建設環境工学演習Ⅲ

科目基礎情報

学校	香川高等専門学校	開講年度	令和04年度 (2022年度)
授業科目	建設環境工学演習Ⅲ
科目番号	220404	科目区分	専門 / 必修
授業形態	演習	単位の種別と単位数	履修単位: 1
開設学科	建設環境工学科（2018年度以前入学者）	対象学年	5
開設期	前期	週時間数	2
教科書/教材	教科書：改訂版 図説 わかる材料，学芸；新示方書による建設材料実験法，数理工学社；新確率統計，大日本図書；新田保次ほか，図説わかる土木計画,学芸出版社．
担当教員	宮崎 耕輔,長谷川 雄基

到達目標

確率統計パートでは、4年生で習った事項についての演習を行う。
材料・構造パートでは，様々な条件におけるコンクリートの配合計算を行う。また，3年生で学習したコンクリートの基礎性質や力学的特性，耐久性について演習問題を通して理解を深める。

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
コンクリートの示方配合，現場配合の計算ができる。	コンクリートの示方配合，現場配合の計算が充分にできる。	コンクリートの示方配合，現場配合の計算ができる。	コンクリートの示方配合，現場配合の計算ができない。
コンクリートの力学的特性を説明できる。	コンクリートの力学的特性を十分に説明できる。	コンクリートの力学的特性を説明できる。	コンクリートの力学的特性を説明できない。
コンクリートの耐久性やひび割れの発生要因について説明できる。	コンクリートの耐久性やひび割れの発生要因について十分に説明できる。	コンクリートの耐久性やひび割れの発生要因について説明できる。	コンクリートの耐久性やひび割れの発生要因について説明できない。
データの整理と簡略化について説明することができる。	データの整理と簡略化について完璧に説明することができる。	データの整理と簡略化について説明することができる。	データの整理と簡略化について説明することができない。
確率統計について統計の基礎的な事項を含めて説明することができる。	確率統計について統計の基礎的な事項を含めて完璧に説明することができる。	確率統計について統計の基礎的な事項を含めて説明することができる。	確率統計について統計の基礎的な事項を含めて説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 C-1 （課題に対して自発的に取り組み，成果物を指定された期限までに完成できる。）

学習・教育到達度目標 C-2 （簡単な実験報告書，設計書，図面などを作成できる。）

学習教育目標 Ｃ－１ （課題に対して自発的に取り組み，成果物を指定された期限までに完成できる。）

学習教育目標 Ｃ－２ （簡単な実験報告書，設計書，図面などを作成できる。）

教育方法等

概要:

材料系分野の知識の復習を行いながら，演習を行う。
確率統計パートについては、4年生の計画学基礎で学んだ確率統計パートの復習を行いながら、演習を行う。

授業の進め方・方法:

主として配付プリントと教科書を用いて授業を進めていく。講義と演習を組み合わせた形式で実施する。
確率統計パートでは、4年生の計画学基礎の確率統計パートで使用していた教科書を用いて、教科書の問題などに取り組む。そのため、ノート，あるいはレポート用紙を持参すること。

注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング

実務経験のある教員による授業

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
前期
	1stQ
		1週	データの種類と性質	データの種類と性質について、説明することができる。
		2週	データの特性値	データの特性値について、説明することができる。
		3週	確率と確率分布（1）	確率と確率分布について、説明することができる。
		4週	確率と確率分布（2）	確率と確率分布について、説明することができる。
		5週	確率と確率分布（3）	確率と確率分布について、説明することができる。
		6週	確率と確率分布（4）	確率と確率分布について、説明することができる。
		7週	確率と確率分布（5）	確率と確率分布について、説明することができる。
		8週	中間試験	中間試験
	2ndQ
		9週	配合設計(1)	コンクリートの示方配合，現場配合の計算ができる。
		10週	配合設計(2)	コンクリートの示方配合，現場配合の計算ができる。
		11週	コンクリートの力学的特性	コンクリートの力学的特性に関する計算ができる。
		12週	コンクリートの耐久性	コンクリートの耐久性について説明できる。予測式を用いて劣化進行を推定できる。
		13週	社会基盤の維持管理(1)	社会基盤の維持管理の概略を説明できる。
		14週	社会基盤の維持管理(2)	社会基盤の維持管理に関する内容のうち，特にコンクリートの耐久性や補修・補強について説明できる。
		15週	社会基盤の維持管理(3)	社会基盤の維持管理に関する内容のうち，特にコンクリートの耐久性や補修・補強について説明できる。
		16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類		分野	学習内容	学習内容の到達目標	到達レベル	授業週
専門的能力	分野別の専門工学	建設系分野	材料	材料に要求される力学的性質及び物理的性質に関する用語、定義を説明できる。	4	前11
				コンクリートの長所、短所について、説明できる。	4	前9,前10
				各種コンクリートの特徴、用途について、説明できる。	4	前9,前10
				配合設計の手順を理解し、計算できる。	4	前9,前10
				非破壊試験の基礎を説明できる。	4	前13,前14,前15
				フレッシュコンクリートに求められる性質(ワーカビリティー、スランプ、空気量等)を説明できる。	4	前9,前10
				硬化コンクリートの力学的性質(圧縮強度、応力-ひずみ曲線、弾性係数、乾燥収縮等)を説明できる。	4	前11
				耐久性に関する各種劣化要因(例、凍害、アルカリシリカ反応、中性化)を説明できる。	4	前12
				コンクリート構造物の維持管理の基礎を説明できる。	4	前13,前14,前15
				コンクリート構造物の補修方法の基礎を説明できる。	4	前13,前14,前15
			構造	応力とその種類、ひずみとその種類、応力とひずみの関係を理解し、弾性係数、ポアソン比やフックの法則などの概要について説明でき、それらを計算できる。	4	前11
				断面に作用する垂直応力、せん断応力について、説明できる。	4	前11

評価割合

	レポート・演習問題	試験	合計
総合評価割合	50	50	100
コンクリートの示方配合，現場配合の計算ができる。	20	0	20
コンクリートの力学的特性を説明できる。関連する計算ができる。	10	0	10
コンクリートの耐久性について説明できる。予測式による計算ができる。	10	0	10
社会基盤の維持管理について説明できる。	10	0	10
確率統計について統計の基礎的な事項を含めて説明することができる。	0	50	50