到達目標
1.古文:主な古語の意味をふまえた上で,内容を理解し,味わうことができる。
2.漢文:句法と助字のはたらきを理解したうえで,大意を捉えることができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 最低限の到達レベルの目安(可) | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 古語の意味をふまえた上で、現代語にすることができる。 | 古語の意味をふまえた上で、ほぼ現代語にすることができる。 | 古語の意味をふまえた上で、内容を理解することができる。 | 古語の意味をふまえることができず、内容を理解することができない。 |
評価項目2 | 句法と助字のはたらきを理解して,現代語にすることができる。 | 句法の意味を理解し,大意を捉えることができる。 | 句法の意味と助字のはたらきとをほぼ理解し、大意をおよそつかむことができる。 | 句法も助字のはたらきも理解できず,大意を捉えることができない。
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学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
前年度の授業を承けて,更に難易度の高い古典文学作品(古文・漢文)の読解と鑑賞とをおこなう。古代人の自然観や人生観,さらには論理的な思考法に触れ,近代以降の諸文化を絶対的なものとして捉えるのではなく,対象化する視座を得てほしい。
授業の進め方・方法:
主として講義形式で進めていくが,折に触れてさまざまな課題に取り組んでもらうことになる。意欲的な参加を期待する。
注意点:
1.この授業では、授業内容の予習・復習を中心とした自学自習の習慣を身につけること。
2.小テストは欠席すると0点となるので注意すること。事情があって追試験を希望する場合は、その旨を試験実施日から一週間以内に申し出ること。
3.後期中間試験において評価点が60に満たなかった者には、毎週のノートチェック等を通して学習状況把握し、助言をおこなう(必要に応じて課題に取り組んでもらう)。
4.再試験は実施しない。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス
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授業の進め方と成績評価の方法について理解する。なぜ古文・漢文を学ぶのかを日本語や日本文学の流れから理解できる。 ・
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2週 |
漢文Ⅰ 漢詩 杜甫・白居易 |
「香炉峰下新卜山居草堂初成」について、句形を理解したうえで正確に読解できる。
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3週 |
古文Ⅰ『枕草子』① |
『枕草子』「香炉峰の雪」を読み、清少納言の何が賞賛されたのかを理解できる。
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4週 |
古文Ⅰ『枕草子』②、『紫式部日記』 |
『紫式部日記』を参考資料として、『枕草子』『源氏物語』が執筆された社会背景を理解できる。
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5週 |
古文Ⅱ 『奥の細道』①
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『奥の細道』の冒頭を読み、松尾芭蕉が旅立つに至った経緯を理解できる。
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6週 |
古文Ⅱ 『奥の細道』②
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『奥の細道』「平泉」を読み、芭蕉がどのように俳枕を鑑賞したのかを理解できる。
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7週 |
後期中間試験 |
ここまでの学習をふまえ,設問に対して的確に答える。
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8週 |
後期中間試験 返却・解説 |
後期中間試験の結果を承け,学年末試験に向けての目標を確立する。
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4thQ |
9週 |
漢文訓読の復習
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送りがな、返り点を的確に施すことができる。再読文字について、書き下し文と現代語訳とを作成できる。
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10週 |
漢文Ⅱ 矛盾 |
返り点や句形を正しく理解した上で、「矛盾」の語源を理解できる。
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11週 |
古文Ⅲ『竹取物語』① |
『竹取物語』の文学史上の価値を知り、概要を理解することができる。
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12週 |
古文Ⅲ『竹取物語』② |
『竹取物語』の映像化作品を鑑賞し、原作との違いを理解することができる。
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13週 |
古文Ⅲ『竹取物語』③ |
『竹取物語』の映像化作品を鑑賞し、原作との違いを理解した上で、課題に対して自身の見解を述べることができる。
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14週 |
漢文Ⅲ 「鶏口牛後」① |
正しく訓読し、概要を理解することができる。
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15週 |
漢文Ⅲ 「鶏口牛後」② |
「鶏口牛後」のたとえが何を指すのか理解できる。
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16週 |
学年末試験 |
ここまでの学習をふまえ,設問に対して的確に答える。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文社会科学 | 国語 | 国語 | 社会生活で使われる語彙(故事成語・慣用句等を含む)を増やし、思考・表現に活用できる。 | 3 | |
文学作品(小説・随筆・詩歌・古典等)を文脈に即して鑑賞し、そこに描かれたものの見方や登場人物の心情を説明できる。 | 3 | |
言語的・文化的教養(語彙・知識等)に広く関心を持ち、そこで得られた知識や考え方を効果的な表現に活用できる。 | 3 | |
言語作品の読解を通して、人間や社会の多様な在り方についての考えを深め、自己を客観的に捉えたり自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
常用漢字を中心に、日本語を正しく読み、表記できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | レポート | 相互評価 | 態度・取り組み | ポートフォリオ | 小テスト | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 10 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 70 | 10 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |