管理工学

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 管理工学
科目番号 16190 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 野崎 晴雄

到達目標

1.生産性の高い「討議」ができる技術者を目指す。
2.豊かな発想を産み出す「システム×デザイン思考」を理解する。
3.PMBOKに基づき計画の概念を理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標 項目1到達目標1の内容に関する知識を理解し応用できる.到達目標1の内容に関する知識を理解できる.到達目標1の内容に関する知識を理解できない.
到達目標 項目2到達目標2の内容に関する知識を理解し応用できる.到達目標2の内容に関する知識を理解できる.到達目標2の内容に関する知識を理解できない.
到達目標 項目3到達目標3の内容に関する知識を理解し応用できる.到達目標3の内容に関する知識を理解できる.到達目標3の内容に関する知識を理解できない.

学科の到達目標項目との関係

本科学習目標 1 説明 閉じる
本科学習目標 2 説明 閉じる
創造工学プログラム A1 説明 閉じる
創造工学プログラム B1専門(機械工学) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
1.⽇本の多くの学⽣やビジネスパーソンが苦⼿とする「討論」の場において、⽣産性の⾼い討議をするための「コミュニケーション能⼒」のみならず、そのコミュニケーション能⼒を⽀える「⾃分で考える⼒」「最後まで考え抜く⼒」を⾝に付ける。
2.近年のテクノロジーに変⾰をもたらした「USBインタフェース」「スマートフォン」等の発想から⾒える「システム× デザイン思考」という考え⽅を理解する。
この科目は企業の経営企画室でISO(環境・品質)等を担当していた教員が,その経験を活かし,管理工学の思考や手法等について講義および演習形式で授業を行うものである。
3.「全ての物は⼆度作られる」という計画の概念を基にPMBOKより計画のプロセスを抽出し、深く理解する。
授業の進め方・方法:
座学、ワークショップ、プレゼンテーションを繰り返し、⾃分の意⾒を練り上げ、発信し、他者の意⾒を受け取る訓練を通して、⽣産性の⾼い「討論」を学び、「考える事」「創ること」「計画する事」を深く理解してもらう。教えて、解説する講義ではなく、問いかける授業を⽬指す。
注意点:
【評価方法・評価割合】
・全体を3つのセクションに分けてそれぞれ評価する。
 第1セクション:授業の理解度を判断する第1次試験を実施
   (第6週)テーマに則した「討論」を実施。レポート課題(⾃分の意⾒、論拠、討論の結論)を課す。
 第2セクション:授業の理解度を判断する第2次試験を実施
   (第11週)テーマ(例:イノベーション、デザイン思考)を与え、論述のレポート課題を課す。
 第3セクション:授業の理解度を判断する第3次試験を実施
・評価割合:第1次試験(30%)・第2次試験(30%)・第3次試験(30%)・レポート課題(10%)
・成績の評価基準として60点以上を合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション
⾃⼰認識と脳の働きを解説
ハーマンモデルを使い脳優勢度調査を⾏い、⾃⼰認識を促す
2週 ⾃⼰認識と他者理解
異質を認める(ダイバーシティ)の解説
反応、⾔動から、他者のプロフィールを推察し、活⽤する
3週 コミュニケーションの難しさを理解する ⼈は分かり合えない存在であることを実感する
4週 クリティカルシンキング、思考の根拠の必要性を理解する 考えるという動作を掘り下げる「考え抜く」事を理解する
5週 「討論」に必要なスキルについて考える 質問する⼒を醸成する
6週 実習:テーマを与えて「討論」する 個⼈で考え抜く、グループで結論を導き出す
7週 イノベーションとは何か? システム思考とデザイン思考を理解する
8週 システムX デザイン思考のツールと技法−1 協創のためのツールと技法−1(8/16を理解する)
2ndQ
9週 システムX デザイン思考のツールと技法−2 協創のためのツールと技法−2(16/16を理解する)
10週 デザインプロジェクトの実例解説 実社会におけるデザインプロジェクトの活⽤例を理解する
11週 「武器」としてのシステムX デザイン思考活⽤術 チームでイノベーティブに発想するための思考活⽤術を理解する
12週 PMBOK概説
計画の概念を解説
プロジェクトとPMBOK全体を理解する
13週 計画以前に必要な憲章
プロジェクトマネジメント計画書解説
スコープマネジメント、WBSを理解する
14週 スケジュールマネジメント計画解説 アクティビティ定義、所要期間からスケジュール作成までを理解
15週 品質マネジメント計画、品質管理、品質保証 品質について理解する(製品品質、企業品質、等)
16週 リスクマネジメント計画、リスクの特定、対応計画概略 定性的リスク、定量的リスク、リスクを理解する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90000010100
基礎的能力0000000
専門的能力90000010100
分野横断的能力0000000