コンピュータネットワークⅡ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 コンピュータネットワークⅡ
科目番号 4149 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報工学科(2019年度以降入学者) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 池田 博昌・山本 幹 著 「情報ネットワーク工学」 オーム 社
担当教員 高城 秀之

到達目標

本授業は,4年次のコンピュータネットワークIに続いて,より詳細な内容を扱う。LANやWANで用いられる様々なネットワーク技術の特徴や違い,さらには動作原理を理解し,スイッチやルータ等のネットワーク機器の設定を適切に行うための基礎知識の習得を目標としている。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1OSI参照モデルの各層の役割を説明できる。OSI参照モデルの概要を説明できる。OSI参照モデルの概要を説明できない。
評価項目2TCP, UDP, IP, イーサネットのパケットの各フィールドの役割を説明できる。TCP, UDP, IP, イーサネットのパケットのフォーマットを説明できる。TCP, UDP, IP, イーサネットの関係を説明できない。
評価項目3TCPが信頼性を確保する方法およびフロー制御、輻輳制御を具体例を挙げて説明ができる。TCPが信頼性を確保する方法およびフロー制御、輻輳制御の基本的説明ができる。TCPの役割を説明できない。
評価項目4VLANの動作原理を説明できる。VLANの必要性を説明できる。VLANの必要性を説明できない。
評価項目5CRCの計算ができる。誤り検出の必要性を説明できる。誤り検出とは何か説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
コンピュータネットワーク I で学習した項目との関連を示しながら,同授業のより詳細な内容や発展的内容を講義する。
授業の進め方・方法:
コンピュータネットワークIでは情報ネットワークの基本技術について学習した。コンピュータネットワークIIではIで学んだ内容の発展的な内容を講義する。特にTCPの役割については詳しく説明する。
注意点:
本科目の履修には、4年次のコンピュータネットワークIの履修が必要。
オフィス・アワー(月曜 16:00~17:00)
この科目は学修単位のため,授業外学習として,授業内容についてのレポート課題を課します。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 階層化プロトコル コンピュータネットワークIで学んだ階層化プロトコルを復習する。D3:1,2
2週 OSI参照モデルとTCP/IP コンピュータネットワークIで学んだOSI参照モデルとTCP/IPの概要を復習する。D3:1,2
3週 イーサネットとIPのパケットのフォーマット イーサネットとIPのパケットのフォーマットを理解する。D2:1-3
4週 TCPとUDPのパケットのフォーマット TCPとUDPのパケットのフォーマットを理解する。D2:1-3
5週 TCP/IPの信頼性 TCPとIPの信頼性に対する考え方を理解する。D2:1-3
6週 TCPが信頼性を確保する方法 TCPが信頼性を確保するための技術としてシーケンス番号とACKの役割を理解する。D2:1-3
7週 フロー制御 TCPにおけるフロー制御の役割を理解する。D2:1-3
8週 中間試験
2ndQ
9週 スライディングウィンドウ TCPが採用しているスライディングウィンドウの動作について理解する。D2:1-3
10週 輻輳制御 TCPにおける輻輳制御の役割を理解する。D2:1-3
11週 輻輳制御の詳細 TahoeとRenoでの輻輳制御方法について理解する。D2:1-3
12週 VLANとは VLANの必要性について理解する。D2:1-3
13週 VLANを用いたネットワーク構成 本校を例に、VLANを用いたネットワークの構成方法を理解する。D2:1-3
14週 誤り検出 TCP/IPおよびイーサネットで使用されている誤り検出方法について理解する。D2:1-3
15週 誤り訂正符号の計算演習 CRCの計算ができる。D2:1-3
16週 試験問題の解答

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合90000010100
基礎的能力400000040
専門的能力5000001060
分野横断的能力0000000