応用物理

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 応用物理
科目番号 0008 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 詳解物理学(原 康夫,東京教学社)(教科書)、センサー物理I+II(啓林館)(参考書)
担当教員 小川 信之

到達目標

基本(運動、電磁気、熱など)、応用(物理工学、応用物理、現代物理)を学ぶことで、様々な現象を理解する。基礎では、1、2年で既に学習した物理の内容を応用物理の観点より現実の現象との対応において再構築する。

①熱力学の考え方を理解し、その応用として具体的な問題を説明することができる。
②力学・電磁気・光に関する実験を実施し考察することができる。
③電磁気学の考え方を理解し、その応用として具体的な問題を説明することができる。
④力学を微積分やベクトルを用いて理解し、その応用として具体的な問題を説明することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
①熱力学の考え方を理解し、その応用として具体的な問題を説明することができる。 熱力学の知識を工学的問題に適用して説明することができる。熱力学を理解し、関連する問題を正確に(6割以上)解くことができる。熱力学に関する問題を正確に解くことができない。
②力学・電磁気・光に関する実験を実施し考察することができる。実施した実験から工学的問題に応用して考察することができる。力学・電磁気・光に関する実験を実施でき、ほぼ正確に(6割以上)考察できる。力学・電磁気・光に関する実験に関して考察できない。
③電磁気学の考え方を理解し、その応用として具体的な問題を説明することができる。電磁気学の知識を工学的問題に適用して説明することができる。電磁気学を理解し、関連する問題をほぼ正確に(6割以上)解くことができる。電磁気学に関する問題を正確に解くことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
教科書の練習問題や講義における演習問題と同レベルの問題を試験で出題し、6割以上の正答レベルまで達していること。なお成績評価への重みは、下記の項目に関して同じ重みとする。

①熱力学の概念を理解し、その応用として具体的な問題を6割以上の正答率で説明することができる。
②力学・電磁気・光に関する実験を実施し、6割以上の的確さで考察をすることができる。
③電磁気の概念を理解し、その応用として具体的な問題を6割以上の正答率で説明することができる。
④力学を微積分やベクトルを用いて理解し、その応用として具体的な問題を6割以上の正答率で説明することができる。
授業の進め方・方法:
講義の内容は、幅広い応用分野にわたるので、具体的な例などによる理解が肝心である。
注意点:
講義では、受身ではなくて、講義に参加する積極性が重要である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 熱量保存、比熱(ALのレベルC) 熱量保存、比熱を理解する。
2週 理想気体の状態方程式(ALのレベルC) 理想気体の状態方程式を理解する。
3週 内部エネルギー、熱力学第一法則(ALのレベルC) 内部エネルギー、熱力学第一法則を理解する。
4週 熱のする仕事(ALのレベルC) 熱のする仕事を理解する。
5週 カルノーサイクルとカルノーの原理(ALのレベルC) カルノーサイクルとカルノーの原理を理解する。
6週 気体分子運動論(ALのレベルB) 気体分子運動論を理解する。
7週 熱力学第二法則(ALのレベルC) 熱力学第二法則を理解する。
8週 前期中間試験   前期中間試験内容に関する問題を適切に解答できる。
2ndQ
9週 静電誘導、電場、電気力線(ALのレベルC) 静電誘導、電場、電気力線を理解する。
10週 電流、起電力、磁場(ALのレベルB) 電流、起電力、磁場を理解する。
11週 実験(説明日 )(ALのレベルC) 実験についての諸内容を理解する。
12週 実験(単振子、 重力加速度の測定 、ヤング率の測定 )(ALのレベルA) 適切な実験実施を行う。
13週 実験( 慣性モーメントの測定 、 力学的エネルギー保存則、運動三大法則 )(ALのレベルA) 適切な実験実施を行う。
14週 実験( レーザ光回析、サーキットトレーナー、光電管 )(ALのレベルA) 適切な実験実施を行う。
15週 前期期末試験 前期期末試験内容に関する問題を適切に解答できる。
16週 フォローアップ(期末試験の解答の解説など) 前期期末の範囲の内容を理解して身につける。
後期
3rdQ
1週 電場、クーロンの法則(ALのレベルC) 電場、クーロンの法則を理解する。
2週 コンデンサー(ALのレベルB) コンデンサーを理解する。
3週 電流、オームの法則、電気抵抗(ALのレベルC) 電流、オームの法則、電気抵抗を理解する。
4週 キルヒホッフの法則、ジュール熱、電力(ALのレベルB) キルヒホッフの法則、ジュール熱、電力を理解する。
5週 磁場(ALのレベルC) 磁場を理解する。
6週 電磁力、ローレンツ力(ALのレベルA) 電磁力、ローレンツ力を理解する。
7週 誘導起電力(ALのレベルB) 誘導起電力を理解する。
8週 後期中間試験 後期中間試験内容に関する問題を適切に解答できる。
4thQ
9週 運動の記述(ALのレベルC) 微分を用いて運動を記述できる。
10週 力と運動の法則(ALのレベルC) 運動方程式を微分方程式として理解する。
11週 仕事とエネルギー(ALのレベルC) 仕事とエネルギーをベクトル演算により理解する。
12週 運動量(ALのレベルC) 運動量保存則と力学的エネルギー保存則を導出。
13週 回転運動(ALのレベルC) 回転運動を微分の考え方を通して理解する。
14週 単振動(ALのレベルB) 単振動を微分方程式を通して理解する。
15週 後期期末試験
16週 フォローアップ(期末試験の解答の解説など)

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

前期中間試験前期期末試験前期課題後期中間試験後期期末試験後期課題学習到達度試験合計
総合評価割合100100501001005050550
基礎的能力505005050050250
専門的能力50500505000200
分野横断的能力005000500100