到達目標
1.評論の内容を正しく読みとり,筆者の主張を説明できる。
2.小説作品に登場する人物の心情を説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 最低限の到達レベルの目安(可) | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 評論の文章構造を把握したうえで,筆者の主張を正確に説明できる。
| 評論において,筆者の主張をまとめることができる。 | 評論において,筆者の主張の大概をまとめることができる。 | 評論において,筆者の主張を捉えることができない。 |
評価項目2 | 小説において,登場人物がおかれている状況や心情を説明できる。
| 小説において,登場人物がおかれている状況や心情を理解できる。 | 小説において,登場人物がおかれている状況や心情がおおよそ理解できる。 | 小説において,登場人物がおかれている状況や心情を理解することができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
この授業では、評論と小説の読解・鑑賞を通して、各自のものの見方・考え方を豊かにしていくことを目標とする。評論の読解からは各自の考えを文章などで表現する際の手かがりを身につけ、小説の鑑賞からは豊かな情操を身につけてほしい。
授業の進め方・方法:
教科書を中心に講義形式で進めていくが、受講者の積極的な発言も求めたい。また、小テストは日程に合わせ自身で学習を進め、テストに臨むこと。
注意点:
授業内での理解を心がけること。ノートは工夫して要点をつかむこと。小テストを欠席した場合は、一週間以内に追試を申し出、必ず受けること。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス 山崎正和 「水の東西」1 |
授業の進め方と成績評価の方法について理解することができる。 評論の中で意味段落ごとに内容を整理し、論理展開を理解することができる。
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2週 |
山崎正和 「水の東西」2
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筆者が設定する問題提起と主張をまとめることができる。
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3週 |
平野啓一郎 「『本当の自分』幻想」1
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評論の中から、事実にあたる部分とそこから導かれる仮説の部分とを区別することができる。
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4週 |
平野啓一郎 「『本当の自分』幻想」2 語彙テスト 1 |
反論の用い方に注目し、筆者の主張をまとめることができる。
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5週 |
芥川龍之介「羅生門」 1 |
「下人」の心情とその変化について説明することができる。
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6週 |
芥川龍之介「羅生門」 2 語彙テスト 2 |
悪を肯定する「老婆」の論理を説明することできる。
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7週 |
芥川龍之介「羅生門」 3 |
「老婆」との関わりによる「下人」の心情の変化を理解し、この作品のテーマを捉えることができる。
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8週 |
前期中間試験 語彙テスト 3 を含む |
ここまでの学習をふまえ,設問に対して的確に答えることができる。
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2ndQ |
9週 |
試験返却・解説 夏目漱石「夢十夜」 |
試験の内容について振り返り、勉強のしかたの改善点を理解する。 小説の幻想的な世界に触れ、表現の豊かさを理解することができる。
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10週 |
村岡晋一 「ロビンソン的人間と自然」1 |
筆者が例として取り上げた意図を理解することができる。
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11週 |
村岡晋一 「ロビンソン的人間と自然」2 |
例示から導かれる主張を組み立て、最終的な結論を捉えることができる。
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12週 |
池内 了 「『文化』としての科学」1 |
論理展開を紐解きながら、段落毎に内容をまとめることができる。
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13週 |
池内 了 「『文化』としての科学」2 語彙テスト 4 |
例示により段落毎に内容を整理し、全体の流れを理解することができる。
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14週 |
池内 了 「『文化』としての科学」3 |
キーワードを捉えながら、本文中の内容を理解し、筆者の主張をまとめることができる。
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15週 |
総復習 語彙テスト 5 |
ここまでの内容を振り返り、要点をまとめ要約することができる。
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16週 |
前期末試験
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ここまでの学習をふまえ,設問に対して的確に答えることができる。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 3 | |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 2 | |
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 3 | |
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | 小テスト | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |