生命進化論

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 生命進化論
科目番号 0018 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 アンリ・ベルクソン著、『創造的進化』、合田正人・松井久訳(ちくま学芸文庫、2010年)
担当教員 佐藤 勇一

到達目標

(1)哲学的文献にたいする読解能力を養うとともに、文化・宗教・社会・価値観と進化論の関係、制作や技術と人間観との関係について考察し、自らの見解を文章にまとめることができる。
(2)発表分担、係分担、討論などの活動や、講読記録簿やコミュニケーションペーパーを通じて、自分の読解過程や授業参加過程を自覚することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
哲学的文献にたいする読解能力を養うとともに、文化・宗教・社会・価値観と進化論の関係、制作や技術と人間観との関係について考察し、自らの見解を文章にまとめることができる。 哲学的文献にたいする読解能力を養うとともに、文化・宗教・社会・価値観と進化論の関係、制作や技術と人間観との関係について考察し、自らの見解を文章にまとめることができる。 哲学的文献にたいする読解能力を養うとともに、文化・宗教・社会・価値観と進化論の関係、制作や技術と人間観との関係について考察し、自らの見解を文章にまとめることが概ねできる。 哲学的文献にたいする読解能力を養うとともに、文化・宗教・社会・価値観と進化論の関係、制作や技術と人間観との関係について考察し、自らの見解を文章にまとめることができない。
発表分担、係分担、討論などの活動や、講読記録簿やコミュニケーションペーパーを通じて、自分の読解過程や授業参加過程を自覚することができる。自分の読解過程や授業参加過程を自覚しつつ、発表分担、係分担、討論などの活動や、講読記録簿やコミュニケーションペーパーなどの活動に積極的に参加する自分の読解過程や授業参加過程を自覚しつつ、発表分担、係分担、討論などの活動や、講読記録簿やコミュニケーションペーパーなどの活動に参加する自分の読解過程や授業参加過程を自覚しつつ、発表分担、係分担、討論などの活動や、講読記録簿やコミュニケーションペーパーなどの活動に参加できない

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
次のことができるようになるよう、真剣に受講することを望む。
・既存の価値観や宗教に大きなインパクトを与えた『創造的進化』の第二章をアンリ・ベルクソンの論の展開と共に理解できる。
・哲学者による進化論への考察を検討することを通じて、生物学の進化論を学ぶだけではなく、「人間」や「文化」、「社会」「道徳」との関わりから進化論を捉える。
・制作や技術が大きな位置を占めていたベルクソンの著作の読解を通じて、技術に関する自身の考えを深めたり、自身の読解過程や授業参加過程を自覚することができる。
授業の進め方・方法:
アンリ・ベルクソン著、『創造的進化』を講読する。発表分担、係分担、討論などを通じて授業に参加し、最後に各自の読解過程をふりかえるレポート作成を行う。本科目は学修単位科目であり、授業外の学習のための課題(毎回の予習復習だけでなく、係活動や授業内容に関するレポートの作成等)を課す。係活動には、「発表係」、「質問係」、「書記・司会の係」、「前回の講読内容のまとめ報告係」、「コミュニケーションペーパーのまとめ報告係」がある。毎回違うグループがそれぞれの係を分担し、講読をすすめる。毎回の講読の最後には、「講読記録簿」と「コミュニケーションペーパー」を記入し、自分の学習過程を自覚する。
注意点:
この科目は、学修単位B(30時間の授業で1単位)の科目である。ただし、授業外学修の時間を含む。
参考書については、授業中に適宜指示する。レポート30%、授業外学習による成果および授業内での活動(発表、質疑応答、書記・司会、まとめ報告など)70%で評価する。100点満点で60点以上を合格とする。場合によっては追加の課題による評価も加える。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業概要シラバスの説明とガイダンス ベルクソンとその作品
【授業外学習】次回の予習
シラバスの内容、係活動の理解。
ベルクソンの生涯について概観する
2週 分岐しつつ補完し合う諸傾向、適応と進展
【授業外学習】各係活動のレジュメ準備、次回の予習
第二章「生命進化の分岐する諸方向」講読 132-141頁

講読内容の分岐しつつ補完し合う諸傾向、適応と進展について理解するとともに、発表および自らの解釈を省みる。
3週 植物と動物
【授業外学習】各係活動のレジュメ準備、次回の予習
講読 141-149頁

講読内容の植物と動物
について理解するとともに、発表および自らの解釈を省みる
4週 植物と動物 
【授業外学習】各係活動のレジュメ準備、次回の予習
講読 149-157頁
講読内容の植物と動物について理解するとともに、発表および自らの解釈を省みる
5週 動物的生の図式
【授業外学習】各係活動のレジュメ準備、次回の予習
講読 157-164頁
講読内容の動物的生の図式 について理解するとともに、発表および自らの解釈を省みる
6週 動物性の発達
【授業外学習】各係活動のレジュメ準備、次回の予習
講読 164-172頁
講読内容の動物性の発達について理解するとともに、発表および自らの解釈を省みる
7週 動物性の発達 知性と本能
【授業外学習】各係活動のレジュメ準備、次回の予習
講読 172-180頁
講読内容の動物性の発達について理解するとともに、発表および自らの解釈を省みる
8週 知性と本能
【授業外学習】各係活動のレジュメ準備、次回の予習
講読 180-188頁

講読内容の知性と本能 について理解するとともに、発表および自らの解釈を省みる
4thQ
9週 知性と本能 知性本来の機能
【授業外学習】各係活動のレジュメ準備、次回の予習
講読 188-197頁
講読内容の知性と本能 知性本来の機能 について理解するとともに、発表および自らの解釈を省みる
10週 知性本来の機能
【授業外学習】各係活動のレジュメ準備、次回の予習 
講読 197-205頁
講読内容の知性本来の機能について理解するとともに、発表および自らの解釈を省みる
11週 知性本来の機能
【授業外学習】各係活動のレジュメ準備、次回の予習
講読 205-212頁
講読内容の知性本来の機能について理解するとともに、発表および自らの解釈を省みる
12週 本能の本性
【授業外学習】各係活動のレジュメ準備、次回の予習
講読 212-221頁

講読内容の本能の本性について理解するとともに、発表および自らの解釈を省みる
13週 本能の本性 生命と意識
【授業外学習】各係活動のレジュメ準備、次回の予習
講読 221-228頁
講読内容の本能の本性、生命と意識について理解するとともに、発表および自らの解釈を省みる
14週 生命と意識
【授業外学習】各係活動のレジュメ準備、次回の予習
講読 228-236頁

講読内容の生命と意識について理解するとともに、発表および自らの解釈を省みる
15週 従うべき方法 読解の振り返り ベルクソンの進化理論と技術・制作
【授業外学習】各係活動のレジュメ準備
第三章「生命の意義について」講読 237-244頁 まとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表、係活動、コミュニケーションペーパー、講読記録(ポートフォリオ)相互評価態度レポート合計
総合評価割合07000030100
基礎的能力0700030100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000