科目基礎情報

学校 弓削商船高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 国語
科目番号 0021 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 電子機械工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 『国語表現ナビ』浜島書店、『新版六訂カラー版新国語便覧』第一学習社、『国語常識のトレーニング国語便覧ワークノート』第一学習社、『漢字と語彙ビッグマスター2700』尚文出版、その他、プリント教材を配付する。
小テスト用と授業プリント用の2穴ファイルを、それぞれ1冊ずつ用意すること。
参考文献:『型から学ぶ日本語練習帳 10代のはじめてのレポート・プレゼン・実用文書のために』要弥由美著 ひつじ書房(4月刊行予定)
担当教員 要 弥由美

到達目標

■ 目的
 本講義では、レポート作成のための作文練習を行う。また、副教材を用い、語彙力・漢字力・国語的な常識力の向上も目指す。
【到達目標】
 1.説明的・文学的な文章を読解し、それぞれの要約を書くことができる。
 2.授業で扱った社会的・普遍的な問題に関心を持ち、それに対する自分の意見を言語化できる。
 3.授業で扱った文章(見方・考え方)を援用し、自分の意見を文章化できる。
 4.他者との議論を通して、自分の考えを深めることができる。
 5.国語的な教養(漢字・語彙・文学史など)がある。
 6.文法を意識して、適切に文章を書くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
論理の整合性論理的な文章の構成や展開を的確にとらえることができる論理的な文章の構成や展開をある程度とらえることができる論理的な文章の構成や展開を的確にとらえることができない
思考の整理と表現新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法をある程度実践できる。新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できない。
常用漢字の読み書き常用漢字の音訓を正しく使える 主な常用漢字が書ける常用漢字の音訓をある程度正しく使える 主な常用漢字がある程度書ける常用漢字の音訓を正しく使えない 主な常用漢字が書けない
語彙の生活活用現代キーワード・類義語・対義語を思考や表現に活用できる類義語・対義語を思考や表現にある程度活用できる類義語・対義語を思考や表現に活用できない
論理的思考課題に応じ、根拠に基づいて議論できる課題に応じ、ある程度根拠に基づいて議論できる課題に応じ、根拠に基づいて議論できない
文書作成報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することがある程度できる。報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができない。

学科の到達目標項目との関係

教養 D2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 本講義では、1年次で学習した説明文の書き方を発展させ、5章立てのレポートを書く基本的な構成概念を理解し、いくつかの調査レポートを執筆する。
後期には、レポート作成と並行して、文語文法の基礎を学び、近代の文語文や漢文の訓読文を現代語に直せるようにする。
授業の進め方・方法:
漢字:毎時間小テストを行う。
各章ごとに、毎回、原稿執筆を行う。
グループワークで、作業内容を確認する。
注意点:
本講義でも、1年時で使用した教材を引き続き利用する。
試験の代わりに成績をつけるためのレポートを課す場合がある。

実務経験のある教員による授業科目

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
レポート・論文の形式(比較レポート)
レポート・論文というジャンルの形式を理解する。
2週 小テスト
2・3章の書き方練習①(バベルの塔の高さを推定する)
事実から推論するとはどういうことかを理解する。
「考察」の書き方を理解する。
3週 小テスト
2・3章の書き方練習②(既知情報から推測を述べる)
事実から推論するとはどういうことかを理解する。
「考察」の書き方を理解する。
4週 小テスト
第1章の書き方
レポート・論文の「目的」の書き方を理解する。
5週 小テスト
参考文献の書き方
本文中への出典の注記、注、参考文献欄への記述方法を知る。
6週 小テスト
第5章の書き方
第5章(まとめ)の書き方を理解する。
7週 小テスト
レポート完成
レポートを、最初から通して書いてみる。
8週 小テスト
比較レポート(1本の鉛筆と1本のシャープペンシルの筆跡を比較する。)
鉛筆とシャープペンシルの比較レポートを書くために、実際の筆跡と持ち方などを確認してメモをとる。
2ndQ
9週 小テスト
第2章執筆(鉛筆)
鉛筆の筆跡の特徴をまとめる。
10週 小テスト
第3章執筆(シャープペンシル)
シャープペンシルの筆跡の特徴をまとめる。
11週 小テスト
第4章執筆(用途)
鉛筆とシャープペンシルの特徴から、用途の違いを論ずることができる。
12週 小テスト
第1章執筆
鉛筆とシャープペンシルの比較レポートのための、第1章が書ける。
13週 小テスト
第5章執筆
鉛筆とシャープペンシルの比較レポートの第5章が書ける。
14週 小テスト
レポート完成
鉛筆とシャープペンシルの比較レポートを完成させることができる。
15週 期末試験
16週 試験解説
後期
3rdQ
1週 小テスト
比較レポート②(課題練習)
文語文(単語、品詞)
比較レポートの課題について、複数の観点から整理ができる。
文語の品詞について理解できる。
2週 小テスト
第2章執筆
文語文(短文読解)
第2章が書ける。
唱歌などの短文を品詞分解し、現代語訳できる。
3週 小テスト
第3章執筆
文語文(詩)①
第3章が書ける。
近代詩が現代語訳できる。
4週 小テスト
第4章執筆
文語文(詩)②
第4章が書ける。
近代詩が現代語訳できる。
5週 小テスト
第5章執筆
文語文(詩)③
第5章が書ける。
近代詩が現代語訳できる。
6週 小テスト
レポート完成
文法問題
比較レポートを完成させることができる。
文語文法の解説ができ、現代語訳できる。
7週 小テスト
レポート完成(予備)
文法問題
比較レポートを完成させることができる。
文語文法の解説ができ、現代語訳できる。
8週 中間試験
4thQ
9週 小テスト
比較レポート③(自由課題)
文語文読解(長文)①
各自で比較レポートを書くための課題が設定できる。
文語で書かれた近代文学を読みすすめられる。
10週 小テスト
第2章執筆
文語文読解(長文)②
第2章が書ける。
文語で書かれた近代文学を読みすすめられる。
11週 小テスト
第3章執筆
文語文読解(長文)③
第3章が書ける。
文語で書かれた近代文学を読みすすめられる。
12週 小テスト
第4章執筆
文語文読解(長文)④
第4章が書ける。
文語で書かれた近代文学を読みすすめられる。
13週 小テスト
第5章執筆
文語文読解(長文)⑤
第5章が書ける。
文語で書かれた近代文学を読みすすめられる。
14週 小テスト
レポート完成
文語文読解(長文)⑥
比較レポートを完成させることができる。
文語で書かれた近代文学を読みすすめられる。
15週 試験
16週 試験解説/成績確認

評価割合

試験小テスト合計
総合評価割合5050100
基礎的能力305080
応用力20020