データベース

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 データベース
科目番号 4148 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報工学科(2019年度以降入学者) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 増永良文 著  「リレーショナルデータベースの基礎」  サイエンス社
担当教員 德永 修一

到達目標

1.リレーショナルデータベースを理解している。
2.集合演算とリレーショナル代数を理解している。
3.データベースの正規化を理解している。
4.データベース言語SQLを理解している。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1リレーショナルデータベースの特徴や他のモデルとの違いを説明できる。リレーショナルデータベースの概念を理解している。リレーショナルデータベースを理解していない。
評価項目2集合演算とリレーショナル代数を組み合せてデータ操作ができる。集合演算とリレーショナル代数演算を理解している。集合演算やリレーショナル代数演算を理解していない。
評価項目3高次のリレーションの正規化ができる。簡単なリレーションの正規化ができる。リレーションを正規化できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
日々変化する世の中の様々な情報を効率よく管理し利用するため、情報処理システムの中心要素であるデータベースの基本概念を理解させ、実世界のデータ構造を記述する記号系としてのデータモデルの概念を学習する。また、データベース管理システム用ソフトウェアを利用して、データベースの構築と操作の演習を行う。
授業の進め方・方法:
教科書に従い、リレーショナルデータベースの基本概念と、その基となっている数学的基盤を講義する。リレーショナルデータベースやリレーションの正規化については章末問題を用いて自主学習を行う。データベース言語SQLでは,データベース管理システム用ソフトウェアを用いて自主的にデータベースを操作するプログラミング演習を行う。この科目は学修単位のため,授業外学習として自主学習とプログラミング演習のレポート課題を実施する。
注意点:
オフィスアワー:月曜日  16:00~17:00

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 データベースの概要
・データベースとデータモデル,データベース管理システム
データベースに関する基本的な概念を理解している。D2:1,2
2週 リレーショナルデータモデル
・ドメインの定義と直積
ドメインとその直積を理解している。D2:1,2
3週 リレーショナルデータモデル
・リレーションスキーマとインスタンス
・リレーションの正規化(第1正規形)
リレーションスキーマとインスタンスを理解している。D2:1,2
非第1正規形リレーションを正規化できる。D2:1,2
4週 リレーショナルデータモデル
・候補キーと主キー,外部キー
候補キー,主キー,外部キーを理解しいる。D2:1,2
5週 リレーショナルデータモデル
・リレーショナル代数演算(4つの集合演算)
4つの集合演算を理解し、演算ができる。D2:1,2
6週 リレーショナルデータモデル
・リレーショナル代数演算(4つの固有演算)
4つの固有演算を理解し、演算ができる。D2:1,2
7週 リレーショナルデータベース設計
・データモデリング
データモデリングと概念モデルを理解している。D2:1,2
8週 中間試験
2ndQ
9週 試験返却と解説
リレーショナルデータベース設計
・実体-関連モデル
実体-関連モデルを理解し,実体-関連図を表すことができる。D2:1,2
10週 正規化理論
・更新時異状と情報無損失分解
第1正規形の更新時異状を理解して情報無損失分解ができる。D2:1,2
11週 正規化理論
・高次の正規化
高次の正規化を理解している。D2:1,2
12週 データベース言語SQL SQLの基本的なコマンドを理解している。D2:1,2
13週 データベース言語SQLの演習 SQLの基本的なコマンドを記述できる。D2:1-3
14週 データベース言語SQLの演習 SQLでデータの問合せを記述できる。D2:1-3
15週 期末試験
16週 試験返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野その他の学習内容データモデル、データベース設計法に関する基本的な概念を説明できる。4前1,前7
データベース言語を用いて基本的なデータ問合わせを記述できる。4前12,前13,前14

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合8020100
基礎的能力401050
専門的能力401050
分野横断的能力000