概要:
製品の資源採掘から、製造、使用、廃棄までその一生(ライフサイクル)の環境負荷を評価するライフサイクルアセスメント(LCA)について学び、グループで任意の実際の製品に対してLACを用いて地球温暖化影響評価を行う。その結果を元に、グループ内でのディスカッションを通じてその製品のライフサイクルにおける地球温暖化影響という視点での問題点を発見し、改善策の提案を行うプロジェクト体験型学習(PBL)を実施する。
また、これらの評価結果や提案した改善策について、プレゼンテーションを実施する。
授業の進め方・方法:
LCAの原理と手法を学び、その後実際の製品についてのLCAを実施し、その結果から地球温暖化影響を低減する改善策の提案を行う。LCAについては講義形式、LCAの実践と改善策の提案はPBL形式のグループワークで行う。グループワークの途中と最後にLCA結果と改善策ついてのプレゼンテーションを行う。
注意点:
1.評価については、評価割合に従って行います。ただし、 適宜再試や追加課題を課し、加点することがあります。
2.中間試験を授業時間内に実施することがあります。
3.この科目は学修単位科目であり、1単位あたり15(30)時間の対面授業を実施 します。併せて1単位あたり30(15)時間の事前学習・事後学習が必要となります。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス・LCAとは何か |
・本講義の位置づけと意義を理解する。 ・LCAの考え方と概要について説明できる。
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2週 |
LCAの方法① 目的及び調査範囲の設定 |
・LCAを実施する際の目的及び調査範囲の設定について説明できる。
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3週 |
LCAの方法② インベントリ分析 |
・インベントリ分析について説明できる。
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4週 |
インベントリ分析の演習 |
・与えられたデータからインベントリ分析を実施できる。
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5週 |
リサイクルのLCA |
・LCAにおけるリサイクルの考え方について説明できる。
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6週 |
調査対象の選定とインベントリ分析 |
・グループで任意の製品を選定し、その製品に対してインベントリ分析を実施できる。
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7週 |
調査対象のインベントリ分析および改善シナリオの検討 |
・選定した製品に対してインベントリ分析を実施できる。
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8週 |
改善シナリオの検討およびそれに基づくデータ収集 |
・改善シナリオを検討し、そのシナリオに基づくインベントリ分析を行う為のデータ収集が出来る。
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4thQ |
9週 |
改善シナリオに基づくデータ収集およびインベントリ分析 |
・改善シナリオに基づくデータ収集およびインベントリ分析が出来る。
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10週 |
改善シナリオに基づくインベントリ分析および発表準備 |
・改善シナリオに基づくインベントリ分析が出来る。 ・PowerPointを用いて発表資料が作成できる。
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11週 |
中間報告会 |
・PowerPointを用いてこれまでの調査結果を発表できる。
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12週 |
改善シナリオの検討およびそれに基づくデータ収集 |
・中間報告会での指摘を踏まえた新たな改善シナリオを検討し、そのシナリオに基づくインベントリ分析を行う為のデータ収集が出来る。
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13週 |
改善シナリオに基づくデータ収集およびインベントリ分析 |
・新たな改善シナリオに基づくデータ収集およびインベントリ分析が出来る。
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14週 |
改善シナリオに基づくインベントリ分析および発表準備 |
・改善シナリオに基づくインベントリ分析が出来る。 ・PowerPointを用いて発表資料が作成できる。
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15週 |
最終報告会 |
・中間報告会での指摘を踏まえ、PowerPointを用いてこれまでの調査結果を発表できる。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。 | 2 | |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 2 | |
他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 2 | |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 2 | |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 2 | |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 2 | |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 2 | |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 2 | |
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 2 | |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 2 | |
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 2 | |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 2 | |
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。 | 2 | |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 2 | |
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。 | 2 | |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 2 | |
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 2 | |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 2 | |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 2 | |
態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。 | 2 | |
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。 | 2 | |
目標の実現に向けて計画ができる。 | 2 | |
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。 | 2 | |
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。 | 1 | |
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。 | 2 | |
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 2 | |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 2 | |
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。 | 2 | |
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。 | 2 | |
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。 | 2 | |
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。 | 2 | |
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている | 2 | |
法令やルールを遵守した行動をとれる。 | 1 | |
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。 | 1 | |
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。 | 1 | |
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。 | 1 | |
総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。 | 1 | |
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。 | 1 | |
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。 | 1 | |
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。 | 1 | |
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。 | 1 | |
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。 | 1 | |