有機材料工学実験

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 有機材料工学実験
科目番号 0294 科目区分 専門 / 選択
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質化学工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 川淵 浩之,福田 知博,後藤 道理,篠﨑 由紀子

到達目標

1. アルコール保護の原理について理解できること
2. 酵素的光学分割操作やHPLCの操作・データ解析ができること
3. タンパク質の電気泳動(SDS-PAGE)について原理を理解し、操作・データ解析ができること
4. ラジカル共重合反応による高分子合成と解析ができること

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1アルコール保護の原理について充分に理解できるアルコール保護の原理についてほぼ理解できるアルコール保護の原理について理解できない
評価項目2酵素的光学分割操作やHPLCの操作・データ解析が充分に正しくできる酵素的光学分割操作やHPLCの操作・データ解析がほぼできる酵素的光学分割操作やHPLCの操作・データ解析ができない
評価項目3タンパク質の電気泳動(SDS-PAGE)について原理を理解し、操作・データ解析が充分に正しくできるタンパク質の電気泳動(SDS-PAGE)について原理を理解し、操作・データ解析がほぼできるタンパク質の電気泳動(SDS-PAGE)について原理を理解し、操作・データ解析ができない
評価項目4一般的な高分子合成法と解析法を理解し、実施および説明できる一般的な高分子合成法と解析法を理解し、実施または説明ができる一般的な高分子合成法と解析法を理解できず、実施や説明ができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
物質化学工学科・有機系コースに属する各々の研究室で行われている研究の一端を体験し、分野の異なる研究内容も理解する幅広い知識と視野を涵養することを目的とする。
授業の進め方・方法:
実験。有機系コースに所属する学生を5つの班に分け、4つの実験テーマ(A~E) を1テーマ3週にわたって実験する。1班4テーマを行う。
注意点:
有機系コースの各指導教員のもとで、種々の実験方法を習得し、広い視野と技術を身につけるよう、積極的に実験に取り組んで貰いたい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス、班分け、実験1 (テーマA)アルコールの保護について
2週 実験1 (テーマB)2級アルコールの酵素的光学分割
3週 実験1 (テーマC)タンパク質の電気泳動
4週 実験2 (テーマD)ラジカル共重合反応による高分子合成と解析
5週 実験2
6週 実験2
7週 実験3
8週 中間試験(実施しない)
4thQ
9週 実験3
10週 実験3
11週 実験4
12週 実験4
13週 実験4
14週 総合演習(1)
15週 総合演習(2)
16週 授業アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力材料系分野【実験・実習能力】材料系【実験実習】実験・実習の目標と心構えを理解し実践できる。3
レポートの書き方を理解し、作成できる。3
金属材料実験、機械的特性評価試験、化学実験、分析実験、電気工学実験などを行い、実験の準備、実験装置および実験器具の取り扱い、実験結果の整理と考察ができる。3
分析機器を用いて、成分などを定量的に評価をすることができる。4
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭での説明またはプレゼンテーションができる。3
化学・生物系分野【実験・実習能力】有機化学実験吸引ろ過ができる。3
再結晶による精製ができる。3
分液漏斗による抽出ができる。3
薄層クロマトグラフィによる反応の追跡ができる。3
収率の計算ができる。3
分析化学実験代表的な定性・定量分析装置としてクロマト分析(特にガスクロ、液クロ)や、物質の構造決定を目的とした機器(吸光光度法、X線回折、NMR等)、形態観察装置としての電子顕微鏡の中の代表的ないずれかについて、その原理を理解し、測定からデータ解析までの基本的なプロセスを行うことができる。4
物理化学実験温度、圧力、容積、質量等を例にとり、測定誤差(個人差・器差)、実験精度、再現性、信頼性、有効数字の概念を説明できる。3
生物工学実験分光分析法を用いて、生体物質を定量することができる。4
クロマトグラフィー法または電気泳動法によって生体物質を分離することができる。3
酵素の活性を定量的または定性的に調べることができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力0000000
専門的能力00000100100
分野横断的能力0000000