材料力学Ⅰ

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 令和07年度 (2025年度)
授業科目 材料力学Ⅰ
科目番号 10270 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「材料力学」久池井茂 編著 実教出版株式会社
担当教員 白土 清

到達目標

本科目では、静力学の基礎事項、物体に生じる応力およびひずみの概念、外力を受ける棒・はり等の応力および変形状態を求める方法を理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安良好な到達レベルの目安(良)標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1荷重の種類、力とモーメントのつり合い、内力と外力の違いを深く理解し、説明できる。荷重の種類、力とモーメントのつり合い、内力と外力の違いを説明できる。荷重の種類、力とモーメントのつり合い、内力と外力の違いを理解できる。荷重の種類、力とモーメントのつり合い、内力と外力の違いを理解できない。
評価項目2応力及びひずみの種類とそれらの定義を深く理解し、説明できる。 応力及びひずみの種類を説明できる。応力及びひずみを理解できる。応力及びひずみを理解できない。
評価項目3応力-ひずみ線図、フックの法則及び安全率を関連付けて説明ができる。応力-ひずみ線図、フックの法則及び安全率の関連付けができる。応力-ひずみ線図、フックの法則及び安全率を説明できる。応力-ひずみ線図、フックの法則及び安全率を説明できない。
評価項目4軸力を受ける棒の応力及び伸びを説明し、それらを計算できる。軸力を受ける棒の応力及び伸びを計算できる。軸力を受ける棒の応力及び伸びを説明できる。軸力を受ける棒の応力及び伸びを説明できない。
評価項目5不静定問題、熱応力問題を説明し、それらを計算できる。不静定問題、熱応力問題を計算できる。不静定問題、熱応力問題を説明できる。不静定問題、熱応力問題を説明できない。
評価項目6はりのせん断力及び曲げモーメントを説明し、それらを計算できる。はりのせん断力及び曲げモーメントを計算できる。はりのせん断力及び曲げモーメントを説明できる。はりのせん断力及び曲げモーメントを説明できない。
評価項目7はりの曲げ応力を説明し、計算できる。はりの曲げ応力を計算できる。はりの曲げ応力を説明できる。はりの曲げ応力を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
材料力学は構造物に作用する様々な力、また、それによって生じる変形を考え、実際の設計に役立てる学問である。 本科目では、応力とひずみ、外力を受ける棒・はり等の応力および変形状態を求める方法を学ぶ。
授業の進め方・方法:
・授業は講義形式を主とする。適宜、例題や演習を行い理解を深める。
・前期に履修済みの機械工学基礎力学Ⅰ、現在履修している機械工学基礎力学Ⅱと関連しており重要な科目である。本科目から次年度の材料力学Ⅱへと進展する。
注意点:
試験問題の出題は授業で取り扱った例題・演習問題に関する基本事項が中心である。常にノートをしっかり取るとともに、数値計算には電卓を活用する習慣を付けること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 力学の基礎 荷重の種類、力とモーメントのつり合い、内力と外力の違いなどを説明できる。
2週 応力とひずみ 応力およびひずみを説明できる。
3週 応力とひずみ フックの法則と弾性係数、応力-ひずみ線図を説明できる。
4週 引張りと圧縮 複数の荷重を受ける棒、断面の変化する棒の伸びを説明できる。
5週 引張りと圧縮 重力および遠心力による応力と伸び、棒の不静定問題、熱応力を説明できる。
6週 ねじり 丸棒のねじり応力およびねじり変形を説明できる。
7週 ねじり ねじりの不静定問題、円形断面以外のねじり問題を説明できる。
8週 せん断力と曲げモーメント はりの種類、支点と支点反力、はりのせん断力と曲げモーメントを説明できる。
4thQ
9週 せん断力と曲げモーメント 集中荷重、等分布荷重、任意分布荷重を受ける片持ちはりのせん断力と曲げモーメントを説明できる。
10週 せん断力と曲げモーメント 集中荷重、等分布荷重、任意分布荷重を受ける単純支持はりのせん断力と曲げモーメントを説明できる
11週 せん断力と曲げモーメント 荷重とせん断力および曲げモーメントとの関係を説明できる。
12週 はりの応力 はりの曲げ応力を説明できる。
13週 はりの応力 横断面の図心と断面二次モーメントを説明できる。
14週 はりの応力 平等強さのはりを説明できる。
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野力学材料に荷重が作用した時の応力とひずみを計算できる。4後2
応力とひずみの関係を理解し、弾性係数や安全率を計算できる。4後3
引張荷重や圧縮荷重が作用する棒の応力や変形を計算できる。4後4
簡単な不静定問題や熱応力が発生する問題について、材料に作用する応力を計算できる。4後5
ねじりモーメントが作用する軸に生じるせん断ひずみ、せん断応力及びねじれ角を計算できる。4前1,前2,後6

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオノート及び課題提出合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力80000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000