土質力学Ⅰ

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 土質力学Ⅰ
科目番号 0015 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:土質工学(赤木知之他,コロナ社,2006.9/20初版第5刷),わかりやすい地盤地質学(池田俊雄,鹿島出版会,2004,2/20第17刷)参考書:新・土質実験法(澤孝平他,鹿島出版会,2007.3)
担当教員 吉村 優治

到達目標

人間生活,社会活動を支える社会基盤整備の多くは地盤上(あるいは地盤中)で行われるため,土の物理的性質や力学的性質を学ぶことは,土木技術者としては非常に重要なことである。本授業では,主に土の基本的性質,地盤内の水の流れ(浸透・透水)および地盤の力学的性質(特に圧密・圧縮現象)について学ぶ.そのために,以下の6項目を具体的目標とする.

①地形の形成と地形変化およびプレートテクトニクスについて理解する
(D-2 材料・バイオ系)
②土の構成と基本的物理量について理解する
(D-2 材料・バイオ系)
③土の物理的性質について理解する
(D-2 材料・バイオ系)
④地盤内の水の流れについて理解する
(D-2 力学系)
⑤地盤内の応力について理解する
(D-2 力学系)
⑥飽和土の圧縮・圧密特性に関して理解する
(D-2 力学系)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1地形の形成と地形変化およびプレートテクトニクスの考え方を正確(8割以上)に説明できる。地形の形成と地形変化およびプレートテクトニクスの考え方をほぼ正確(6割以上)に説明できる。地形の形成と地形変化およびプレートテクトニクスの考え方を説明できない。
評価項目2土の基本的物理量に関する計算問題が完全(9割以上)に解ける。土の基本的物理量に関する計算問題が8割以上解ける。土の基本的物理量に関する計算問題が解けない。
評価項目3土の物理的性質について正確(9割以上)に説明できる。土の物理的性質についてほぼ正確(8割以上)に説明できる。土の物理的性質について説明できない。
ダルシーの法則に関する物理的意味の説明問題,これを使った様々な浸透解析が8割以上できる。 ダルシーの法則に関する物理的意味の説明問題,これを使った様々な浸透解析が6割以上できる。 ダルシーの法則に関する物理的意味の説明問題,これを使った浸透解析ができない。
地盤内に発生する応力および有効応力の原理について,正確(8割以上)に説明・誘導・計算ができる。 地盤内に発生する応力および有効応力の原理について,ほぼ正確(6割以上)に説明・誘導・計算ができる。 地盤内に発生する応力および有効応力の原理について,説明・誘導・計算ができない。
飽和土の圧縮特性や圧密現象をほぼ正確(8割以上)に説明し,圧密沈下量や圧密沈下時間の計算が8割以上できる 飽和土の圧縮特性や圧密現象をほぼ正確(6割以上)に説明し,圧密沈下量や圧密沈下時間の計算が6割以上できる。 飽和土の圧縮特性や圧密現象の説明ができず,圧密沈下量や圧密沈下時間の計算ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
授業の進め方・方法:
授業は,板書を中心に説明を行うので、各自講義ノートを充実させ,例題や演習問題に積極的に取り組むこと
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 第 1回:環境都市工学の中での土質力学の位置づけと土質力学Ⅰの概要,講義計画
2週 第 2回:地盤地質学1(地形の形成と地形変化)
3週 第 3回:土の基本的物理量(土の構成,6つの物理量と相互関係)
4週 第 4回:   〃    (単位体積重量)
5週 第 5回:土の物理的性質(粒形,骨格構造,粒径・粒度分布)
6週 第 6回:   〃   (コンシステンシー,工学的分類)
7週 第 7回:土の基本的物理量,物理的性質に関する演習問題
8週 第 8回:中間試験
2ndQ
9週 第 9回:地盤内の水の流れ(土中水の分類)
10週 第10回:   〃    (ダルシーの法則)
11週 第11回:   〃    (透水係数と透水試験)
12週 第12回:   〃    (井戸,流線網)
13週 第13回:   〃    (浸透水圧とクイックサンド)
14週 第14回:浸透に関する演習問題
15週 期末試験
16週 第15回:前期の総復習
後期
3rdQ
1週 第16回:地盤地質学2(プレートテクトニクス)
2週 第17回:地盤内応力(地盤内応力の定義)
3週 第18回:  〃  (飽和土の概念,有効応力の原理)
4週 第19回:  〃  (水平応力:静止土圧)
5週 第20回:  〃  (鉛直応力:自重による地盤内応力,上載荷重による地盤内応力増分)
6週 第21回:有効応力・地盤内応力に関する演習問題
7週 第22回:中間試験
8週 第23回:土の圧密(圧縮と圧密)
4thQ
9週 第24回:  〃 (圧密現象の概念)
10週 第25回:  〃 (圧縮特性)
11週 第26回:  〃 (圧密理論)
12週 第27回:  〃 (圧密試験の概要と試験結果の整理)
13週 第28回:  〃 (圧密沈下量・圧密時間の算定)
14週 第29回:圧密に関する演習問題
15週 期末試験
16週 第30回:前期の総復習,土質力学Ⅰの総復習

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合400000050450
基礎的能力400000050450
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000