機械計測工学

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 機械計測工学
科目番号 0107 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 機械システム工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 はじめての計測工学 南茂夫,木村一郎,荒木勉著,講談社
担当教員 吉川 文恵

到達目標

(1)測定精度や誤差について正しく理解する.
(2)代表的な物理量(長さ,力,圧力,質量,密度)の測定法の特徴を理解する.
(3)制御の種類について説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目 1測定精度や誤差を考慮して,実験データを整理することができる.測定精度や誤差について説明できる.測定精度や誤差について説明できない.
評価項目 2代表的な物理量(長さ,力,圧力,質量,密度,温度)を,適切な測定方法を用いて測定することができる.代表的な物理量(長さ,力,圧力,質量,密度)の測定法の特徴を説明できる.代表的な物理量(長さ,力,圧力,質量,密度)の測定法の特徴を説明できない.
評価項目3物質量を,適切な測定方法を用いて測定することができる.物質量測定法の特徴を説明できる.物質量測定法の特徴を説明できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-6 説明 閉じる
JABEE 1(2)(d)(1) 説明 閉じる
JABEE 1(2)(e) 説明 閉じる
ディプロマポリシー 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
計測に関する知識は,製造現場においても,研究開発分野においても重要である.測定法により,精度,費用,データの信頼性や説得力が大きく違ってくる.本授業では,測定に関する知識を身につけ,様々な物理量,物質量についての測定機器を用いた測定方法を学ぶとともに,それがどのように利用されているか理解することを目的とする.
授業の進め方・方法:
講義形式で授業をすすめるが,単元によっては学生が内容をまとめ発表する.授業計画は,学生の理解度に応じて変更する場合がある.
事前に行う準備学習:前回の講義の復習および予習を行ってから授業に臨むこと
(授業外学習・事前)授業内容を予習しておくこと
(授業外学習・事後)授業内容の復習を行うこと
注意点:
授業計画は,学生の理解度に応じて変更する場合がある.
本科目は,統計,工作実習,流体の専門科目に加え,物理と化学の基礎知識が必要である。予習として,これらの科目の見直しを行うこと。また,事後学習として授業に関する課題を課すので,自分で解くこと。本科目では、60点以上の評価で単位を認定する。評価が60点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を60点とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 計測の基礎 計測の意味と単位について説明できる
2週 誤差、有効数字(1) 誤差と有効数字について説明できる。
3週 誤差、有効数字(2) 誤差と有効数字について説明できる。
4週 長さの測定 代表的な長さの測定方法について説明できる。また,生じる誤差について説明できる。
5週 力,トルク,動力の測定 代表的な力の測定方法について説明できる。また,生じる誤差について説明できる。
6週 流量の測定 代表的な流量の測定方法について説明できる。
7週 流体圧力の測定 代表的な流体圧力の測定方法について説明できる。
8週 中間試験
4thQ
9週 中間試験の解説
10週 温度の測定 代表的な温度の測定方法について説明できる。
11週 機器分析の原理(1) 機器分析の原理について説明できる。
12週 機器分析の原理(2) 機器分析の原理について説明できる。
13週 信号変換と処理(1) 計測量の電気信号への変換について説明できる。
14週 信号変換と処理(2) 計測量の電気信号への変換について説明できる。
15週 期末テスト
16週 期末試験の解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野計測制御計測の定義と種類を説明できる。4後1
測定誤差の原因と種類、精度と不確かさを説明できる。4後2
国際単位系の構成を理解し、SI単位およびSI接頭語を説明できる。4後2
代表的な物理量の計測方法と計測機器を説明できる。4後3,後4,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14,後15

評価割合

試験課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力201030
専門的能力601070