把握、意見をまとめることができる。文章が扱う時代や社会状況等に興味関心を持ち、作中人物の境遇・性格・心理をとらえ、意見をまとめることができる。文章が扱う時代や社会状況等を理解できず、意見をまとめることができない。
評価項目3現代文重要キーワードに対する知識を深め、ほぼ全てのキーワードを使いこなすことができる。 現代文重要キーワードを理解したり、使ったりすることに取り組むことができる。現代文重要キーワードについて関心を持てず、キーワード学習に取り組むことができない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程(R5までのDP) R5までDP_3 教養と倫理観の修得と社会への貢献

教育方法等

概要:
個性あふれる文章にふれながら、文章を的確に読み取ること、自分の考えを深め発展させること、漢字や語句等に対する知識を増やすこと、日本のみならず世界の歴史や文化、社会問題など、広く知り学び視野を広げることを目指した授業とする。
授業の進め方・方法:
基本的に教科書に沿ってスライドを利用した講義形式で行う。
注意点:
予習として前もって作品を読み、わからない語句等を辞書で調べてくることが望ましい。
授業内容や方法は、社会情勢の変化によって変更する可能性もあるが、その都度お知らせをする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
現代文重要キーワード
授業の方針、サブテキストの取り組み方、小テスト・課題提出に関する諸注意等を理解する。
2週 現代文重要キーワード
文学作品の読み方

作品の舞台や場面、付与された象徴的な意味などにふれ、作品がうまれる様々なあり方を理解する。
3週 現代文重要キーワード
文学作品の読み方

登場人物それぞれの視点に立って作品を読み返し、それぞれの描かれ方やそれぞれの人物像を把握し直す。
4週 現代文重要キーワード
文学作品➀

作者の特異な表現による作品を読み味わいつつ、語句を調べたり、表現上の特徴を分析することで、豊かな語彙力や幅広い表現力を養う。
5週 現代文重要キーワード
文学作品➀

短編小説としての作品の構成を意識しつつ、登場人物の性格やストーリーの展開の過程などを丁寧に読み取る。
6週 現代文重要キーワード
論理的な文章の読み方・書き方

文章の小さなつながりを意識し、語と語のつながりや指示語を学ぶ。
7週 現代文重要キーワード
論理的な文章の読み方・書き方

段落と段落とのつながりを意識し、対比や類似、因果関係等を学ぶ。
8週 中間試験
課題
これまでの学習の理解度等を自身で把握する。
2ndQ
9週 現代文重要キーワード
論理的な文章の読み方・書き方・話し方

社会的な話題に関する文章を読み、自身の考えをまとめる。
10週 現代文重要キーワード
論理的な文章の読み方・書き方・話し方

社会的な話題に関する文章を読み、自身の考えをまとめる。
11週 現代文重要キーワード
評論➀

文章が扱う時代や社会状況等を把握し、登場する人々の境遇・性格・心理を把握する。
12週 現代文重要キーワード
評論➀

文章が扱う時代や社会状況等を把握し、登場する人々の境遇・性格・心理を把握する。
13週 現代文重要キーワード
評論②

さまざまな視点から文章の主題や扱われているテーマや問題等を考えることで、文章を読むことの意義について意識し、様々な方面への興味関心を持つ。
14週 現代文重要キーワード
評論②

さまざまな視点から文章の主題や扱われているテーマや問題等を考えることで、文章を読むことの意義について意識し、様々な方面への興味関心を持つ。
15週 現代文重要キーワード
評論②
実用的な文章の書き方

さまざまな視点から文章の主題や扱われているテーマや問題等を考えることで、文章を読むことの意義について意識し、様々な方面への興味関心を持つ。
16週 総括 今までの授業内容をふまえて、理解を深め直す。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。2前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。2前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。2前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。2前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。2前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。2前15
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。2前13,前15
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。2前6,前7,前9,前10,前11,前12
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。2前6,前7,前9,前10,前11,前12,前15
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。2前9,前10,前11,前12
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。2前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。2前9,前10,前11,前12,前13
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。2前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ小レポート・小テスト合計
総合評価割合60000040100
基礎的能力60000040100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000