現代社会A

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 現代社会A
科目番号 41004 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「高等学校新現代社会」谷田部怜生ほか(第一学習社)、標準高等地図(帝国書院)
担当教員 濵本 千恵子

到達目標

①現代社会が科学・環境・エネルギーについてどのような問題を抱え、それらの問題にどのような対策が取られているかを説明できる。
②日本が法の支配する国家であることを説明できる。
③「最高法規」としての憲法の意義、およびその制定の歴史を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限のレベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1現代社会の抱える環境・エネルギー問題とその原因や影響を説明できる。また、これらの問題に対する国際社会の取り組みを説明できる。科学の進歩により、環境や医療の場面でどのような問題が生じてきたか、またこれらの問題への対策について、生命倫理の観点から説明できる。現代社会が環境・エネルギーに関してどのような問題を抱えているかを説明することができる。現代社会がいかなる問題を抱えているかについて説明できない。
評価項目2「最高法規」としての憲法の意義と、近代憲法の制定過程を説明できる。自由権と社会権の違いを説明できる。憲法の意義を説明できる。憲法の意義を説明できない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
第3学期開講
本講義は、高専5年間で学習する社会科諸科目の導入的な役割も担っている。そのため、1つのテーマについて深く掘り下げていくよりも、現代社会の抱える様々な問題について幅広く確認することを目的としている。講義は教科書と配布資料を中心に進めるが、時事問題についてもしばしば言及する。
授業の進め方・方法:
上述の通り、講義は教科書と配布資料を中心に進める。講義に際しては教員が一方的に話をするのではなく、可能な限り学生の発言をうながす。基礎知識を身につけるため、小テストも行う。また、時間は限られているが、いくつかのテーマについては班ごとで議論をし、自分たちなりの解答を導いていく作業を行う。
注意点:
時事問題についても勉強するため、日ごろからニュースや新聞の記事に目を通しておくとよい。また、1つの単元が終わるごとに小テストを行う予定であるので、講義中にしっかり内容を理解しておく必要がある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 導入 シラバスの意図するところが概ね理解できる。また、中学校での社会科の内容を簡単に確認することができる。
2週 地球環境問題 現在、地球環境についてどのような問題が生じているのか、その原因や被害状況、主な発生地域を説明できる。
3週 地球環境問題 環境問題に対する国際社会の取り組みについて、具体的な会議や条約を例に挙げて説明できる。
4週 資源・エネルギー問題 現在の資源・エネルギー問題、主に化石燃料への依存について、地球環境問題と合わせて説明できる。また、特定の資源の産地が偏っていること、そこから地域間の紛争が生じることを世界地図から読み取ることができる。
5週 技術の進歩と私たちの生活 科学技術の進歩によって医療の現場や高度情報社会など、人の生き方に変化が生じてきたこと、およびその変化に伴う問題点について説明できる。
6週 青年期の特徴 青年の自己形成過程について、身体・心理・社会的な発達の過程の順を追って説明できる。
7週 青年期の特徴 グローバル化が進む社会の状況を説明できる。
8週 青年期の特徴 自らのキャリアを設計できる。
4thQ
9週 個人の尊重と法の支配 人の支配から法の支配への移り変わりを、歴史的事実をふまえて説明できる。
10週 個人の尊重と法の支配 市民革命に影響を与えた思想を説明できる。
11週 現代の政治 日本国憲法の三大原理を指摘できる。
12週 現代の政治 基本的人権、とりわけ自由権と社会権の違いを説明できる。
13週 現代の政治 国民主権と三権分立について説明できる。
14週 現代の政治 選挙のしくみと、日本の選挙で指摘される問題点を説明できる。
15週 定期試験 第1学期の内容について試験を行う。
16週 定期試験返却・解説 試験を返却し、解説を行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。2
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。1
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。1
公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。1
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3

評価割合

試験小テスト発表態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合602055100100
基礎的能力50205510090
専門的能力100000010
分野横断的能力0000000