概要:
現代社会の問題の中で、三権分立の問題から始まり、経済活動とは何か、企業の役割、労働者の権利、消費者のあり方を理解し、また、現代社会を生きる上で不可欠な批判的思考能力を向上させることを目的とする授業である。
授業の進め方・方法:
課題の解答、各単元ごとの講義、ワークシートの作成、グループでの意見交換をベースとして授業を進める。
この科目は学修単位科目のため、毎回180分以上の事前・事後学習が必要である。
注意点:
ワークシートや課題等は、成績評価に含まれる。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
公共空間における協働・民主主義/批判的思考とは何か |
授業の方針および前提を理解する。
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2週 |
立憲主義・人権保障/誤謬① |
立憲主義と現代の人権保障の広がりおよび論点先取等の誤謬を理解する。
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3週 |
国会・内閣/誤謬② |
国会と内閣の仕組みおよび演繹的推論の誤謬について理解する。
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4週 |
選挙・政党・メディア/誤謬③ |
選挙の仕組み、政党とは何か、第4の権力としてのメディアの特性および論証と無関係な理由に基づく誤謬について理解する。
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5週 |
市民生活と法・契約・消費者/誤謬④ |
市民生活における法の役割および消費者教育の基本的な内容、また曖昧さや思い込みによる誤謬について理解する。
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6週 |
司法/誤謬⑤ |
司法の仕組みおよび因果関係をめぐる誤謬について理解する。
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7週 |
市場/誤謬⑥ |
市場経済の仕組みおよび対人論法などの誤謬について理解する。
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8週 |
中間試験 |
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4thQ |
9週 |
GDP/論証① |
GDPの基本的な考え方および論証を構成する接続関係について理解する。
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10週 |
金融/論証② |
金融の仕組みおよび論証の基本構造について理解する。
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11週 |
財政/論証③ |
財政の仕組みおよび仮説の役割について理解する。
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12週 |
社会保障/論証④ |
社会保障の仕組みと課題および推論の技術について理解する。
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13週 |
労働問題/質問・反論 |
労働問題および質問や反論の仕方について理解する。
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14週 |
グローバル化する現代/パズル |
政治・経済のグローバル化がもたらす事態、国際的な協力関係はどのような仕組みになっているかについて学び、および論理的思考の亜種としての論理パズルに取り組む。
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15週 |
定期試験 |
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16週 |
試験返却・解説・総まとめ |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 公民的分野 | 人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。 | 3 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14 |
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。 | 3 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14 |
現代社会の考察 | 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。 | 3 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14 |