基礎数学AⅠ

科目基礎情報

学校 呉工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 基礎数学AⅠ
科目番号 0068 科目区分 一般 / 選択必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 新井一道 他著「新基礎数学」(大日本図書)
担当教員 小林 正和

到達目標

1.いろいろな数と式について四則計算ができること
2.いろいろな方程式,不等式が解け,また証明ができる
3.2次関数の性質を理解し,グラフがかけること

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1いろいろな数と式について四則計算が適切にできるいろいろな数と式について四則計算ができるいろいろな数と式について四則計算ができない
評価項目2方程式,不等式が解け,証明が適切にできる方程式,不等式が解け,証明ができる方程式,不等式が解けず,証明ができない
評価項目32次関数の性質を理解し,グラフが適切にかける2次関数の性質を理解し,グラフがかける2次関数の性質を理解できず,グラフがかけない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 本科の学習・教育目標 (HB) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
中学校の数学をもとにして,高専数学のための基礎づくりを目的としています。整式の計算から入り,方程式や不等式,2次関数などを学習し,数学的な考え方や計算技術などの習得を目指します。就職・進学に必ず必要となる基礎学力を身につけるものです。
授業の進め方・方法:
講義および演習を基本とする。適宜,小テストや課題レポートを課す。
注意点:
これから学んでいく数学および専門科目の基礎中の基礎なので,分からないところを残しておくと進級が難しくなります。基本的なことから始めて授業を進める予定です。数学の学習は授業内容を復習し,実際に自分で手を動かして問題を解いてみることが大事です。もし,授業を聴いてわからないところはどんどん質問してください。随時質問は受け付けます。
中学校の数学から引き続き勉強する広い数学の世界を楽しんで行ってほしいと思います。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 整式の計算 整式,分数式の計算,因数分解ができる
2週 因数分解 整式,分数式の計算,因数分解ができる
3週 剰余の定理と因数定理 剰余の定理と因数定理ができる
4週 複素数 実数,平方根,複素数ができる
5週 2次方程式 2次方程式を解くことができる
6週 高次方程式 いろいろな方程式を解くことができる
7週 中間試験
8週 恒等式 恒等式の定義,部分分数への分解ができる
2ndQ
9週 等式の証明 等式の証明ができる
10週 不等式 2次不等式,いろいろな不等式がとける
11週 集合・命題 集合・命題を理解できる
12週 命題の証明 必要条件・十分条件,背理法を理解できる
13週 2次関数のグラフ,2次関数と2次方程式 2次関数と方程式,不等式が解ける
14週 2次不等式 2次関数と方程式,不等式が解ける
15週 期末試験
16週 答案返却・解答説明

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理力学仕事と仕事率に関する計算ができる。2
物体の運動エネルギーに関する計算ができる。2
重力による位置エネルギーに関する計算ができる。2
弾性力による位置エネルギーに関する計算ができる。2
力学的エネルギー保存則を様々な物理量の計算に利用できる。3
物体の質量と速度から運動量を求めることができる。2
運動量の差が力積に等しいことを利用して、様々な物理量の計算ができる。2
運動量保存則を様々な物理量の計算に利用できる。3
力のモーメントを求めることができる。2
角運動量を求めることができる。2
角運動量保存則について具体的な例を挙げて説明できる。3
剛体における力のつり合いに関する計算ができる。2
重心に関する計算ができる。2
一様な棒などの簡単な形状に対する慣性モーメントを求めることができる。2
剛体の回転運動について、回転の運動方程式を立てて解くことができる。2
原子や分子の熱運動と絶対温度との関連について説明できる。2
時間の推移とともに、熱の移動によって熱平衡状態に達することを説明できる。2
熱量の保存則を表す式を立て、熱容量や比熱を求めることができる。2
物体の熱容量と比熱を用いた計算ができる。2
動摩擦力がする仕事は、一般に熱となることを説明できる。2
ボイル・シャルルの法則や理想気体の状態方程式を用いて、気体の圧力、温度、体積に関する計算ができる。2
気体の内部エネルギーについて説明できる。2
熱力学第一法則と定積変化・定圧変化・等温変化・断熱変化について説明できる。2
エネルギーには多くの形態があり互いに変換できることを具体例を挙げて説明できる。2
不可逆変化について理解し、具体例を挙げることができる。2
熱機関の熱効率に関する計算ができる。2
波動波の振幅、波長、周期、振動数、速さについて説明できる。2
横波と縦波の違いについて説明できる。1
波の重ね合わせの原理について説明できる。1
波の独立性について説明できる。1
2つの波が干渉するとき、互いに強めあう条件と弱めあう条件について計算できる。2
定常波の特徴(節、腹の振動のようすなど)を説明できる。2
ホイヘンスの原理について説明できる。1
波の反射の法則、屈折の法則、および回折について説明できる。2
弦の長さと弦を伝わる波の速さから、弦の固有振動数を求めることができる。2
気柱の長さと音速から、開管、閉管の固有振動数を求めることができる(開口端補正は考えない)。2
共振、共鳴現象について具体例を挙げることができる。2
一直線上の運動において、ドップラー効果による音の振動数変化を求めることができる。2
自然光と偏光の違いについて説明できる。1
光の反射角、屈折角に関する計算ができる。2
波長の違いによる分散現象によってスペクトルが生じることを説明できる。2
電気導体と不導体の違いについて、自由電子と関連させて説明できる。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合75000250100
基礎的能力75000250100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000