反応工学

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 反応工学
科目番号 5C1380 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 自作資料,草壁克己・増田隆夫著「反応工学」(三共出版)
担当教員 森山 幸祐

到達目標

1.化学反応式より反応速度式の候補を提示できる。A-4
2.反応率を用いて種々の成分の濃度やモル分率を表すことができる。A-4
3.併発反応や逐次反応等の複合反応における選択率や収率が説明できる。A-4
4.回分式反応器、管型反応器および槽型反応器との特性の差を説明し、基本設計ができる。A-4

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標1化学反応式より反応速度式の候補を提示できる。化学反応式より反応速度式の候補をある程度提示できる。化学反応式より反応速度式の候補を提示できない。
到達目標2反応率を用いて種々の成分の濃度やモル分率を表すことができる。反応率を用いて種々の成分の濃度やモル分率をある程度表すことができる。反応率を用いて種々の成分の濃度やモル分率を表すことができない。
到達目標3併発反応や逐次反応等の複合反応における選択率や収率が説明できる。併発反応や逐次反応等の複合反応における選択率や収率がある程度説明できる。併発反応や逐次反応等の複合反応における選択率や収率が説明できない。
到達目標4回分式反応器、管型反応器および槽型反応器との特性の差を説明し、基本設計ができる。回分式反応器、管型反応器および槽型反応器との特性の差を説明し、ある程度基本設計ができる。回分式反応器、管型反応器および槽型反応器との特性の差を説明できず、基本設計もできない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-4 説明 閉じる
JABEE b 説明 閉じる
JABEE d 説明 閉じる
JABEE e 説明 閉じる

教育方法等

概要:
反応工学の基礎である化学反応速度論を復習する。種々の化学反応における成分の濃度やモル分率と反応率との関係を学習する。物質収支を用いて種々の反応器の設計に重要な設計方程式を学習する。さらに、反応器の違いを理解し、反応速度解析を学習する。事前に講義資料を、授業時に演習問題を配布して自己学習させる。
授業の進め方・方法:
予備知識:物理化学で勉強した反応速度に関する基礎(反応速度式、Arrhenius式)を復習しておくこと。微積分の基礎についても復習しておくこと。
講義室:5C
授業形式:講義及び演習
学生が用意するもの:教科書、講義資料、筆記用具、電卓
注意点:
評価方法:中間・定期試験(2回)の平均点が60点以上を合格とする。なお各試験の追試は一度しか行わない。
自己学習の指針:練習問題として演習を出すのでそれらを理解できるようになること。毎週自学自習を行い、演習問題、総合演習問題を通して授業内容の理解に努めること。
オフィスアワー:随時

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業内容の説明と反応工学用語の確認 反応工学の基礎や反応器の分類について理解し、説明できる。
2週 化学反応の分類と反応速度式 反応の分類について理解し、説明できる。反応速度式の意味および反応速度の温度依存性を理解し、説明できる。
3週 反応速度式の導出(1) 定常状態近似法について理解し、説明できる。
4週 反応速度式の導出(2) 律速段階近似法について理解し、説明できる。
5週 自触媒反応及び微生物反応 自触媒反応及び微生物反応について理解し、説明できる。
6週 反応率 モル分率及び反応率について理解し、説明できる。
7週 反応を伴う物質収支 反応を伴う物質収支式を理解し、説明できる。
8週 総合演習問題 1週から7週で学んだ内容を説明できる。
4thQ
9週 中間試験
1週から7週までの学習内容についての試験問題を解く ことができる。
10週 回分反応器の設計 回分反応器の基礎設計式について理解し、説明できる。
11週 管型反応器の設計 管型反応器の基礎設計式について理解し、説明できる。
12週 連続槽型反応器の設計 連続槽型反応器の基礎設計式について理解し、説明できる。
13週 反応器の比較 反応器の違いによる設計方程式の違いが定量的に説明できる。
14週 反応速度解析 回分反応器,管型反応器および連続槽型反応器による反応速度解析ができる。
15週 総合演習問題 10週から14週で学んだ内容を説明できる。
16週 定期試験 10週から14週までの学習内容についての試験問題を解く ことができる。

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000