応用数学Ⅰ

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 応用数学Ⅰ
科目番号 4A03 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:「新応用数学」(大日本図書)
担当教員 谷野 忠和

到達目標

1. 複素関数に関する問題を解くことができる。
2. 複素積分を実数積分に応用することができる。
3. ベクトル関数に関する問題を解くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1複素関数に関する問題を解くことができる。複素関数に関する問題をある程度解くことができる。複素関数に関する問題を解くことができない
評価項目2複素積分に関する問題を解くことができる。複素積分に関する問題をある程度解くことができる。複素積分に関する問題を解くことができない。
評価項目3ベクトル関数に関する問題を解くことができる。ベクトル関数に関する問題をある程度解くことができる。ベクトル関数に関する問題を解くことができない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE B-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
工学上の問題を解決するために必要な数学能力を身に着けることを目的とする。
特に、複素関数およびベクトル関数に関する内容を理解することを目的とする。
授業の進め方・方法:
授業は教科書に沿った解説および学生の演習を中心に行う。
応用数学は理解が難しい授業であるため、自ら演習問題を解くなど、積極的に予習復習をすることが不可欠である。
注意点:
評価基準:60点以上を合格とする。
評価方法:定期試験(原則 中間試験50%+期末試験50%)100%として評価する。
再試験は必要に応じて,期末試験後に1回のみ行う。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 複素数の定義とその基本的な性質 複素数の定義とその基本的な性質が分かる
2週 複素関数・正則関数 複素関数・正則関数の意味が理解できる
3週 コーシー・リーマンの関係式 コーシー・リーマンの関係式の考え方を理解し,その応用ができる
4週 正則関数による写像 正則関数による写像の考え方を理解し,その応用ができる
5週 逆関数 逆関数の意味を理解し,その応用ができる
6週 複素積分 複素積分の考え方を理解し,その応用ができる
7週 コーシーの積分定理・積分表示 コーシーの積分定理・積分表示の考え方を理解し,その応用ができる
8週 数列と級数・関数の展開 数列と級数・関数の展開の考え方を理解し,その応用ができる
2ndQ
9週 留数と留数定理 留数と留数定理の考え方を理解し,その応用ができる
10週 空間のベクトル 空間のベクトルの考え方が理解できる
11週 外積・内積 外積・内積の考え方を理解し,その応用ができる
12週 ベクトル関数 ベクトル関数の考え方が理解できる
13週 曲線・曲面 曲線・曲面の考え方を理解し,その応用ができる
14週 勾配 勾配の考え方を理解し,その応用ができる
15週 発散と回転 発散と回転の考え方を理解し,その応用ができる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学無限等比級数等の簡単な級数の収束・発散を調べ、その和を求めることができる。4
ベクトルの定義を理解し、ベクトルの基本的な計算(和・差・定数倍)ができ、大きさを求めることができる。4
平面および空間ベクトルの成分表示ができ、成分表示を利用して簡単な計算ができる。4
平面および空間ベクトルの内積を求めることができる。4
オイラーの公式を用いて、複素数変数の指数関数の簡単な計算ができる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力500000050
専門的能力500000050
分野横断的能力0000000