原価計算論Ⅱ

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 原価計算論Ⅱ
科目番号 52025 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 経営情報学科 対象学年 2
開設期 3rd-Q 週時間数 4
教科書/教材 原価計算 伊藤博 他
担当教員 田川 晋也

到達目標

1.原価計算の目的について説明できる。
2.原価の計算を行うのに必要な理論を説明できる。
3.原価計算の計算問題ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1原価計算の目的について説明できる。原価計算の目的について概ね説明できる。原価計算の目的について大抵説明できる。原価計算の目的についてほぼ説明できない。
評価項目2原価の計算を行うのに必要な理論を説明できる。原価の計算を行うのに必要な理論を概ね説明できる。原価の計算を行うのに必要な理論を大抵説明できる。原価の計算を行うのに必要な理論をほぼ説明できない。
評価項目3原価計算の計算問題を ができる。原価計算の計算問題を が概ね程度できる。原価計算の計算問題をが大抵できる。原価計算の計算問題がほぼできない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
2学期に開講。この講義では、製造業で用いられる簿記である工業簿記と製品原価の計算方法について学ぶ。また、原価計算で算定された原価情報を会社経営の意思決定に利用する方法についても学ぶ。原価計算論Ⅱでは、主に原価情報の利用の仕方について学ぶ。
授業の進め方・方法:
専門科目に入ると、初めて聞く内容が増えてきて理解するのも大変になります。この講座では、教科書に出てくる難解な内容をできるだけかみくだいて説明したり、身の回りの具体的なものに例えて説明することを心がけて授業を行う予定です。進む進度もすこしゆっくりめに設定しています。
注意点:
1・2年生の頃に学習した商業簿記について復習しておくこと。授業の時は、必ず電卓を持参すること。関数電卓ではなく、簿記用の電卓を準備すること。授業中は、寝ない。しゃべらない。メリハリが必要です。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 本社工場会計
製造業の決算
本社工場間の仕訳を説明できる。
製造原価報告書について説明できる。
会計期末における原価差異の処理を説明できる。
2週 標準原価計算①
標準原価計算②
標準原価計算の手続きの流れを説明できる。
標準原価の計算を理解できる。
原価標準の設定の方法を理解できる。
原価差異の計算し、分析することができる。
3週 標準原価計算③
標準原価計算④
価格差異と数量差異の分析ができる。
作業時間差異と賃率差異の分析ができる。
予算差異、能率差異、操業度差異の分析がで
きる
4週 直接原価計算①
直接原価計算②
利益計画と直接原価計算の意味を理解できる。
直接原価計算の手続きを理解できる。
固定費調整が説明できる。
損益分岐点分析を理解できる。
5週 直接原価計算③
製造間接計算の工夫
固変分解を説明できる。
ABCの計算方法を説明できる。
6週 製造間接費の管理の工夫
原価計算の総復習①
ABMによる管理方法について説明できる。
難易度が高い計算問題ができる。
7週 原価計算の総復習②
原価計算の総復習③
難易度が高い計算問題ができる。
難易度が高い計算問題ができる。
8週 定期試験
答案返却・解答解説
全体の学習事項のまとめ
授業改善アンケートの実施
試験問題の解説を通じて、間違った箇所を理解できる。
全体の学習事項のまとめが理解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学経済・ビジネス系分野会計工業簿記の特色と仕組みについて説明できる。4
原価の概念と種類について説明できる。4
原価の費目別計算ができる。4
個別原価計算ができる。4
総合原価計算ができる。4
標準原価計算の目的と差異分析について説明できる。4
直接原価計算の目的と予算分析について説明できる。4
意思決定会計について説明できる。4
事業投資について説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合80000020100
知識の基本的な理解80000020100
思考・推論・創造への適用力0000000
汎用的技能0000000
態度・志向性(人間力)0000000
総合的な学習経験と創造的思考力0000000