日本語表現(教養ゼミⅠ)

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 日本語表現(教養ゼミⅠ)
科目番号 0007 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 一般教育科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 『考える力をつける哲学問題集』(ちくま学芸文庫)
担当教員 津田 潔

到達目標

1.授業で扱われた内容について、テキストでの記述や受講者同士の議論を基に、自らの考えを十分に深めることができる。
2.使用するテキストや他者の発言に向き合い、その意味を十分に理解することができる。
3.議論の中で自らの主張を丁寧かつ論理的に伝え、積極的に議論に参加することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1授業で扱われた内容について、テキストでの記述や受講者同士の議論を基に、自らの考えを十分に深めることができる。 授業で扱われた内容について、テキストでの記述や受講者同士の議論を基に、考えることができる。 授業で扱われた内容について、テキストでの記述や受講者同士の議論を基にしているが、自分で考えることができない。
評価項目2使用するテキストや他者の発言と真摯に向き合い、その意味を十分に理解することができる。 使用するテキストや他者の発言と真摯に向き合い、その意味を一部ではあるが理解することができる。 使用するテキストや他者の発言と真摯に向き合い、その意味を理解することができない。
評価項目3議論の中で自らの主張を丁寧かつ論理的に伝え、積極的に議論に参加することができる。議論の中で自らの主張を伝え、議論に参加することができる。議論の中で自らの主張を伝えたり、議論に参加することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業では、これまでに学んできた人文・社会科学の内容をもとにしながら、哲学の分野で問題となっている基本的な問いを中心に受講生同士の議論をもとに考えを深める方法を学ぶ。
授業の進め方・方法:
授業は、指定のテキストの精読とそのまとめの発表、および、発表内容を基にした受講生同士の議論を中心に行う。
注意点:
参加型の授業であるため、対話に積極的に参加することが求められる。積極的な参加とは、発言することだけを意味するのではなく、しっかりと聴くことも含まれる。そして、何よりも他の人の発言を受けて、自らが考えを深めることがもっとも重要な「積極的参加」の意味である。
以上のような理由により、評価については、授業に参加したことによって得られる点が多く含まれているため、授業に際して、出席や授業態度、議論への参加には特に注意をすること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 イントロダクション
哲学的に議論するとはいかなることか
哲学的議論をするとはいかなることかを知り、それに実際に参加すること。
2週 教員による発表と議論&問いの選定 半期の授業のやり方を知るとともに、実際に議論に参加すること。
3週 受講生による発表と議論1 他の学生の発表を傾聴し、必要であれば質問をすること。また、全体での議論に参加し、共に思考を深めることに貢献すること。
4週 受講生による発表と議論2 他の学生の発表を傾聴し、必要であれば質問をすること。また、全体での議論に参加し、共に思考を深めることに貢献すること。
5週 受講生による発表と議論3 他の学生の発表を傾聴し、必要であれば質問をすること。また、全体での議論に参加し、共に思考を深めることに貢献すること。
6週 受講生による発表と議論4 他の学生の発表を傾聴し、必要であれば質問をすること。また、全体での議論に参加し、共に思考を深めることに貢献すること。
7週 受講生による発表と議論5 他の学生の発表を傾聴し、必要であれば質問をすること。また、全体での議論に参加し、共に思考を深めることに貢献すること。
8週 受講生による発表と議論6 他の学生の発表を傾聴し、必要であれば質問をすること。また、全体での議論に参加し、共に思考を深めることに貢献すること。
4thQ
9週 受講生による発表と議論7 他の学生の発表を傾聴し、必要であれば質問をすること。また、全体での議論に参加し、共に思考を深めることに貢献すること。
10週 受講生による発表と議論8 他の学生の発表を傾聴し、必要であれば質問をすること。また、全体での議論に参加し、共に思考を深めることに貢献すること。
11週 受講生による発表と議論9 他の学生の発表を傾聴し、必要であれば質問をすること。また、全体での議論に参加し、共に思考を深めることに貢献すること。
12週 受講生による発表と議論10 他の学生の発表を傾聴し、必要であれば質問をすること。また、全体での議論に参加し、共に思考を深めることに貢献すること。
13週 受講生による発表と議論11 他の学生の発表を傾聴し、必要であれば質問をすること。また、全体での議論に参加し、共に思考を深めることに貢献すること。
14週 レポート作成のためのワークショップ お互いのレポートを批判的に読解し、レポートの質、および、その思考内容の質を高めるために協力しあうこと。
15週 半期の授業の振り返り 半期をふりかえり、自ら、および、学習者の集団としての行為を反省的に思考すること。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民哲学者の思想に触れ、人間とはどのような存在と考えられてきたかについて理解できる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能相手の意見を聞き、自分の意見を伝えることで、円滑なコミュニケーションを図ることができる。4後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
相手を理解した上で、説明の方法を工夫しながら、自分の意見や考えをわかりやすく伝え、十分な理解を得ている。4後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
集団において、集団の意見を聞き、自分の意見も述べ、目的のために合意形成ができる。4後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、そこから主要な原因を見出そうと努力し、解決行動の提案をしようとしている。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、発見した課題について主要な原因を見出し、論理的に解決策を立案し、具体的な実行策を絞り込むことができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
事象の本質を要約・整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。4後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
複雑な事象の本質を整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。結論の推定をするために、必要な条件を加え、要約・整理した内容から多様な観点を示し、自分の意見や手順を論理的に展開できる。4後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性身内の中で、周囲の状況を改善すべく、自身の能力を発揮できる。 4後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
集団の中で、自身の能力を発揮して、組織の勢いを向上できる。4後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
チームワークの必要性・ルール・マナーを理解し、自分の感情の抑制、コントロールをし、他者の意見を尊重し、適切なコミュニケーションを持つとともに、当事者意識を持ち協調して共同作業・研究をすすめることができる。4後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
組織やチームの目標や役割を理解し、他者の意見を尊重しながら、適切なコミュニケーションを持つとともに、成果をあげるために役割を超えた行動をとるなど、柔軟性を持った行動をとることができる。4後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
先にたって行動の模範を示すことができる。口頭などで説明し、他者に対し適切な協調行動を促し、共同作業・研究をすすめことができる。4後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
目指すべき方向性を示し、先に立って行動の模範を示すことで他者に適切な協調行動を促し、共同作業・研究において、系統的に成果を生み出すことができる。リーダーシップを発揮するために、常に情報収集や相談を怠らず自身の判断力をも磨くことができる。4後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14

評価割合

レポート授業への貢献(発表等)相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合453500200100
基礎的能力000020020
専門的能力2020000040
分野横断的能力2515000040