電子制御工学実験Ⅱ

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 電子制御工学実験Ⅱ
科目番号 0101 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 学修単位: 3
開設学科 電子制御工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1.5
教科書/教材 実験マニュアル配布
担当教員 小林 義光,北川 輝彦

到達目標

3~4学年時に習得した電気,電子,機械,制御分野の実験を行なうことで,基礎知識を活用する力を高める.さらに,レポートを作成することで,技術者としての構文能力を高める.具体的には以下の項目を目標とする.
① 実験を安全に行う能力を身につける
② 技術者倫理を理解する
③ コミュニケーション能力を身に着ける
④ 基礎知識を活用して問題解決する能力を身につける
⑤ 計測・制御技術を身につけること
⑥ コミュニケーション能力,レポート作成能力を身につける

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1危険を予測しながら、安全に実験を行うことができる。実験を安全に行うことができる。実験を安全に行うことができない。
評価項目2技術者倫理を理解して行動力も高い。技術者倫理を理解できている。技術者倫理が理解できていない。
評価項目3コミュニケーション能力が高い。コミュニケーション能力がある。コミュニケーション能力がない。
評価項目4基礎知識を活用した問題解決能力が高い。基礎知識を活用して問題解決ができる。基礎知識を活用して問題解決ができない。
評価項目5計測・制御技術の実践力が高い。計測・制御技術が理解できている。計測・制御技術が理解できている。
評価項目6実験結果を的確にレポートにまとめて、深く考察ができる。実験結果を的確にレポートにまとめることができる。実験結果を的確にレポートにまとめることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
授業の進め方・方法:
前期12テーマ,後期12テーマの実験を実施して毎回レポート提出を行う.実験日には,関数電卓や該当テーマに関する教科書の持参を勧める.またノートパソコンを持参すると効率よく実験が遂行できる.学生は常に問題意識を持ちつつ実験結果をよく吟味して,考察による洞察力の向上に努めること.
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 実験のガイダンス
2週 過渡現象
3週 ひずみ波交流
4週 パルス回路
5週 A/D,D/A変換器
6週 静電容量計測
7週 画像処理
8週 CR発振回路
2ndQ
9週 電子ブロック
10週 水位制御
11週 片持ちはりの変形問題
12週 サーボ機構に関する実験
13週 流体力学実験
14週 安全教育:企業における安全性と技術者倫理
15週 前期実験のまとめ(レポートの評価の解説、電子制御工学実験Ⅲ発表会の見学)
16週
後期
3rdQ
1週 実験のガイダンス
2週 企業実習の発表会
3週 レーザ光の干渉実験
4週 プランク定数の測定 
5週 ブリッジ回路 
6週 整流平滑回路 
7週 ライントレースロボット
8週 DCモータの速度制御
4thQ
9週 オペアンプⅠ 
10週 オペアンプⅡ 
11週 オペアンプⅢ 
12週 DCモータの角度制御
13週 Ball&Beamの制御
14週 ネットワーク通信
15週 後期実験のまとめ(レポートの評価の解説、卒業研究発表会の見学)
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野計測A/D変換を用いたディジタル計器の原理について説明できる。2
ブリッジ回路を用いたインピーダンスの測定原理を説明できる。2
オシロスコープの動作原理を説明できる。2
オシロスコープを用いた波形観測(振幅、周期、周波数)の方法を説明できる。2
制御伝達関数を用いたシステムの入出力表現ができる。2
ブロック線図を用いてシステムを表現することができる。2
システムの過渡特性について、ステップ応答を用いて説明できる。3
システムの定常特性について、定常偏差を用いて説明できる。3
システムの周波数特性について、ボード線図を用いて説明できる。3
情報プログラミング言語を用いて基本的なプログラミングができる。3
分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】加工学実験、機械力学実験、材料学実験、材料力学実験、熱力学実験、流体力学実験、制御工学実験などを行い、実験の準備、実験装置の操作、実験結果の整理と考察ができる。3
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。3
電気・電子系分野【実験・実習能力】電気・電子系【実験実習】電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。2
抵抗・インピーダンスの測定が実践できる。2
オシロスコープを用いて実際の波形観測が実施できる。2
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。2
直流回路論における諸定理について実験を通して理解する。2
交流回路論における諸現象について実験を通して理解する。2
過渡現象について実験を通して理解する。2
半導体素子の電気的特性の測定法を習得し、実験を通して理解する。2
増幅回路等(トランジスタ、オペアンプ)の動作に関する実験結果を考察できる。2
論理回路の動作について実験結果を考察できる。2

評価割合

試験課題・小テスト合計
総合評価割合0250250
前期0120120
後期0130130