建築一般構造

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 建築一般構造
科目番号 0051 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 土木建築工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 建築構造 高等学校工業科用(実教出版),図説やさしい建築一般構造 (学芸出版社)
担当教員 海田 辰将

到達目標

1)木構造に関して構造形式・特徴および構法に関する知識を理解し、説明できる。
2)鉄筋コンクリート造に関して構造形式・特徴および構法に関する知識を理解し、説明できる。
3)鋼構造に関して構造形式・特徴および構法に関する知識を理解し、説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標1)木構造の特徴・構造形式、各部分の構造構法について説明できる。木構造の特徴・構造形式、各部分の構造構法について理解している。木構造の特徴・構造形式、各部分の構造構法について理解していない。
到達目標2)鉄筋コンクリート造(ラーメン構造、壁式構造、プレストレストコンクリート構造など)の特徴・構造形式について説明できる。鉄筋コンクリート造(ラーメン構造、壁式構造、プレストレストコンクリート構造など)の特徴・構造形式について理解している。鉄筋コンクリート造(ラーメン構造、壁式構造、プレストレストコンクリート構造など)の特徴・構造形式について理解していない。
到達目標3)鋼構造の特徴・構造形式、接合部について説明できる。鋼構造の特徴・構造形式、接合部について理解している。鋼構造の特徴・構造形式、接合部について理解していない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 A 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建築技術の基本となる建築構造のしくみ、基礎知識、考え方や構法について、図や写真等をもとに理解する。主な授業内容としては、①代表的な建築構造形式②木構造③ RC 構造④鉄骨構造である。講義と演習により授業を進める。この授業を通して、建築設計や建築構造計算等に不可欠な基礎的知識を得る。
授業の進め方・方法:
授業計画に示す通り、教科書と学習シート・演習シートによる資料を用いて講義と演習を進めることを基本とする。学習・演習シートは、自身のノート作成と合わせて活用すること。毎回授業が終わった後に、板書メモと学習シートの内容を各自で清書・整理することが望ましい。
注意点:
レポートには、全員必ず提出するもの「必須レポート」の他に、自学自習を促進する目的で「任意レポート」(定期試験で自覚した苦手な単元の振り返りなど)がある。任意レポートの提出は自由であるため未提出による成績評価上の不利益は一切無いが、自身の弱点を克服するために自己学習した証として提出することにより、最終成績に若干(5%以下)考慮する場合がある。

成績評価:試験成績80%(期末試験)、必須レポート20%を原則とする。
合格基準:60点以上を合格とする。
再試験:実施する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業ガイダンス 建築構造のあらまし 建築構造の歴史的発達・建築構造のなりたち・建築構造の分類・建築物に働く力について習得できる。
2週 木構造①講義  同演習 木構造の特徴と構造形式・材料特性・木材の接合法について習得できる。
3週 木構造②講義  同演習 地業・基礎・軸組のあらまし・土台について習得できる。
4週 木構造③講義  同演習 軸組みについて習得できる。
5週 木構造④講義  同演習 小屋組について習得できる。
6週 木構造⑤講義  同演習 小屋組・床組について習得できる。
7週 木構造⑥講義  同演習 階段・開口部・外部仕上げ,内部仕上げ・木造型枠壁構法について習得できる。
8週 中間試験 1 ~ 7 回までの内容に関する試験を行い、学習成果が確認できる。
4thQ
9週 鉄筋コンクリート構造①講義 同演習 鉄筋及びコンクリートの種類、材料特性、力学特性、鉄筋コンクリート構造の特徴・構造形式について習得できる。
10週 鉄筋コンクリート構造②講義 同演習 基礎構造(直接基礎、杭基礎)、主体構造(平面計画・配筋・耐震計画・接合)について習得できる。
11週 鉄筋コンクリート構造③講義 同演習 内部・外部仕上げ・防水、壁式構造(RC とプレキャスト)、プレストレストコンクリート構造他について習得できる。
12週 鉄骨構造①講義  同演習 鉄骨構造の特徴・構造形式と基礎、鋼材の形状・規格と表示記号、材料特性と耐火被覆
13週 鉄骨構造②講義  同演習 鋼材の接合方法(ボルト・溶接)、鋼材の骨組、各部構造(柱と梁、仕口、柱脚、スラブ)について習得できる。
14週 鉄骨構造③講義  総合演習 外部・内部仕上げ、SRC 構造について習得できる。
15週 期末試験 9 ~ 14 回までの内容に関する試験を行い、学習成果が確認できる。
16週 回答返却など 期末試験の解答と解説・授業評価アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野計画国土と地域の定義を説明できる。4
土地利用計画と交通計画について、説明できる。4
総合計画とマスタープランについて、説明できる。4
交通流調査(交通量調査、速度調査)、交通流動調査(パーソントリップ調査、自動車OD調査)について、説明できる。4
交通需要予測(4段階推定)について、説明できる。4
緑化と環境整備(緑の基本計画)について、説明できる。4
風景、景観と景観要素について、説明できる。4
都市の防災構造化を説明できる。4
土地区画整理事業を説明できる。4
市街地開発・再開発事業を説明できる。4
交通流、交通量の特性、交通容量について、説明できる。4
計画の意義と計画学の考え方を説明できる。4
建築系分野計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。4
街路計画の手法と理念について説明できる。4
方法・制度の変遷について説明できる。4
景観形成・風景計画、用途・形態規制の仕組みについて説明できる。4
地区計画制度について説明できる。4
建築協定・緑化協定などの住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。2
モデュールについて説明できる。4
建築設計に関わる基本的な家具をはじめとする住設備機器などの寸法を知っている。4
居住系施設(例えば、独立住宅、集合住宅など)の計画について説明できる。4
教育や福祉系の施設(例えば、小学校、保育所、幼稚園、中・高・大学など)あるいは類似施設の計画について説明できる。4
文化・交流系の施設(例えば、美術館、博物館、図書館など)あるいは類似施設の計画について説明できる。4
医療・業務系の施設(例えば、オフィスビル、病院、オーディトリアム、宿泊施設等)あるいは類似施設の計画について説明できる。4
建築計画・設計の手法一般について説明できる。4
都市・地区・地域・建築物の規模に応じた防災に関する計画、手法などを説明できる。4
日本および海外における近現代の建築様式の特徴について説明できる。3
原始(例えば、竪穴住居、高床建築、集落など)の特徴について説明できる。4
古代(例えば、住宅建築、寝殿造、都市計画、神社建築、寺院建築など)の特徴について説明できる。4
近世(例えば、住宅建築、書院造、数寄屋風書院、町屋、農家、茶室、霊廟、社寺建築、城郭)の特徴について説明できる。4

評価割合

定期試験必須レポート・学習シートその他(任意レポート無しの場合)合計
総合評価割合80200100
基礎的能力0000
専門的能力80200100