流通システム論Ⅱ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 流通システム論Ⅱ
科目番号 0114 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 国際ビジネス学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 渡辺達朗、原頼利、遠藤明子、田村晃二(2008)『流通論をつかむ』有斐閣.
担当教員 那須野 育大

到達目標

流通システムの現状と役割について、理解を深める。
流通に関する基本的概念と理論的枠組みを活用して、個々の事例に関する自分の見解を述べられるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1流通システムの現状と役割について、幅広く説明できる。流通システムの現状と役割について、その一部を説明できる。流通システムの現状と役割について、説明できない。
評価項目2流通に関する基本的概念と理論的枠組みを活用しながら、個々の事例に関する自分の見解を十分に述べられる。流通に関する基本的概念と理論的枠組みを活用しながら、個々の事例に関する自分の見解を不十分ながらも述べられる。流通に関する基本的概念と理論的枠組みを活用しながら、個々の事例に関する自分の見解を述べられない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 本講の目的は、流通に関する基本的概念と理論的枠組みを習得し、流通システムの進化の方向性を展望することにある。「流通システム論Ⅱ」では、流通における組織間関係、ICTとインターネットの活用、流通と公共政策との関係について考察する。
授業の進め方・方法:
 講義形式で行うが、視聴覚教材やグループワークを交えて実施する。
注意点:
 本講では、毎回提出する「授業のまとめ」(授業の要約・意見・感想を書いたもの)の内容を重視する。また、受講生の積極的な発言や意見交換を期待する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス、流通における組織間関係 「流通システム論Ⅱ」の目的について、理解できる。また、メーカーと流通業者との協調・対立、垂直的取引制限、再販売価格維持について、理解できる。
2週 製販提携と延期型流通 大規模小売企業の成長とパワー関係の変化、製販連携、延期化と多頻度小口配送について、理解できる。
3週 サプライチェーン・マネジメントの進展について、理解できる。 「物の流れ」の管理の重要性、市場環境の変化とコンセプトの進化、ロジスティクス、サプライチェーン・マネジメント、延期と投機の理論について、理解できる。
4週 流通におけるICTの活用 JANコードの確立、POSシステムの普及、CVSの革新性について、理解できる。
5週 流通におけるICT化の進展と意義について、理解できる。 企業間情報ネットワークの発展、インターネット時代の到来(オープン・ネットワーク化)、電子タグの登場について、理解できる。
6週 グループワーク(1) ある特定の研究テーマ(流通)について、情報収集・調査できる。
7週 インターネット販売と効率性 インターネット販売の基本的特徴、効率性と創造性について、理解できる。
8週 インフォミディアリの役割 インフォミディアリのタイプと戦略、収穫逓増型ビジネスモデル、マス・カスタマイゼーション、ロングテール的特徴について、理解できる。
4thQ
9週 インターネット販売の創造性 インフォミディアリの新たな動向、ネット・コミュニティ・ビジネスのタイプ、コミュニケーションによる欲望の創出、アフィリエイト・プログラムについて、理解できる。
10週 環境問題への対応 企業の社会的責任(CSR)、流通の外部性、地球温暖化防止と循環型社会形成、法制度の整備、小売業の環境経営について、理解できる。
11週 まちづくり政策の展開 まちづくり3法の制定、大規模小売店舗立地法、3法見直しの理念(スプロール的開発からコンパクト・シティへ)、新中心市街地活性化法、都市計画法について、理解できる。
12週 流通と公正競争 競争政策と独占禁止法、不公正な取引方法(一般指定と特殊指定)について、理解できる。
13週 グループワーク(2) ある特定の研究テーマ(流通)について、資料作成・発表できる。
14週 ビジネス事例研究 経済の仕組みとビジネスについて、具体的事例に沿って理解できる。
15週 期末試験 第1~14回の学習内容
16週 成績確認 答案返却、解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験授業のまとめグループワーク態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合702010000100
基礎的能力3020500055
専門的能力200500025
分野横断的能力200000020