ベンチャー企業論

科目基礎情報

学校 宇部工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 ベンチャー企業論
科目番号 55016 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 経営情報学科 対象学年 5
開設期 2nd-Q 週時間数 2
教科書/教材 なし。パワーポイントの資料等を配布する。
担当教員 中村 英人

到達目標

①ベンチャー企業の概念や体系が、説明できる。
②ベンチャー企業の成長マネジメントが、説明できる。
③ベンチャー企業の資金調達や支援制度を、説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1実際の企業にあてはめて、ベンチャー企業の概念や体系の枠組みを、説明できるベンチャー企業の概念や体系が、説明できるベンチャー企業の概要に関する用語を、説明できるベンチャー企業の概要に関する用語を、説明できない。
評価項目2ベンチャー企業の成功事例を自分で見つけ情報収集を行い、その要因を分析して、考察することができる。ベンチャー企業の成功事例を自分で見つけ情報収集を行い、その要因を分析することができるベンチャー企業の成功要因や成長に関する用語を、説明できるベンチャー企業の成功要因や成長に関する用語を、説明できない。
評価項目3ベンチャー企業の資金調達や支援制度について情報を収集し、どのような場合に適用できるかを考察できる。ベンチャー企業の資金調達や支援制度について、情報収集することができる。ベンチャー企業の資金調達や支援制度に関する用語を、説明できる。ベンチャー企業の資金調達や支援制度に関する用語を、説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ベンチャー企業とは「リスクを恐れず新しい領域に挑戦する若い企業」のことを指します。従来の中小企業と異なるのは、高い志や目標を持ち、起業家自身が高度な専門能力と困難に耐え抜く忍耐力を持ち、創造的かつ才能のある人を集める事業を創業し、高収益で高成長する企業を作り出すという点にあります。グローバル化が進展し、情報ネットワーク化により産業構造が変わり、新しい競争の段階を迎えています。このようなベンチャー企業に対する存立条件を、どのように活用して新しいビジネスチャンスを創出していけばよいのでしょうか?日本経済が元気を取り戻すためには、国内・国外を問わずに通用できる高付加価値商品を生み出し、グローバルに新市場の開拓を図ることが必要とされます。独創性・多様性・柔軟性・即応性に富んだ、旺盛な起業家精神を持つ人材を生み出し、多くのベンチャー企業が生まれることが期待されます。
※実務との関係
この科目は、地方公共団体において地域経済分析を担当した経験を持ち、さらに、MOT(技術経営修士(専門職))の学位を有する教員が、その実務経験と知識を活かして、ベンチャー企業育成による自律した地域振興の視点から、講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
配布資料を利用して授業を進める。事例を多く用いますが、各事例が何を示そうとしているのかに留意してください。
なお、この科目は学修単位科目のため、事前・事後学習としてレポートを実施します。
※レポートの不正行為(インターネット上、出版物、クラスメイト等の他者の文章・語句・説などの盗用(剽窃)。クラスメイト等との共同作業も含む)については、関連した者全員(見せた側、共同作業した者等を含む)について、不正レポート箇所だけでなく、レポート評価全体(レポートの評価割合が30の場合、30全部の評価)を0点とする。
注意点:
7回目講義「地方公共団体のベンチャー育成政策」については、官公庁の起業やベンチャー企業育成の担当者等の外部講師による、政策の現状についての講話を予定しています。相手方との日程調整の関係上、当該講義の順番が変更になる可能性があります。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
2ndQ
9週 ベンチャー企業とは何か ベンチャー企業の定義、歴史及び中小企業との違い、政府の成長戦略を、説明できる。
10週 ビジネスプランの作成 ビジネスプラン作成の概要及び、事業アイデア創出のフレームワークを、説明できる。
11週 起業家と経営チーム 起業家のバックグラウンド及び成功する起業家の特徴、経営チームの構築について、説明できる。
12週 ベンチャー企業の成長マネジメント 成長ステージ別の経営スタイルの変革を、説明できる。
13週 社内ベンチャー 社内起業活動について、説明できる。
14週 ベンチャー企業の資金調達 ベンチャー企業の様々な資金調達方法について、説明できる。
15週 地方公共団体のベンチャー育成政策 ベンチャー企業が活用できる自治体の支援政策、助成措置を、説明できる。
16週 定期試験
試験返却
自身の学習の成果を確認するとともに、間違っているところがあれば、解説を聞き、自分で直すことができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合70000030100
知識の基本的な理解【知識・記憶、理解レベル 】400000040
思考・推論・創造への適用力【適用、分析レベル】300000030
汎用的技能【論理的思考力】0000000
態度・志向性(人間力)0000000
総合的な学習経験と創造的思考力000003030