Reading III

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 Reading III
科目番号 0003 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 一般教育科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 三訂版 UNITE 英語総合問題集 STAGE 3
担当教員 村井 三千男,熊谷 健

到達目標

【目的】
学生はリーディング教材とその関連する練習問題を通して、既習の基本的な英文法を復習し、英文を正確に読むことができるようになる。また、リーディング教材で扱われる語彙を習得し、音声教材を繰り返し聞いたり発音したりすることで、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能にわたり英語をコミュニケーションの道具として使用するための総合的な土台固めができる。

【到達目標】
1.英単語の中に存在する法則性を理解し、単語の綴りや発音、意味、働きを効果的に覚え、リーディングに必要な語彙力増強ができる。
2.既習の基本的な文法を学び直して、英文を正確に読み取ることができる。
3.さまざまなテーマを扱うリーディング教材を通し、リーディングに不可欠な豊かな教養を身に付ける習慣を培うことができる。
4.リーディング教材とその関連する練習問題を通して、4技能にわたる英語力を総合的に高めようとする意識を培うことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安要改善レベルの目安(C評価)
評価項目1基本的な英文法の理解に基づき、リーディング教材の各種問題を解いたり、英文を適切に読み解くことができる。基本的な英文法の理解に基づき、リーディング教材の各種問題を解くことができる。基本的な英文法の理解に基づき、ある程度、リーディング教材の各種問題を解くことができる。
評価項目2リーディングに欠かせない英語の語彙を覚え、各種問題を解いたり、英単語を使い分けることができる。リーディングに欠かせない英語の語彙を覚え、各種問題を解くことができる。リーディングに欠かせない英語の語彙を覚え、ある程度、各種問題を解くことができる。
評価項目3音読がスムーズにでき、英語のリズム、発音、アクセントを的確に表現でき、英語を聞いたり話したりする能力に応用できる。シャドーイングを含めた音読がスムーズにでき、英語のリズム、発音、アクセントを的確に表現できる。シャドーイングを含めた音読がスムーズにでき、英語のリズム、発音、アクセントをある程度まねることができる。
評価項目4リーディング教材に関わる関連問題を通して、ライティングなどのアウトプットへ応用することができる。ライティングなどのアウトプットへ応用を目指す、リーディング教材に関わる関連問題を解くことができる。ライティングなどのアウトプットへ応用を目指す、リーディング教材に関わる関連問題をある程度解くことができる。
評価項目5リーディング力に必要な教養(文化的、社会的、歴史的背景知識)を得て、英語の4技能に対応する総合力を獲得することができる。リーディング力に必要な教養を得て、英語の4技能に対応する総合的な練習問題を解くことができる。リーディング力に必要な教養を得て、英語の4技能に対応する総合的な練習問題をある程度解くことができる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
・リーディングは総合力である。語彙力、英文法力、その社会に存在する文化的・歴史的背景知識が必要である。
・この教科では、リーディング教材を通して、それらの総合力の育成を目指す。
・リーディング力の中でも、声に出して英文を読む力、内容を正確に読み取る力の育成を中心とする。
・シャドーイングなどの発声は語彙力増強にも貢献し、またリスニング力とスピーキング力にもつながる。
・リーディング教材の精読は英文法力の強化とライティング力の向上にも大きく貢献する。
授業の進め方・方法:
1.リーディング教材に関し、基本文型を中心とした既習の文法事項の確認テストを授業のはじめに行う。
2.文法や語彙、内容を意識しながら、リーディング教材をシャドーイングする。
3.語彙の内部構造(複合と派生)に注意しながら、英単語の綴り、発音、アクセント、意味を確認する。
4.読解問題を解きながら、リーディング教材の内容把握を行う。
5.文法・ライティング問題を解きながら、リーディング教材で扱われている文法事項の確認と定着をはかる。
6.発音・リスニング問題を解きながら、リーディング教材で学んだものの応用力を身に付ける。
注意点:
教科書を中心に基本的な語彙や文法事項について学習し、付属する実践問題に取り組むことで学習内容の定着をはかる。リーディング力の観点から、各自が到達目標を達成できるよう、事前学習および復習を自発的に行うことを期待する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ・授業の概要(目標、評価方法など)を説明する。
・高専2年間で学んだ英文法の基礎を確認し、読解のツールとして利用する準備とする。
・単語の綴りや発音法則を意識して辞書が引ける。
・品詞と文型、句と節、準動詞などの基本的な項目を復習し、それぞれの項目が理解できる。
2週 ・前回の学習内容の確認テストをする。
・Lesson 1「サンフランシスコ地震の体験談」を読み、練習問題を解きながら内容確認する。
・英文の基本的な構造を把握する一方で、時制(現在・過去・未来)と相(進行形・完了形)が理解できる。
3週 ・前回の学習内容の確認テストをする。
・Lesson 2「コウモリと生態系」を読み、練習問題を解きながら内容確認する。
・法助動詞、助動詞としてのbe動詞・have動詞、助動詞do/does/didの使い方が理解できる。
・さまざまな助動詞関連表現が理解できる。
4週 (前回同様:Lesson 2の後半) ・法助動詞、助動詞としてのbe動詞・have動詞、助動詞do/does/didの使い方が理解できる。
・さまざまな助動詞関連表現が理解できる。
5週 ・前回の学習内容の確認テストをする。
・Lesson 3「海洋深層水の利用」を読み、練習問題を解きながら内容確認する。
・受動態の基本的な使い方が理解できる。
・完了形・進行形の受動態、注意すべき受動態が理解できる。
6週 (前回同様:Lesson 3の後半) ・受動態の基本的な使い方が理解できる。
・完了形・進行形の受動態、注意すべき受動態が理解できる。
7週 前期中間試験 ・これまで学習した文法項目を踏まえた上で、リーディングを正確に行うことができる。
8週 ・学習事項の習得状況の確認と復習。
・Lesson 4「ウォーキングのダイエット効果」を読み、練習問題を解きながら内容確認する。
・原形不定詞、不定詞の意味上の主語、目的語としての動名詞と不定詞、分詞の形容詞的用法が理解できる。
2ndQ
9週 (前回同様:Lesson 4の後半) ・原形不定詞、不定詞の意味上の主語、目的語としての動名詞と不定詞、分詞の形容詞的用法が理解できる。
10週 ・前回の学習内容の確認テストをする。
・Lesson 5「深刻化する水不足の危機」を読み、練習問題を解きながら内容確認する。
・完了不定詞、動名詞の意味上の主語、動名詞を使った重要表現、分詞構文が理解でき、それを元に適切な英文読解ができる。
11週 (前回同様:Lesson 5の後半) ・完了不定詞、動名詞の意味上の主語、動名詞を使った重要表現、分詞構文が理解でき、それを元に適切な英文読解ができる。
12週 ・前回の学習内容の確認テストをする。
・Lesson 6「アフリカの携帯電話革命」を読み、練習問題を解きながら内容確認する。
・不定詞の否定形、動名詞の態、付帯状況を表す表現、独立分詞構文が理解でき、それを元に適切な英文読解ができる。
13週 (前回同様:Lesson 6の後半) ・不定詞の否定形、動名詞の態、付帯状況を表す表現、独立分詞構文が理解でき、それを元に適切な英文読解ができる。
14週 ・前回の学習内容の確認テストをする。
・Lesson 7「新しいバイオ燃料」を読み、練習問題を解きながら内容確認する。
・原級・比較級・最上級を使った表現、最上級の内容を表す原級・比較級、比較に関する重要表現が理解でき、それを元に適切な英文読解ができる。
15週 (前回同様:Lesson 7の後半) ・原級・比較級・最上級を使った表現、最上級の内容を表す原級・比較級、比較に関する重要表現が理解でき、それを元に適切な英文読解ができる。
16週
後期
3rdQ
1週 ・学習事項の習得状況の確認と復習。
・Lesson 8「窓にかけられた税」を読み、練習問題を解きながら内容確認する。
・関係代名詞、関係代名詞が前置詞の目的語になる場合、関係代名詞の非制限用法、複合関係詞が理解できる。
2週 (前回同様:Lesson 8の後半) ・関係代名詞、関係代名詞が前置詞の目的語になる場合、関係代名詞の非制限用法、複合関係詞が理解できる。
3週 ・前回の学習内容の確認テストをする。
・Lesson 9「美人コンテストをめぐる論争」を読み、練習問題を解きながら内容確認する。
・関係代名詞whatと関係副詞が理解でき、それを元に適切な英文読解ができる。
4週 ・前回の学習内容の確認テストをする。
・Lesson 10「幅広い交際はなぜ必要か」を読み、練習問題を解きながら内容確認する。
・仮定法過去、仮定法過去完了、願望を表す用法、仮定法の重要表現、未来のことを仮定する表現が理解できる。
5週 (前回同様:Lesson 10の後半) ・仮定法過去、仮定法過去完了、願望を表す用法、仮定法の重要表現、未来のことを仮定する表現が理解できる。
6週 ・前回の学習内容の確認テストをする。
・Lesson 11「高齢者のベンチャー企業」を読み、練習問題を解きながら内容確認する。
・準否定、部分否定、二重否定、隠された否定、否定を含む重要表現が理解でき、それを元に適切な英文読解ができる。
7週 後期中間試験 ・これまで学習した文法項目を踏まえた上で、リーディングを正確に行うことができる。
8週 ・学習事項の習得状況の確認と復習。
・Lesson 12「フロイトの精神分析」を読み、練習問題を解きながら内容確認する。
・強調構文、無生物主語構文、同格、名詞構文が理解でき、それを元に適切な英文読解ができる。
4thQ
9週 (前回同様:Lesson 12の後半) ・強調構文、無生物主語構文、同格、名詞構文が理解でき、それを元に適切な英文読解ができる。
10週 ・前回の学習内容の確認テストをする。
・Lesson 13「化石が教える地球の歴史」を読み、練習問題を解きながら内容確認する。
・可算名詞と不可算名詞、人称代名詞、指示代名詞、不定代名詞が理解でき、それを元に適切な英文読解ができる。
11週 (前回同様:Lesson 13の後半) ・可算名詞と不可算名詞、人称代名詞、指示代名詞、不定代名詞が理解でき、それを元に適切な英文読解ができる。
12週 ・前回の学習内容の確認テストをする。
・Lesson 14「ペットをかわいがる動物たち」を読み、練習問題を解きながら内容確認する。
・形容詞の用法、副詞の用法、数量を表す形容詞、数詞が理解でき、それを元に適切な英文読解ができる。
13週 (前回同様:Lesson 14の後半) ・形容詞の用法、副詞の用法、数量を表す形容詞、数詞が理解でき、それを元に適切な英文読解ができる。
14週 ・前回の学習内容の確認テストをする。
・Lesson 15「携帯電話が利用者の心に与える悪影響」を読み、練習問題を解きながら内容確認する。
・基本的な前置詞の用法、群前置詞、等位接続詞、従位接続詞が理解でき、それを元に適切な英文読解ができる。
・1年間で学習した内容を概観できる。
15週 (前回同様:Lesson 15の後半) ・基本的な前置詞の用法、群前置詞、等位接続詞、従位接続詞が理解でき、それを元に適切な英文読解ができる。
・1年間で学習した内容を概観できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識英語のつづりと音との関係を理解できる。2
英語の標準的な発音を聴き、音を模倣しながら発声できる。3
英語の発音記号を見て、発音できる。1
リエゾンなど、語と語の連結による音変化を認識できる。2
語・句・文における基本的な強勢を正しく理解し、音読することができる。3
文における基本的なイントネーションを正しく理解し、音読することができる。3
文における基本的な区切りを理解し、音読することができる。3
中学で既習の1200語程度の語彙を定着させるとともに、2600語程度の語彙を新たに習得する。3
自分の専門に関する基本的な語彙を習得する。3
中学校で既習の文法事項や構文を定着させる。3
高等学校学習指導要領に示されているレベルの文法事項や構文を習得する。3
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。3
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。3
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。3
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。3
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。2
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。1
毎分100語程度の速度で平易な物語文などを読み、その概要を把握できる。3
自分や身近なことについて100語程度の簡単な文章を書くことができる。3
毎分120語程度の速度で物語文や説明文などを読み、その概要を把握できる。3
自分や身近なこと及び自分の専門に関する情報や考えについて、200語程度の簡単な文章を書くことができる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力80000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000