応用数学

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 応用数学
科目番号 0019 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 応用数学(上野健爾・森北)
担当教員 八木 真太郎

到達目標

微分積分・代数幾何等の基礎数学の知識を基にして、広範な工学専門知識に応用される数学的手法を習得する。幾何学的直観や物理的感覚を重視する。計算技術を獲得するとともに、工学現象を数学的に表現し、その意味を解釈できる能力を養うことを目標とする。
①ベクトル積を理解し、微分演算子を用いた数学的手法を習得する。
②ベクトルの積分を含んだ計算ができる。
③フーリエ級数の考え方を理解し、フーリエ級数を用いて関数を表現できる。
④ラプラス変換を用いた微分方程式の解法を習得する。
⑤複素数の演算を複素数平面上で理解し、複素関数の微積分ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1工学問題にベクトル解析の演算子を適用して説明することができる。ベクトル解析の演算子に関する問題をほぼ正確(6割以上)に解くことができる。ベクトルの演算子に関する問題を解くことができない。
評価項目2スカラー場・ベクトル場の線積分・面積分を工学問題へ適用することができる。スカラー場・ベクトル場の線積分・面積分に関する問題をほぼ正確(6割以上)に解くことができる。スカラー場・ベクトル場の線積分・面積分に関する問題を解くことができない。
評価項目3フーリエ級数の概念を工学問題へ適用することができる。フーリエ級数に関する問題をほぼ正確(6割以上)に解くことができる。フーリエ級数に関する問題を解くことができない。
評価項目4ラプラス変換を工学問題へ適用して解くことができる。ラプラス変換に関する問題をほぼ正確(6割以上)に解くことができる。ラプラス変換に関する問題を解くことができない。
評価項目5複素関数を工学上の問題に適用することができる。複素関数に関する問題をほぼ正確(6割以上)に解くことができる。複素関数に関する問題を解くことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
授業の進め方・方法:
教科書の流れを中心とし板書とプリントを使用し授業を進める。各自ノートを充実させるとともに、演習問題を自分の手で解くこと。発展的な話題を教室外学修課題として出す場合もある。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業の概要・ベクトル基本演算の復習
2週 内積と外積
3週 ベクトルの微分積分、スカラー場・ベクトル場
4週 微分演算子
5週 勾配
6週 ベクトル場の発散と回転
7週 位置ベクトルの発散と回転
8週 中間試験
2ndQ
9週 空間曲線
10週 線積分
11週 線積分の演習
12週 面積分
13週 面積分の演習
14週 積分公式(発散定理・ストークスの定理)
15週 期末試験の解答の解説など
16週
後期
3rdQ
1週 三角関数の積分公式,直交性
2週 フーリエ級数の概念
3週 任意周期のフーリエ級数
4週 フーリエ級数の収束定理とパーセバルの等式
5週 常微分方程式と偏微分方程式
6週 フーリエ級数と偏微分方程式1
7週 フーリエ級数と偏微分方程式2
8週 中間試験
4thQ
9週 ラプラス変換・逆変換
10週 ラプラス変換を使った微分方程式の解法と演習
11週 複素数の復習・複素数平面
12週 正則関数
13週 複素積分
14週 簡単な微分方程式
15週 学年末試験の解答の解説
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題等合計
総合評価割合7030100
前期351550
後期351550