制御工学基礎

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 制御工学基礎
科目番号 CI2102 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 制御情報システム工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 配布プリント
担当教員 野尻 紘聖

到達目標

1.「技術文書作成の基礎」として,図表を含むレポート作成の意義と基礎技術を理解し,実践できる.
2.「図学製図・機械設計の基礎」として,図学製図の読み書き,機械の簡単な機構設計とCAD(Computer Aided Design)の基本的な操作ができる.
3.「制御情報システム工学科の教員と研究紹介」を通して,各教員や学科での研究活動を知り,第三者に説明できる.
4.技術者に必要とされる創造力の自覚を促すため,「ものづくり実習」により,解決法が⼀意に決まらない課題に対して自由な発想により課題を解決できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1技術文書の⼀般的な構成,作成のマナーや考察の意義とまとめ方を理解し,図表の作成法を含めた正しい報告書が書ける.技術文書の⼀般的な構成,作成のマナーや考察の意義とまとめ方を理解し,図表の作成法を含めた報告書が書ける.技術文書の⼀般的な構成,作成のマナーや考察の意義とまとめ方を理解しておらず,図表の作成法を含めた正しい報告書が書けない.
評価項目2図面製作のために必要な基礎事項について説明でき,複雑な図学製図の読解および製作ができる. 授業で取り上げる以外にも,機械要素や機械の運動を理解し,機械系CADを使用した機械の設計および検証ができる.図面製作のために必要な基礎事項について説明でき,図学製図の読解および製作ができる. 機械要素や機械の運動を理解し,機械系CADを使用をした機構部品の設計および検証ができる.図面製作のために必要な基礎事項について説明できず,図学製図の読解および製作ができない. 機械要素や機械の運動を理解しておらず,機械系CADを使用をした機構部品の設計および検証ができない.
評価項目3制御情報システム工学科で実施する授業の概要,教員の関連研究の概要およびその基礎技術について,自分の言葉で要点を押さえて簡潔に説明することができる.制御情報システム工学科で実施する授業の概要,教員の関連研究の概要およびその基礎技術について,授業を聞いた内容をそのまま説明することができる.制御情報システム工学科で実施する授業の概要,教員の関連研究の概要およびその基礎技術について,説明することができない.
評価項目4制約条件下での技術課題について,多角的な視点での製作物の構造決定,効率的なものづくり手順の立案・実践と製作物の評価結果に対する深い考察ができる.制約条件下での技術課題について,複数の製作物案の検討,ものづくり手順の立案・実践と製作物の評価結果に対する考察ができる.制約条件下での技術課題について,製作物案の検討が不⼗分で,ものづくり手順が立案できず,製作物の評価結果に対する考察ができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
・技術者に必要とされる創造力の自覚を促し,図表を含むレポート作成の意義および基礎技術を理解.
・図学製図の読み書き,機械の簡単な機構設計力の育成.
・制御情報システム工学科で実施する授業の概要,教員の関連研究の概要およびその基礎技術の理解.
・ものづくり実習により,解決法が⼀意に決まらない課題に対して自由な発想により課題解決能力を育成.基礎電気学Ⅰの学習内容を理解した上で,基本的な実験とレポート作成能力の育成.
授業の進め方・方法:
授業時に配布する資料や基礎電気学Ⅰで学習する内容について理解する.
図書館やインターネットなどで,授業で取り上げたテーマに関連する文献を調査する.
注意点:
学修単位への対応:該当なし.

随時,質問を受け付ける.
2年次以降で学習する専門科目や学生実験と密接に関連しており,⼗分な理解が求められる.
レポートには読み⼿に伝わる⽂章を記述する必要があるため,国語⼒を鍛えておくことが求められる.
⽇頃から科学技術についての興味・関⼼を持ち,それらについて調査・検討することが求められる.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
制御情報システム工学科教員による研究紹介(1)
本授業で習得を目指す内容や評価方法,授業に関しての心構えなどを理解できる.
制御情報システム工学科で実施する授業の概要,教員の関連研究の概要およびその基礎技術を理解できる.
2週 制御情報システム工学科教員による研究紹介(2) 制御情報システム工学科で実施する授業の概要,教員の関連研究の概要およびその基礎技術を理解できる.
3週 制御情報システム工学科教員による研究紹介(3) 同上
4週 制御情報システム工学科教員による研究紹介(4) 同上
5週 制御情報システム工学科教員による研究紹介(5) 同上
6週 図学製図の基礎(1) 同上
7週 制御情報システム工学科教員による研究紹介(6) 同上
8週 図学製図の基礎(1) 図学製図を読解し,図面製作のために必要な基礎事項について説明できる.
2ndQ
9週 図学製図の基礎(2) 同上
10週 図学製図の基礎(3) 同上
11週 図学製図の基礎(4) 同上
12週 機械系CAD実習(1) 機械系CADのひとつであるSolidWorksの基本的な使い方をマスターし,簡単な部品の作成,アセンブリおよび図面の作成ができる.
13週 機械系CAD実習(2) 同上
14週 機械系CAD実習(3) 同上
15週 前期期末試験 図学製図および機械系CADにおける語句,各種製図についての演習問題を解くことができる.
16週 答案返却
機械系CAD実習(4)
機械系CADを使⽤して,簡単な機械の設計と検証ができる.
後期
3rdQ
1週 外部講師によるロボット講義(1) さまざまなロボットの基礎を理解し,説明できる.
ロボットのアイデアを立案でき,第三者に分かりやすく発表できる.
2週 外部講師によるロボット講義(2) 同上
3週 機械設計の基礎(1) 機械要素や機械の運動を理解し,簡単な機械の設計ができる.工作用具,工作機械の使用法を理解できる.
4週 機械設計の基礎(2) 同上
5週 機械設計の基礎(3) 同上
6週 機械設計の基礎(4) 同上
7週 ものづくり実習(1) 制約条件下での技術課題解決の実習を行う.具体的な技術課題は実施時に示す.制約条件は,技術課題を克服するための材料と実施期間を限定することを意味する.製作物の発表ができる.
8週 ものづくり実習(2) 同上
4thQ
9週 ものづくり実習(3) 同上
10週 ものづくり実習(4) 同上
11週 PBL実習(1) 制約条件下での技術課題解決の実習をグループワークにより行う.具体的な技術課題は実施時に示す.制約条件は,技術課題を克服するための材料と技術および実施期間を限定することを意味する.
12週 PBL実習(2) 同上
13週 PBL実習(3) 同上
14週 PBL実習(4) 同上
15週 後期期末試験 機械設計についての演習問題を解くことができる.
16週 答案返却
PBL実習(5)
発表スライドづくりも含めて,PBL実習の課題を第三者に分かりやすく発表できる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート実習の成果物合計
総合評価割合504010100
基礎的能力0000
専門的能力504010100
分野横断的能力0000