日本の都市形成史

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 日本の都市形成史
科目番号 4038 科目区分 専門 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築・都市システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 適宜プリントを配布する
担当教員 水島 あかね

到達目標

1)土地の風土や自然、文化などに基づく日本の都市の特徴を理解する
2)日本の各都市の変遷とその特徴を理解する
3)今日の日本の都市が抱える問題について意見を述べることができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1土地の風土や自然、文化などに基づく日本の都市の特徴を他国との違いを交えながら説明することができる土地の風土や自然、文化などに基づく日本の都市の特徴を説明することができる土地の風土や自然、文化などに基づく日本の都市の特徴を説明することができない
評価項目2日本の各都市の形成過程と変遷についてその特徴を述べて説明することができる日本の各都市の形成過程と変遷について説明することができる日本の各都市の形成過程と変遷について説明することができない
評価項目3今日の日本の都市が抱える問題について、自分の意見をいうことができる今日の日本の都市が抱える問題について説明することができる今日の日本の都市が抱える問題について説明することができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業では、日本の代表的な都市を取り上げ、その成立と変遷を読み解く。授業を通じて、都市が成立する背景には、その土地の歴史や風土、文化などが影響していることを理解し、様々な観点から都市を読み解く視点を身につけ、最終的には身近の都市の歴史を調べ、自身の視点を加えながら今後のあり方について考察することを目標とする。
授業の進め方・方法:
本授業は主に講義とディスカッションにより行う。各回の授業の最後に授業を振り返るミニレポート、ディスカッションのためのレポート課題を課す。それらの成果物、授業参加度(発表態度や発言内容など)等を総合的に判断して評価を行う。試験は実施しない。本授業において、到達目標を達成するためには授業以外に、次の自己学習が必要である。1)授業で扱う時代背景(当時の文化、政治、社会など)について事前に予習しておくこと、2)身近な都市に関心を持ち、資料を用いてその歴史調べたり、実際に足を運んで痕跡を確かめたりすること、3)関係のある文献・書籍を読むこと。

参考図書:都市史図集編集委員会編『都市史図集』彰国社、1993、鈴木博之編ほか「シリーズ・都市・建築・歴史」東京大学出版会ほか
注意点:
本科目は、授業で保証する学習時間と、予習・復習及び課題レポート作成に必要な標準的な自己学習時間の総計が、90時間に相当する学習内容である。1/3以上の欠課は合格の対象としない。
授業内の議論や発表などのための事前準備を十分に行うこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション
本授業の進め方、文献資料の調べ方などについての説明
本授業の進め方や評価方法、目標を理解し、人に説明することができる。
2週 日本の古代都市
平城京や平安京の成立と変容
都城について理解する
3週 日本の近世都市
城下町などの成立と変容
近世都市の特徴を理解する
4週 近代化する都市(東京)
江戸から東京へ
江戸から東京へ移り変わった時代について説明することができる
5週 近代化する都市(京都)
遷都と三大事業
近代化する京都について説明することができる
6週 近代化する都市(神戸)
開港と居留地建設
開港都市神戸について説明することができる
7週 災害と復興
阪神淡路大震災
災害復興により変化した都市について説明することができる
8週 身近な都市の見学(1)
身近に残る歴史の痕跡を見つけることができる
4thQ
9週 身近な都市の見学(2)
身近に残る歴史の痕跡を見つけることができる
10週 身近な都市の見学(3)

身近に残る歴史の痕跡を見つけることができる
11週 郊外住宅地の開発
電鉄会社による郊外住宅地開発
電鉄会社による郊外住宅地開発について説明することができる
12週 塩屋の開発と変容
外国人との共生
外国人と共生してきた神戸の特徴を説明することができる
13週 戦後の都市開発
ポートアイランドや六甲アイランドの開発
神戸市による都市開発について説明することができる
14週 身近な都市の形成過程
文献調査・現地調査により身近な都市の歴史を明らかにする
文献調査と現地調査の方法を身につける
15週 まとめ
これまでの授業を踏まえ、今後の都市について考える
授業をふりかえり、今日の都市の抱える問題について自分の意見を持って議論することができる
16週 期末試験は実施しない 期末試験実施せず

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

授業内レポートレポート授業参加度・発表合計
総合評価割合205030100
基礎的能力520530
専門的能力5201035
分野横断的能力10101535