空間デザイン

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 空間デザイン
科目番号 2A004 科目区分 専門 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 創造工学科(建築コース) 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 後期:1
教科書/教材 建築製図の基本と描き方(フランシス D.K.チン著)/コンパクト建築設計資料集成(日本建築学会編)の他、適宜参考図書を指定。または、プリントを配布する。
製図道具とスケッチブック(B4版)は必ず毎回持ってくること。
授業の内容に応じて水彩絵の具(12色以上)、色鉛筆(12色以上)、黒鉛筆(2Bか4B)が必要になる場合は事前に周知する。
担当教員 正木 哲

到達目標

1.透視図などの立体的な図面表現手法が表現手法として使える
2.空間を構想し、スケッチや図面上に描くことができる。
3.建築物や自ら構想した空間の空間構成を表現できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1透視図などの立体的な図面表現手法が表現手法として効果的に使える透視図などの立体的な図面表現手法が表現手法として使える透視図などの立体的な図面表現手法が表現手法として使えない
評価項目2空間を構想し、スケッチや図面上に十分に描くことができる。空間を構想し、スケッチや図面上にある程度描くことができる。空間を構想し、スケッチや図面上ににうまく描くことができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
3年で学ぶ建築設計演習Ⅱでは、コンペ(設計競技)に応募し、住宅を設計する。そこでは、テーマ性をもった住まいの空間を構想し、その内容について、各種図面などを用いていかにわかりやすく、見応えのあるものにするかというプレゼンテーションの能力が要求される。ここでは、空間を構想し、プレゼンテーションの能力を育成する教科の1つとしてこの空間デザインが位置づけられる。ここでは、建築に求められる感性の感覚を低学年のうちに磨くため、表現方法として様々な手法や表現を学習し、演習を通じて空間及びプレゼンテーションのデザイン力を養うとともに、自ら構想した空間を、この授業で学んだ表現方法を駆使して表現することが授業の目標である。

成績の評価方法については、授業中において複数回に渡り提出を求めるレポートや課題を対象とし、「課題の理解」とその「出来栄え」、「取り組みの程度」を4段階に分けて評価し、それらの総合を最終成績とする。

授業の進め方・方法:
演習中心
注意点:
授業では複数回に渡り期限を定めた課題の提出を求める。必ず提出に間に合わせること。未提出、提出の遅れは大幅な減点対象とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 空間のスケッチ 空間を観察し、スケッチで表現することができる
2週 建築パースの描き方(1) 建築図面で用いる平行透視図の描き方が理解できる。
3週 建築パースの描き方(2) 建築図面で用いる一点透視図の描き方が理解できる。
4週 建築パースの描き方(3) 建築図面で用いる二点透視図の描き方が理解できる。
5週 建築パースの描き方(4) 各種透視図を用いて簡単な空間を描くことができる。
6週 建築パースの描き方(5) 各種透視図を用いて簡単な空間を描くことができる。
7週 建築パースの描き方(6) 各種透視図を用いて簡単な空間を描くことができる。
8週 点景の描く練習・採集 建築図面上における点景を用いる意味を理解し、図面中に描くことができる。
4thQ
9週 有彩色・無彩色による表現演習 色の性質を簡単に理解し、空間の表現に活かすことができる。
10週 空間の表現手法 図面に限らず、様々な建築空間の表現手法について学ぶ。
11週 空間の構想演習(1) 与えられたキーワードをもとに、自ら空間を構想できる
12週 空間の構想演習(2) 与えられたキーワードをもとに、自ら空間を構想できる
13週 空間の構想演習(3) 自ら構想した空間を建築パースを用いて表現できる。
14週 空間の構想演習(4) 建築パースに着色し、より空間が伝わりやすい図面を描ける
15週 講評会 自ら構想した空間を説明できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野環境・設備表色系について説明できる。4
色彩計画の概念を知っている。4
設計・製図立体的な発想とその表現(例えば、正投象、単面投象、透視投象などを用い)ができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14,後15
建築の構成要素(形と空間の構成)について説明できる。3後8,後9,後11,後12,後13,後14,後15
建築における形態(ものの形)について説明できる。3後11,後12,後13,後14,後15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00001000100
基礎的能力0000000
専門的能力00001000100
分野横断的能力0000000