概要:
行為論にもとづいて社会学の特徴を知る。あわせて社会的相互行為や地位・役割、役割距離、逸脱などの社会学概念を用い、多様化の進む近現代社会においても社会秩序が維持される仕組みを学ぶ。くわえ、現代社会の諸問題について、社会学の概念による分析を試みる。その上で、そうした諸問題に対して各自で考え、その考えを自分の言葉で表現する。
授業の進め方・方法:
適宜プリントを配布し、基本的には講義形式で進める。授業ごとにリアクションペーパー等を提出し、次回授業時にフィードバックして内容を共有し、検討する。また、この科目は学修単位科目のため、授業90分に対して、配付資料や図書・ウェブ上の資料を用いて、予習・復習を合わせて180分以上行うこと。
注意点:
授業で取り上げる諸問題は現在進行形の問題であり、それに関して日々様々なニュースが流れているので、それらのニュースに敏感であること。本科目を履修する学生は、社会学Bは履修できないので注意すること
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
オリエンテーション ――社会学、社会とは何か |
社会学の特徴ならびに社会学における社会の概念を知る。
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2週 |
社会現象をどのように考察するか ――行為への着目 |
行為の概念を学びつつ、社会現象を考える手がかりを知る。
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3週 |
行為を方向づける要素は何か ――価値、規範等への着目 |
態度やイデオロギー、価値、規範等の社会学概念を学びつつ、私たちの行為が社会的性格を有することを知る。
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4週 |
安定的な社会関係はどのように生み出されるか(その1) ――社会的相互行為、役割から考える |
社会システム論に基づいて、社会の秩序が形成されるメカニズムを知る。
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5週 |
安定的な社会関係はどのように生み出されるか(その2) ――役割距離から考える |
役割距離やエスノメソドロジーに基づいて、社会システム論とは異なった、秩序が形成される考え方を知る。
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6週 |
安定的な社会関係はどのように生み出されるか(その3) ――人間パーソナリティから考える |
社会化の概念を学びつつ、個人による価値の内面化が社会秩序を可能にしていることを知る。
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7週 |
なぜ犯罪は発生するか ――アノミー論や緊張理論を用いて考える |
アノミー論などの逸脱行動論を学んで、犯罪とされる行為が生じる要因を考える。
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8週 |
なぜ犯罪は処罰されるのか ――ラベリング理論を用いて考える |
ラベリング理論を学んで、逸脱行動の処罰によって社会秩序が可能になることを学ぶ。
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2ndQ |
9週 |
生産性が向上する集団・組織のあり方とは ――人間関係論等を用いて考える |
人間関係論やリーダーシップ論を学んで、組織における小集団の機能を学ぶ。
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10週 |
縦割り行政が生ずる要因は何か ―-官僚制の概念を用いて考える |
官僚制の概念を学んで、近現代組織の意義と問題性を考える。
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11週 |
官僚制の弊害をどのように克服するか ―-近代組織理論を用いて考える |
近代組織理論やボランティア論を学んで、どうすれば近現代の組織が抱える問題を抑制できるかを考える。
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12週 |
全体主義はどのように生じるか ――大衆の概念を用いて考える |
大衆社会論を学んで、全体主義が生じる要因を知り、かつそれが将来発生する可能性を考える。
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13週 |
生活格差はどのように生じるか(その1) ――階層の概念を用いて考える |
階層の概念を学んで、格差が生じる要因とその将来を考える。
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14週 |
生活格差はどのように生じるか(その2) ――階級の概念を用いて考える |
階級の概念を学んで、労働者の窮乏をはじめとする資本主義社会の問題やその将来を考える。
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15週 |
男女差別はどのように生じるか ――家族、ハビトゥスの概念を用いて考える |
家族やハビトゥスの概念を学んで、今日の差別の原因を考え、かつ家族の将来を考える。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
現代社会の考察 | 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |